欧州の自動車メーカーがCVTを取り入れようとしないのは何故ですか

Answer 1

一時期採用したメーカーもあります。
Audiは現行A4の先代モデルで最普及グレードで採用しました。
マルチトロニックという名称でした。
スバルのCVTと同様に、金属チェーンを引っ張る方式でした。
プレミアムブランドでは性能が劣り評判も悪かったので、現行モデルではDCT(Sトロニック)へ移行しています。

CVTは伝達効率が悪いトランスミッションです。
金属チェーンとプーリー間の摩擦で動力を伝達しますが、効率を上げるには摩擦を下げる必要がありますが、摩擦を下げると伝達動力が減ってしまうという背反関係の物理特性があります。
物理特性ですから回避はできません。
それでも、無段階変速という特徴でエンジン回転数を一定に保ち、エンジンの燃焼効率が向上できます。
エンジンの燃焼効率向上が、伝達効率の悪さを凌駕する事で総合的な燃費を改善できます。

日本のような渋滞が多く、速度変化が大きい交通状況だと、都合が良いのがCVTです。
小型・軽量・低コストと、大衆車に搭載するにはうってつけですから、日本メーカーはこぞって採用しました。
欧州では巡航走行で走れる環境が多く、CVTでなくてもエンジン回転数変動は比較的少なくて済みます。
そのため、CVTは伝達効率の悪さを露呈してしまい、欧州ではCVTは不人気です。
(伝達効率が悪く、燃費も悪いのですから、不人気は当然です)

代わりに伝達効率が良いDCTが普及し始めています。
VWが主力トランスミッションでDCT(DSG)を採用し既に10年以上経っています。
MTからDCTや多段ステップATへの移行が進んでいるのが欧州です。

日本メーカーでも、CVTへの投資回収が済んだメーカーは脱CVTを進めています。
ホンダはハイブリッドシステムi-DCDにDCTを採用しモデル展開中。
トヨタは独自の動力分割機構でトランスミッションを廃止し、ハイブリッドモデルのシェアを向上。
日産はシリーズ型ハイブリッドシステムe-Powerでトランスミッションを廃止し、進撃中。
マツダはトランスミッション開発を自社開発へ変更し、多段ステップATへ移行。
大手日本メーカーでは、いずれCVTは無くなるでしょう。

(whaleamomさんへ)

Answer 2

特許のせい。期間が過ぎれば、一斉にＣＶＴ化すると思う。

Answer 3

フィアットは早い時期から富士重工製のCVTを使ってましたよ。
セレクタと呼ばれた初代パンダが出たのは1991年ですから相当前です。
その後、フィアットはCVTを使い続けてセレクタからスピードギアと名前は変わりましたが、富士重工製のCVTを結局二代目プントまで使い続けてました。

その後シングルクラッチ式2ペダルMT（デュアロジック）に取って変わる形でフィアットのラインナップからCVTは消えました。

欧州はすでにDCTが主流になってます。
元々MTが主流なのでCVTは多分感覚的に違和感が有っただろうと思います。

Answer 4

そもそもATとかエアコン関係はアメリカと日本製がほとんど。
ヨーロッパでは開発遅れてアメリカ製か日本製のミッション積んでいる車多いでしょ。
CVTとかも小排気量の車には採用されているはず。
CVTはゴーストップの多い日本の風土に合っていると思う。

Answer 5

欧州の自動車メーカーはツインクラッチをATに採用しているメーカーが多いですね。しかし、実際はコンパクトカーではマニュアルシフトの需要が多いので、メーカーもCVTに関心が無いようだと思われます。

Answer 6

必要ないからじゃないでしょうか!?

Answer 7

単に需要がないからです。

Answer 8

そもそもが欧州市場では自動変速機が売れないから。
ＭＴ比率85％近い欧州では自動変速機を欲しがる人が異常に少ないのです。
北米や日本などは自動変速機の比率が非常に大きな市場でそう言った意味では欧州市場というのはガラパゴス化が進んでいるわけです。

世界的に自動車が売れている市場と言うのは北米・欧州・日本となりますが
欧州以外の北米や日本はＡＴ比率が非常に大きな市場になります。
日本では欧州車が売れていないわけで欧州メーカーが作る自動変速機が売れる市場は北米のみ。

北米と言うのはコンパクトカーが売れにくい市場のため小型車用に開発されてきたＣＶＴはあまり合わない市場。
だからＣＶＴを取り入れないのは北米市場をにらんだ戦略だと言う事です。

Answer 9

エコかー減税が無いから？