中身は大衆車ですが
VWグループの戦略は大衆車であるポロにややパワフルなエンジンと上質な装備と内外装を与え、
アウディのブランドイメージを付加して少々
2013.3.18
- 総評
- 中身は大衆車ですが
VWグループの戦略は大衆車であるポロにややパワフルなエンジンと上質な装備と内外装を与え、
アウディのブランドイメージを付加して少々高めの価格設定で売ってやろうというものだと思います。
ちょっと悔しい感じもしますが、これに家内がハマり購入しました。
そうは言ってもポロ自体が非常に良く出来た車なので、A1の完成度はとても高いと思います。
というよりBセグメントで高級感のある内外装を求めるとA1くらいしかありません。
メルセデスAクラスは新型になりCセグメントに移行、アルファロメオMITOも素晴らしいですが、
残念ながら2ドア、シトロエンC3、プジョー208もユニークでよく出来ていて、
ソフトな乗り味はドイツ車にないものですが、細部の仕上がり品質が今ひとつで、
なによりトランスミッションが古過ぎます。
日本車は走行性能は頑張っていますが、A1と同じような高級感のものがありません。
- 満足している点
- ・1400ターボエンジンはスペック以上に低速トルクがありよく走ります。高速道路で追い越しかけるのも簡単です。
・7速Sトロニック(デュアルクラッチトランスミッション)は十分にスムーズで、
・トルコンATやCVTとさして変わらない感覚で運転できます。
なおかつパドル操作によるシフトアップ、シフトダウンは瞬時に可能で、5速から3回パパッと
左のパドルを引くと、ブウォーンと回転をぴったり合わせ間を置かず2速に落とせます。
・小回りが効かないという意見もあるようですが、前車(シトロエン旧C3)よりは良いと思います。
・スポーツパッケージのせいでこのパドルシフトが付いたのはラッキーでした。
これがないとDCTのすばらしさがあまり感じられないんじゃいないかな。
そのほかにも高速安定性のすばらしさ、完璧なレザーインテリアなどにはため息しかでません。
・高速安定性は素晴らしく法定速度内などは平和そのものです。
・ブレーキのタッチも素晴らしく、安心感があります。
- 不満な点
- パドルシフトとスポーツサス、16インチタイヤの抱き合わせはやめて欲しい。
というよりもパドルは全車標準にしてもらいたい。
センソドライブやSSTのパドルは
ステアリングがどこを向いていようとと常にパドルの位置は固定です、
ところがパドルがステアリングに付いているアウディでは、
ハンドルの切れ角によってパドルの位置が変わります。
これにはなかなか慣れません、
パドルを回転しないようになぜしかったのか大いに疑問です。
215/45R16タイヤは明らかに乗り心地が悪くこの程度のサイズとパワーのものには過剰と感じました。
オプションを巡る小細工はバイキセノンヘッドライドパッケージにもあり、
売る車のほとんどがこの装備を付け、プラス10万で売っています。
はじめから10万高く設定しレスオプションを可能にしたほうがすっきりします。
結局、パッケージいくつかで、あっという間に400万円近くになります。
見かけ上低めの販売価格を提示しながら、オプションが抱き合わせで、
もとの値付けを大幅に上回るものになるなら、カタログ等にきっちり書いて欲しいと思います。
これら以外での欠点としては純正ナビの地デジの写りの悪さがあります。
国産車と違いナビ入れ替え、チューナー増設はMMIでは困難です。
我慢できないようなら高価なアダプターを買ってなんとかしようかと考えています。
同じような価格帯の優れた車が次々デビューしています。
アルファ・MITO、ジュリエッタ、ベンツAクラス、ボルボV40、フォーカス、日本には上陸していませんがルノー クリオも相当なレベルとか・・
やや大きいとか、2ドアだとかという逃げ道はありますが、戦略的な価格をうっているものもあり、
アウディの殿様商売もピンチかもしれません。
商品もサービスも価格も競い合ってよいものを出して欲しいと思います。
この時点で改めて同じ路線で車を選ぶなら、私ならV40ですね。
高級感にこだわらず、性能本意でいうとPOLO GTIかスズキ スイフト、
メカニズムにこだわらず快適さを求めるならシトロエンC3、
なによりお洒落さならアルファロメオ ジュリエッタだったでしょうね。
しかし、A1には愛着も出てきたのでしばらくは大事に乗ろうと思います。
最大の問題はなにを重視するか?ですね。
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