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ジツはかなりのレア車? おもしろいグレード3選

掲載 更新 26
ジツはかなりのレア車? おもしろいグレード3選

■おもしろいグレードを設定したクルマを振り返る

 現行モデルのなかには1グレードで販売されるクルマがありますが、一般的なクルマでは複数のグレードが設定されています。

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 廉価なグレードからトップグレードまで複数ある場合、装備内容やエンジン、内外装の仕上げや素材などが異なり、ユーザーは使用状況や予算に応じて選ぶことができます。

 近年はグレードの数が縮小される傾向にあり、見た目もグレード間で格差が無いように仕立てられているモデルが多いですが、かつてはユニークなグレードを設定したクルマも存在。

 そこで、今では見られないようなグレードのモデルを、3車種ピックアップして紹介します。

●スズキ「ジムニーL/J2」

 軽自動車のなかでも唯一無二のクロスカントリー4WD車として高い人気を誇っているスズキ「ジムニー」。現行モデルは2018年に発売された4代目で、20年ぶりの新型ということで大いに話題となりました。

 その先代の3代目は20年間販売されていたことからグレードの増減を繰り返した歴史があり、なかでもユニークなグレードだったのが2000年に登場した「ジムニーL」です。

 ジムニーLは一見すると他のグレードと差異は見られませんが、駆動方式は2WDを採用。ジムニーはFRを基本とするパートタイム式4WDで、滑りやすい路面や悪路以外は2WDで走行することになりますが、ジムニーLはフロントデフとトランスファーを撤去して2WD化したということです。

 パートタイム式4WD車のユーザーでも山間部や積雪地ではない地域に住んでいると、4WDに切り替える機会はほとんど無いといわれ、ジムニーのスタイルで2WDという設定も理にかなっているといえるでしょう。

 主に女性ユーザーをターゲットに開発されたジムニーLですが、2001年にはマイナーチェンジというかたちで「ジムニーJ2」へとスイッチ。

 ジムニーJ2は専用のボンネットフード、フォグランプ内蔵のフロントバンパー、メッシュタイプの専用フロントグリルを装備し、さらに16インチから15インチタイヤにサイズダウンしたことで、車高が35mm下げられています。

 カラーリングもジムニーLはホワイトのみでしたが、ジムニーJ2はパステルカラーのカジュアルなカラーリングを設定していました。

 残念ながら2WDのジムニーは人気とはならず短命に終わり、今では中古車市場でもかなりのレアモデルです。

●日産「スカイライン GXi/GTE」

 現行モデルの日産「スカイライン」は3つのグレードを基本にハイブリッド車とガソリン車、そして高性能車の「400R」をラインナップ。2WD車では7つのグレードを展開しているセダンに特化したモデルです。

 一方、過去のスカイラインではセダンとクーペ、ステーションワゴンなど複数のボディラインナップにさまざまなエンジンを搭載して、膨大な数のグレードを販売していた時代があります。

 代を重ねるごとにグレードは縮小されましたが、1989年に登場した8代目(R32型)はユニークなグレードが設定されていました。

 まず、2リッター直列6気筒SOHC自然吸気エンジンの「RB20E型」を搭載した「GTE」が存在。最高出力は125馬力と、280馬力を誇った「スカイラインGT-R」の半分以下です。

 そして、さらに珍しいグレードが「GXi」で、エンジンは1.8リッター直列4気筒SOHCの「CA18i型」で、最高出力はわずか91馬力と、スカイラインのイメージから大きく離れていたといえるでしょう。

 どちらもセダンにのみ設定され、価格(MT車、消費税含まず)はGTEが169万7000円、GXiは141万4000円で、GXiとかなり安価でした。

 とくにGXiは外観も無塗装のドアミラーやスチール製ホイールとされるなど、見た目にも廉価グレードとわかります。

 こうした廉価グレードは2代目以降のスカイラインには歴代で設定されており、4気筒エンジン車ではフロントノーズが短く設定されていた頃もあります。

 9代目(R33型)では4気筒エンジンは廃止されましたが6気筒SOHCエンジンは継承され、10代目(R34型)では全グレードで直列6気筒DOHCエンジンを搭載したことでSOHCは廃止となりました。

 このGTE/GXiはR32型のなかでもかなり異色なモデルといえ、今では現存数も少ない激レアモデルです。

■当時もレアなモデルだった「インプレッサ」とは?

●スバル「インプレッサ SRX」

 1992年に発売されたスバル初代「インプレッサ」は、コンパクトセダン/ステーションワゴンとして開発されたモデルで、ハイパワーなターボエンジンとフルタイム4WDを組み合わせた高性能な「WRX」がブランドイメージをけん引した存在でした。

 実際にはWRX以外にも、1.5リッターと2リッター自然吸気エンジンを搭載したベーシックなグレードがラインナップされ、スポーツドライビングを好むユーザーだけでなく幅広い層からも支持されました。

 そして、1998年には自然吸気エンジンを搭載したユニークなグレードの「インプレッサ SRX」を追加ラインナップ。

 駆動方式はフルタイム4WDでエンジンは最高出力155馬力を発揮する2リッター水平対向4気筒DOHCを搭載し、WRXほどパワフルではありませんが自然吸気エンジンのスポーツグレードと位置づけられていました。

 そのため、フロントブレーキに2ポットキャリパーと15インチベンチレーテッドディスクが奢られ、前後サスペンションにスタビライザーを装備するなど、ストッピングパワーとコーナリング性能を向上。

 また、内装でもMOMO製本革巻ステアリングやホワイトメーター、専用のスポーツシートが装備されるなど、スポーティに演出されています。

 SRXの価格はWRXよりも約60万円も安価に設定されていましたが、残念ながらヒット作にはなりませんでした。

 その後、第2世代のインプレッサにも当初「WRX NA」というスポーティな自然吸気エンジン車がラインナップされましたが、やはり人気グレードにはならず短命でした。

※ ※ ※

 昔は低グレードといえばとにかく安さがクローズアップされていましたが、近年は様変わりしてきました。

 例えば、現行モデルのトヨタ「プリウス」では、260万8000円(消費税込)の最廉価グレード「E」がありますが、WLTCモード燃費32.1km/Lと燃費に特化したモデルです。

 燃料タンクは他グレードが43リッターに対し38リッターで、安全技術以外は装備も簡素化しており、ひとつ上の「S」グレードよりも30kgも軽量化されています。

 こうしたケースは日産「ノート」なども同様で、エコカーにおける最廉価グレードはカタログ燃費の向上策といえるでしょう。

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みんなのコメント

26件
  • インプレッサリトナもほとんど売れず…
    しかし22Bの種車としては有名に
  • R32のGTEに関しては、意外と限定車ベースとなることが多く、装備水準を上級グレード並みにしたお買い得車として企画されることがR33にスイッチされるまで続いたのでそれほどレア感はないんですよね。
    GXiはほんとレアで、販売店であったプリンス店では、ほどなくプリメーラが発売となり、1.8L4気筒モデルならこちらを主力として売りましたから、GXiをわざわざ売らなかったですね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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