突然の大幅価格改定には要注意
この10年で電気自動車(EV)が珍しいものではなくなった背景のひとつには、アメリカのEVメーカーであるテスラの躍進が大きく関わっています。
特に、2016年に米国などで発売された「モデル3」は、それまでの主力モデルである大型セダンの「モデルS」やSUV「モデルX」よりも小型かつ安価であることから、世界中でテスラユーザーを大きく増やすきっかけとなりました。
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日本において2019年より発売されたモデル3は、当初511万円からという価格でスタートしたものの、その後2021年2月には429万円へと大幅な値引きが行われています。
これは、日本向けのモデル3が、それまでアメリカのカリフォルニア州フリーモントの「テスラファクトリー」からの輸入だったのが、中国・上海に新設された「ギガファクトリー3」からの輸入へ変わったことに関連しています。
一方、2022年には原材料価格の高騰や円安の影響から複数回の値上げが行われ、執筆時(2022年11月)の日本での価格は以下のようになっています。
・モデル3 RWD:596万4000円
・モデル3 ロングレンジ AWD:709万1000円
・モデル3 パフォーマンス:793万9000円
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ほかの輸入車メーカーでも価格改定が行われることは珍しくありませんが、消費者の混乱を避けるために価格の変動幅や頻度は最低限にとどめられます。
しかし先日テスラは、中国で販売するモデル3とモデルYの大幅な値下げを発表しました。日本での価格変更は今のところアナウンスがありませんが、今回のような大幅な値下げの可能性もあるため、フレキシブルな価格の改定自体は必ずしもデメリットとは言えません。そのため、購入を検討しているうちに価格が大きく変わる可能性があることは理解しておく必要があります。
また、モデル3は国の補助金として65万円を受けることが可能です。さらに各種地方自治体の補助金も適用される場合があり、東京都では45万円の補助が受けられます。しかもモデル3はエコカー減税の対象車となっているため、各種税制の優遇対象です。
そのため、最も安い「RWD」では実質500万円ほどから買えるため、メルセデス・ベンツ「Cクラス」やBMW「3シリーズ」などと比べても価格競争力が高いと言えます。
>>メルセデス・ベンツ Cクラスの価格・スペック詳細はこちら
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ただ、いわゆるディーラーを持たないテスラは、購入や整備などの段取りが一般的な自動車メーカーとは異なる点に注意が必要です。
特に、整備や車検、修理などはテスラ認定の整備工場でないと受け付けてもらえない可能性も高いため、購入を検討する際には最寄りの認定整備工場を確認することが重要です。
ちなみに、モデル3の納期は意外と短く1~2ヶ月程度となっています。
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スーパーカー並みの加速
上で紹介したとおり、モデル3には3つのグレードが存在します。
ベースグレードは、後輪にのみモーターが搭載された後輪駆動モデルであり、一充電航続距離は565km、0-100km/h加速は6.1秒、最高速度は225km/hとなっています。
「ロングレンジ」と「パフォーマンス」ではデュアルモーターAWDが採用されており、一充電航続距離は「ロングレンジ」で689km、「パフォーマンス」で605kmとベースグレードを上回ります。
さらに「ロングレンジ」の0-100km/h加速は4.4秒、最高速度は233km/h、「パフォーマンス」の0-100km/h加速は3.3秒、最高速度は261km/hにおよびます。ちなみに、ポルシェ「911 カレラ4 GTS」の0-100km/h加速が3.3秒(スポーツクロノパッケージ装着時)ですので、「パフォーマンス」の加速性能はまさにスーパーカー並と言えます。
>>ポルシェ 911の価格・スペック詳細はこちら
オートパイロット関連のオプションはぜひ装備しておきたい
