現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 90年代レトロブームの火付け役! スバル入魂の「なんちゃって」クラシックカー6選

ここから本文です

90年代レトロブームの火付け役! スバル入魂の「なんちゃって」クラシックカー6選

掲載 更新 12
90年代レトロブームの火付け役! スバル入魂の「なんちゃって」クラシックカー6選

90年代のレトロ旋風は一体何だったのか?

 1990年代に軽自動車を中心にして巻き起こったのが、レトロ軽とも呼ばれた「クラシック顔」ブーム。記憶に残っている方も多いと思うが、クラシックっぽい雰囲気を持ったグレードが続々と追加された。クラシック顔と「顔」が付くのはフロントマスクを大きく変更していて、ほかの部分はそれほど手が入れられていなかったから。販売価格が高くては成り立たない軽だけに、あまり多くの部分を変更できなかったのだ。

「なんちゃって」でもレトロならOK! 初心者が気軽に乗れる「先祖返りカー」5選+α

 もちろんクラシックと言っても、具体的なモチーフのあるレプリカなどではなく、大ぶりのメッキグリルと丸目のライト。クルマによっては別体感のあるバンパーにするなど、架空のイメージだった。つまり「クラシック風」というわけだ。

 その火付け役となったのがスバルで、多くのモデルをリリース。意外なモデルもあったりするので、今回改めて振り返ってみよう。

レトロ顔の先駆者「サンバーディアス クラシック」

 スバルのみならず、クラシック軽全体の先駆車となったのが、サンバーディアス クラシックだ。セダンなどではなく、いわゆる箱ベースなのは注目だろう。もともと九州の長崎にあるハウステンボスで使用するために作られた特装車で、1993年の東京モーターショーに出品したところ大きな反響があったことから市販化に至った。

 さらに後継車として2代目も2000年に登場していて、こちらは「ディアスワゴン クラシック」と呼ばれ、ベースもスバル製の後期となる。ちなみにトラックにもクラシックは設定され、初代、2代目ともにラインアップされていた。

クラシック顔ブーム火付け役「ヴィヴィオ ビストロ」

 上記のサンバーはジャンル的にユーザーが限られていたのは事実。話題にはなったけど、花屋さんなど、こだわる業種に売れたものの、販売的にはそこそこだった。ただ、それでもビジネスになるのが、あくまでも簡易的なクラシック顔のいいところだ。

 ブームの火付け役、その本丸となるのが、ヴィヴィオに設定されたビストロ(1995年)。ヴィヴィオといえば、当時のスバルを代表する軽セダン(ハッチバック)だけに、大ヒットに。なんと1年弱で5万台を超えたというから凄い。これにより、他メーカーからも続々とクラシック顔が登場することになる。

 前後にメッキのバーパンパーを装着したり、テールランプもメッキリング付きなど、かなり手が加えられていた。

派生続々「ヴィヴィオ ビストロ シフォン/ビストロ スポーツ」

 ビストロのヒットに気を良くして、派生型が誕生している。1996年に追加されたのが「シフォン」だ。グリルを2分割タイプにして差別化。内装もスエードになっていた。また同時期に、ビストロには革シートが用意され、豪華競争も始まった。車名はなんとなくオシャレという感じなのもクラシック系の特徴だ。

 さらに1997年の追加グレードではあるのだが、その内容が凄いので紹介しておこう。「スポーツ」と付くだけに、当時最強だったスーパーチャージャー付き64psエンジンを搭載。CVTだけでなく、5速MTも用意されていた。しかも、ホイールはゴールドのBBSという贅沢な内容だった。こうなると、クラシックの意味がブレまくり。

トールスタイルでもレトロ顔は継続「プレオ ネスタ」

 ヴィヴィオの後継車がプレオ。トールスタイルへと変更になったが、1999年にネスタというクラシックグレードが登場した。車高が高いこともあって、少々間延びした印象だったのと、ブームが去りつつあったのも関係したか、肝心のクラシック部分がかなり薄くなってしまった。ネスタのなかでもエンジン違いや装備違いで、細分化されていったのも注目である。

クラシック顔史上最大サイズ「インプレッサ カサブランカ」

 最後は軽の枠を飛び出したクラシック顔を紹介しよう。ブームが拡大するにつれて、他社も含め軽自動車以外にもクラシック顔を設定する流れができたのは当然のこと。日産のマーチにはボレロ、トヨタのスターレットにはカラットが登場した。

スバルではさらに少々違う路線というか、クラシック史上最大サイズ&車格となるインプレッサに設定したのは、当時かなり驚かされた。それがカサブランカで、1997年の東京モーターショーに出品されて、翌年にそのまま市販化された。プレオとは真反対に、こちらは上下の幅が非常に狭く、ボンネットが長くてその先だけが、狭小的にクラシックな感じになっている印象で、正直無理くり感はあった。それでも、市販化してくれただけでも大歓迎ではあった。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

