国際連合の加盟国193のうち徴兵制度を採用しているのは、60カ国以上に上る。徴兵制を廃止する国があるいっぽうで’10年に徴兵制を廃止していたスウェーデンが’18年に復活させた。本企画では、徴兵制度を採用する国とそのクルマ事情について考察していく。
※ベストカー2021年4月26日号より転載
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■ボルボの軍用部門「アーキュス」 スウェーデン王国
ボルボの関連会社のアーキュスが’19年に公開した新型軽装甲車のスカラベ。モーターとエンジンを併用し横移動も可能
スウェーデンナンバーワンメーカーのボルボの軍用部門は、グループ会社であるArquus(アーキュス)が手がけている。このアーキュスは、’18年にルノートラックディフェンスから車名変更された。
スカニアは’09年に日本法人のスカニアジャパンを設立し輸入・販売開始。デザインが好評
そのほかでは、大型トラックでボルボに次ぐ世界シェアを誇るスカニアも第二次世界大戦以降、軍用車両も製造し、本国だけでなく、隣国のノルウェー軍に軍用トラックを納入していたこともある。
クルマではないが、戦闘機メーカーの自動車部門であった日本でもなじみ深いサーブオートモービルは’17年にブランド消滅してしまった。
■軍用車両メーカーUAZはSUVも製造 ロシア連邦
ロシア最大の自動車メーカーはアフトワズで、現在はルノー・日産・三菱アライアンス傘下となっている。日本ではアフトワズとしてはあまり知られていないものの、そのブランドであるラーダはよく知られていて、ニーヴァはマニアも存在。
そんなロシアの軍用車両メーカーとしては、UAZ(ワズ)にとどめを刺す。UAZはウリヤノフスク自動車工場の略で、’41年に軍用車両を作るために設立。かつてはいすゞエルフのノックダウン生産を手がけていたし、親会社のソラーズはマツダと合弁会社を作り、SKYACTIV-G2・0を製造中ということで、日本メーカーとのつながりもある。
UAZは今風SUVタイプのクルマも作っているが、日本、欧州では2206クラシックバンやハンタークラシックといったレトロタイプが人気となっている。日本でもUAZの正規輸入車を購入できる。
■世界一の自動車生産・販売国 中華人民共和国
’20年に東風ホンダが発表したM-NVはヴェゼルベースの小型EVで、1回の充電での航続距離は最大480km。日本導入に期待
アメリカを抜き世界一の自動車生産・販売国となった中国には、数多くの自動車メーカーがあるが、軍用車メーカーでは、トップ5のひとつである東風汽車がそのひとつ。
中国版ハンビーと揶揄されている猛士は、民生用と軍用(EQ2050)がある。そのほか軍用トラックなども手がけている。
北京汽車はBEIJINGブランドを展開していて、その主力がSUVのX7で、写真は’20年に公開したPHEV
もうひとつは北京汽車で、中国人民解放軍にジープタイプの4WD車を納入している。
北京汽車が北京モーターショー2020で世界初公開したRADIANCE CONCEPT EVは流麗なエクステリアデザインで注目されたが市販未定
東風汽車は日産、ホンダと合弁会社を設立しているが、北京汽車は現状では日本メーカーとの合弁会社はない。
■軍用車といえば起亜 大韓民国
起亜スティンガーは’17年にデビュー。ジェネシスG80とコンポーネントを共用する5ドアモデル
韓国はヒュンダイの1強となっているが、韓国の軍用車といえば起亜。起亜は’98年に経営破綻した後にヒュンダイ傘下となり、現在はヒュンダイ車のコンポーネントを使った市販車を販売し、世界的に人気が高い。
起亜はこれまで小型ジープタイプのK131ほか軍用車を多岐にわたり韓国軍に納入していている(約14万台)。K131はインドネシアほか周辺国にも配備されている。起亜は軍用車に画期的技術を投入してきたが、’24年に軍用車の新プラットフォームを導入する意向だ。