また、すべてのグレードで「ベーシック オートパイロット」が標準装備されています。これには、車線内でのステアリング、アクセル、ブレーキ操作の支援や衝突被害軽減ブレーキやブラインドスポットモニターが含まれていますが、文字どおりの「完全自動運転」というわけではなく、あくまで運転支援機能の名称である点には注意が必要です。
また、メーカーオプションの「エンハンスト オートパイロット」(43万6000円)を設定すれば、オートパーキングやオートレーンチェンジに加え、アプリを利用して駐車場などでクルマを自分の場所まで呼び寄せることのできる「スマートサモン」と呼ばれる機能を利用することが可能です。
さらに、「フルセルフドライビング ケイパビリティ」(87万1000円)を設定すると、「ベーシック オートパイロット」と「エンハンスト オートパイロット」のすべての機能が利用可能なうえ、信号機や一時停止標識でのコントロールや市街地でのオートステアリングといった、より高度な自動運転機能に対応することができます。
ただし、これらの高度な自動運転機能を実際に利用するためには、将来的なソフトウェアのアップデートに加え、現状の法制度の改正なども必要となります。
いくつか注意すべき点があるとはいえ、こうした最先端の運転支援機能はテスラ最大の魅力と言っても過言ではないため、モデル3を購入する際には、来る日に備えて「フルセルフドライビング ケイパビリティ」の追加をおすすめします。
そのほか、「パールホワイト」以外のボディカラーを選択すると12万6000円から25万1000円、19インチのスポーツホイールを装着すると18万8000円、インテリアを「ブラック/ホワイト」のツートーンにすると12万6000円の費用が発生します。
ただし、これら以外にオプションはほとんどないので、輸入車としては分かりやすいオプション設定となっています。
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ライバル不在も来年には新たな“黒船”が襲来?
多くのメーカーがEVをラインナップするようになった昨今では、サイズ、スペックで見ると、モデル3のライバルは少なくありません。
例えば、メルセデス・ベンツ「EQA」、BMW「i4」、アウディ「Q4 e-tron」などはモデル3と比較されやすい車種と言えます。
>>メルセデス・ベンツ EQAの価格・スペック詳細はこちら
>>BMW i4の価格・スペック詳細はこちら
>>アウディ Q4 e-tronの価格・スペック詳細はこちら
一方、これらのドイツ系プレミアムブランドのEVは最低でも700万円以上であり、価格面でモデル3とやや開きがあります。
価格面で見ると、日産「リーフ」や「アリア」、トヨタ「bZ4X」やスバル「ソルテラ」といった国産EVが比較対象となりますが、時に賛否両論を巻き起こすほど業界の風雲児となっているテスラと国産メーカーでは、ユーザー層が大きく異なるのも事実です。
>>日産 リーフの価格・スペック詳細はこちら
>>日産 アリアの価格・スペック詳細はこちら
>>トヨタ bZ4Xの価格・スペック詳細はこちら
>>スバル ソルテラの価格・スペック詳細はこちら
現状、テスラはオンリーワンの地位を築いており、モデル3を選ぶユーザーの多くは「指名買い」と見られています。
ただ、中国EVメーカーの雄であるBYDは、2023年中にも3つのEVを日本に導入することを明らかにしています。特にコンパクトセダンの「シール」は、中国でもモデル3の直接的なライバルとなっており、日本でも激しい競争が起こるかもしれません。
そのほか、様々なメーカーから新型EVの登場が相次ぐこともあり、“黒船”として日本を席巻してきたテスラですが、BYDやほかの海外メーカーの参戦によって今度は追われる立場になるかもしれません。
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文:ピーコックブルー
写真:テスラモーターズ ジャパン
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みんなのコメント
加速性能以外の止まって曲がる機能が低いので、ただペダルを踏み込んでスピードを楽しむ高校生レベルの遊びしかできません。
テスラの車で遊びたいなら大人しく次世代ロードスターの発売を待った方がいいと思います。
って言いたい
こんなんで税金使うから通行税なんてアホな増税を
役立たず政府役人が持ち出す