新東名‐市街間の「ボトルネック」7日ついに解消! 大井川を渡る“静岡の大動脈”に橋を追加
新東名‐市街間の「ボトルネック」7日ついに解消! 大井川を渡る“静岡の大動脈”に橋を追加
乗りものニュース
【2025年F1チーム別プレビュー/ウイリアムズ】2026年に集中も、サインツという資産を得て上昇は必至
【2025年F1チーム別プレビュー/ウイリアムズ】2026年に集中も、サインツという資産を得て上昇は必至
AUTOSPORT web
VW、小型EV『ID. EVERY1』を2027年に市販へ…価格は2万ユーロから
VW、小型EV『ID. EVERY1』を2027年に市販へ…価格は2万ユーロから
レスポンス
サイバートラックが異次元カスタムで覚醒!? ドイツのチューニングメーカー“マンソリー”が手がけた「イーロンゲーション」とは
サイバートラックが異次元カスタムで覚醒!? ドイツのチューニングメーカー“マンソリー”が手がけた「イーロンゲーション」とは
VAGUE
外装のアクセントカラーは460億通り! 「ベントレー・コンチネンタルGT」オプションの無限の可能性
外装のアクセントカラーは460億通り! 「ベントレー・コンチネンタルGT」オプションの無限の可能性
LE VOLANT CARSMEET WEB
日産「崖っぷち」からの大逆転なるか? 800億円赤字、工場閉鎖…「技術の日産」再興でスバル化戦略? e-Powerの未来どうなる
日産「崖っぷち」からの大逆転なるか? 800億円赤字、工場閉鎖…「技術の日産」再興でスバル化戦略? e-Powerの未来どうなる
Merkmal
東京ガス、EV充電サービス「EVrest」に新料金メニュー…充電器ごとの柔軟な設定が可能に
東京ガス、EV充電サービス「EVrest」に新料金メニュー…充電器ごとの柔軟な設定が可能に
レスポンス
【RQ決定情報2025】スーパーフォーミュラの新チームをサポートする『KDDIレースアンバサダー』のメンバーが発表
【RQ決定情報2025】スーパーフォーミュラの新チームをサポートする『KDDIレースアンバサダー』のメンバーが発表
AUTOSPORT web
ホンダe:HEVと日産e-POWER 元エンジニアが判定「長所」と「短所」をガチで比べるとどっちがいいの?
ホンダe:HEVと日産e-POWER 元エンジニアが判定「長所」と「短所」をガチで比べるとどっちがいいの?
ベストカーWeb
「マイクロバス」はトヨタの商品名だと知ってた? 60年以上むかしのトラック「ダイナ」ベースのバスがとってもおしゃれ! 昭和懐かしのクルマを紹介します
「マイクロバス」はトヨタの商品名だと知ってた? 60年以上むかしのトラック「ダイナ」ベースのバスがとってもおしゃれ! 昭和懐かしのクルマを紹介します
Auto Messe Web
ユーザーがクルマの「リコール」を放置すると車検に通らない場合も! そもそも「リコール」ってどんな場合に出されるもの?
ユーザーがクルマの「リコール」を放置すると車検に通らない場合も! そもそも「リコール」ってどんな場合に出されるもの?
WEB CARTOP
ホンダ「WR-V」一部改良! 高級インテリア採用&精悍すぎる「ブラックスタイル」登場! 値上げ実施も“全車250万円台以下”をキープ!
ホンダ「WR-V」一部改良! 高級インテリア採用&精悍すぎる「ブラックスタイル」登場! 値上げ実施も“全車250万円台以下”をキープ!
くるまのニュース
2025年2月の新車販売ランキング、スペーシアが2位浮上 N-BOXはトップ変わらず
2025年2月の新車販売ランキング、スペーシアが2位浮上 N-BOXはトップ変わらず
日刊自動車新聞
ママチャリとロードバイクが合体!? トップチューブレス設計のスポーツバイク「ママチャリロード2」発売
ママチャリとロードバイクが合体!? トップチューブレス設計のスポーツバイク「ママチャリロード2」発売
バイクのニュース
テストでは最多周回を走り込んだメルセデス。弱点の克服を実感「開幕戦には完全な準備ができたマシンを持ち込む」
テストでは最多周回を走り込んだメルセデス。弱点の克服を実感「開幕戦には完全な準備ができたマシンを持ち込む」
AUTOSPORT web
ジャガーは何をやろうとしているのか 1900万円の新型EV、狙いは? 独占インタビュー
ジャガーは何をやろうとしているのか 1900万円の新型EV、狙いは? 独占インタビュー
AUTOCAR JAPAN
レクサス最新「“5人乗り”コンパクトSUV」に注目! リッター「28キロ」走る“最安&最小”な「LBX エレガント」がスゴイ! “豪華内装×特別カラー”など気になる仕様とは?
レクサス最新「“5人乗り”コンパクトSUV」に注目! リッター「28キロ」走る“最安&最小”な「LBX エレガント」がスゴイ! “豪華内装×特別カラー”など気になる仕様とは?
くるまのニュース
タカラトミーが Juju 選手とパートナー契約…スーパーフォーミュラマシンに「TOMICA」のロゴ
タカラトミーが Juju 選手とパートナー契約…スーパーフォーミュラマシンに「TOMICA」のロゴ
レスポンス

みんなのコメント

12件
  • サンバーバン、トラックのレトロバージョンは、最初は長崎ハウステンボスで場内作業車として見かけました。
    市販すればいいのに、と思っていたら、本当に市販されて驚いた。
    ヴィヴィオビストロは秀逸でしたし、後追いの他メーカーの追随を許さなかった。
    スバルのセンスはぴか一です
  • 少ない手数で雰囲気出してるんだから、なんちゃってクラシックカーというより、「持ち駒で上手いことクラシックルックをつくったなぁ」と思えますが………
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

119 . 8万円 148 . 3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

28 . 0万円 349 . 8万円

中古車を検索
スバル インプレッサリトナの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

119 . 8万円 148 . 3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

28 . 0万円 349 . 8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村