モハーベは軽量高機動車で、自律走行が可能な燃料電池車として開発される。韓国軍期待の1台だ
同時に次世代軍用車のモハーベの開発にも着手。モハーベは軽量高機動車で、自律走行技術が盛り込まれた燃料電池車という先進テクノロジー満載となっている。
■ナンバーワンは老舗のプロトン マレーシア
マレーシアの軍用車は、戦車、装甲車などを輸入していて自国では開発していない。
X50はプロトン最新のSUVで’20年に発売開始。X70の弟分で、親会社の吉利との共同開発で誕生
マレーシアの自動車メーカーでは、ダイハツとの合弁会社のプルドゥア、ヒュンダイとの複合会社のイノコムの新興勢力もあるが、ナンバーワンは老舗のプロトン。プロトンは一時期販売シェアを落としたが復活。ロータスはプロトン傘下になって再生に成功。そのプロトンは現在中国の吉利が筆頭株主となっている。
■自動運転技術に欠かせないカメラ技術 イスラエル国
イスラエルではヒュンダイ&起亜という韓国ブランドの人気が高いなか、世界のカローラはイスラエルでも強し!!ヒュンダイIОNIQを抑えて車種別ではトップに君臨。ちなみに9位に三菱アウトランダーが入る健闘
自動車ではなじみの薄いイスラエルだが、自動運転技術に欠かせないカメラ技術において、モービルアイ社が世界的に注目を集めている。乗用車では、トヨタカローラが一番人気で、メーカーシェアではヒュンダイがトップ。
■最も売れているシュコダオクタビア スイス連邦
スイスには自動車メーカーのリンスピードのほか、カロッツェリアのスバッロがあるが、今注目されているのは小型EVを製造するマイクロモビリティシステムだろう。スイスで最も売れているのは、シュコダオクタビアだ。
■世界で最も電動化が進む ノルウェー王国
ノルウェーは新車販売の台数規模としては小さいが、とにかく100%EV比率の高さに驚かさせるほど。さすがに’25年までに全車を電動車とすると発表しているだけある。’20年の新車販売でテスラモデル3を抑えてトップに立ったのはアウディe-tron
ノルウェーは世界で最も電動化が進んでいる国として有名で、実際に’20年の新車販売における100%EVの比率は57%と驚異的。メーカー別ではVWが強いが、車種別ではアウディe-trоnがトップセラー。
■日産が力を注ぐ エジプト・アラブ共和国
日産はアフリカでは南アフリカが有名だが、エジプトの強化により湾岸地域でのシェア拡大を目指している。日産エジプトモータースでは、サニー、セントラのほか主力車種として上の写真のピックアップを生産している
アフリカの自動車産業で有名なのは南アフリカだが、エジプトも赤丸急上昇中で、日産が力を入れている。日産はエジプト政府と信頼関係を築き、日産エジプトモーターでピックアップ、セントラなどを生産中。
【画像ギャラリー】PHEV、EV、SUV、軽装甲車まで!! どれも個性的な11台
「徴兵制のある国のクルマはコレだ」は3月26日発売『ベストカー』(2021年4月26日号)からの転載です。雑誌には、軍事力ランキング、戦車や装甲車の保有台数などを取り上げた各国のデータ一覧付き。徴兵制を廃止した台湾の事情も掲載しています。雑誌もお楽しみいただけますと幸いです。
2021年4月26日号では、ほかにも気になる記事が盛りだくさん。スクープ「2021-2023激動トヨタ&レクサス これから3年 ニューカー戦略を剥ぐ!!」をはじめ、徹底特集「人気急上昇 SUV新時代」や、FRIDAY編集部の全面協力でお送りする「有名人の愛車 112名&112台大公開!」、ベストカー編集部からクルマ1台をプレゼントする太っ腹企画「BCから1台プレゼント!(応募はWebから)スイフトスポーツが愛される理由」、人気連載「テリー伊藤のお笑い自動車研究所」など幅広い世代が楽しめる読み物を掲載しています。
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