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硬派なインプレッサがオシャレさんになった!? スバルの珍車5選

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硬派なインプレッサがオシャレさんになった!? スバルの珍車5選

■スバルの珍しい車を振り返る

 第二次大戦以前の中島飛行機を源流とするスバルは、前身の富士重工業創業から今日まで60年以上の歴史を刻んできました。

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 その間に、量産1号車の「スバル360」や、国産乗用車初の4WD車「ff1 1300G」、初代「レガシィ」など、多くの名車が誕生しています。

 一方で、ユニークな迷車や珍車も輩出してきています。そこで、スバル車のなかでもマイナーなモデルを5車種ピックアップして紹介します。

●インプレッサ SRX

 初代「インプレッサ」は1992年に発売されました。なかでも、世界ラリー選手権に参戦するために開発された「インプレッサ WRX」には、240馬力を発揮する2リッター水平対向4気筒DOHCターボエンジンに、フルタイム4WDシステムが組み合わされ、高性能なセダン/ステーションワゴンとして人気を博します。

 WRX以外にも1.5リッターから2リッターエンジンを搭載したベーシックなモデルがラインナップされ、幅広いユーザーを獲得していましたが、1998年には、これまでに無かった自然吸気エンジンを搭載したスポーティグレードの「インプレッサ SRX」を発売。

 エンジンは155馬力を発揮する2リッター水平対向4気筒DOHCで、可変バルブタイミング機構と可変吸気システムにより低速トルクの増大が図られています。

 駆動方式はWRXと同様にフルタイム4WDで、トランスミッションは5速MTと4速ATが設定されました。

 足まわりでは、フロントブレーキに2ポットキャリパーと15インチベンチレーテッドディスクが装備され、前後サスペンションにスタビライザーを採用し、コーナリング時のロールを抑えて高い安定性を確保。

 また、MOMO製本革巻ハンドルやホワイトメーター、専用クロスのスポーツシートが装備されるなど、内装もスポーティに演出されています。

 なお、SRXの価格はWRXよりも60万円ほど安価に設定されていましたが、人気グレードとはならず、いまでは非常に希少なモデルです。

●インプレッサ教習車

 自動車教習所で利用される教習車は各メーカーから販売され、メジャーな車種としてトヨタ「カローラアクシオ」ベースの「トヨタ教習車」、ホンダ「グレイス教習車」、マツダ「マツダ2セダン」ベースの「マツダ教習車」があります。

 そしてスバルにも教習車が存在し、最新モデルは2018年に発売された「インプレッサG4」をベースとした車両です。

 1.6リッターモデルに教習車の必須アイテムである、指導員用補助ブレーキや指導員用アウトサイドミラー、仮ナンバープレートなどを装備。

 すでにいくつかの教習所に導入されていますので、見かけたことがある人もいるのではないでしょうか。

 なお、製造は特装車を手掛けるスバルの関連会社である桐生工業によっておこなわれています。

●インプレッサ ビームスエディション

 硬派なイメージがあったインプレッサですが、2007年に、ファッションアイテムのセレクトショップを展開する「ビームス」とコラボした「インプレッサ BEAMS EDITION(ビームスエディション)」が発売されています。

 ビームスエディションは、「インプレッサ 15S」と「20S」をベースに、ビームスによる監修のもと、質感とディテールにこだわった内外装としたモデルです。

 ビームスのブランドカラーであるオレンジをアレンジした外装のカラーリングが設定され、内装ではカラーコーディネートされた本革シート、オレンジのステッチを採用したハンドルなどを標準装備。

 また、メーターやキーレスリモコンなどに、ビームスのロゴがあしらわれています。

 スバル車でファッションブランドとコラボしたモデルというと、アウトドアブランドの「L.L.Bean」とコラボした「フォレスター L.L.Beanエディション」が有名ですが、それ以外のモデルでは珍しいケースです。

■走りが秀逸と評価されたミニバンがある!?

●トライベッカ

 国産メーカー各社とも古くからグローバルでクルマを販売しており、日本では売っていない海外専用モデルを用意しています。

 他社に比べて数は少ないもののスバルも海外専用モデルを販売。現行モデルでは北米で販売している大型SUVの「アセント」があり、前身となったのが「B9 トライベッカ」です。

 B9 トライベッカは2005年に発売された3列シートSUVで、アメリカ工場で生産されました。当初は北米のみの販売でしたが、後に欧州、アジア、オーストラリアなどにも輸出されています。

 エンジンは3リッター水平対向6気筒DOHCを搭載し、トランスミッションは5速ATが組み合わされ、可変トルク型の4WDシステムを採用。

 外観で特徴的だったのが、当時スバルが広く採用していた、いわゆる「ザパティナス顔」と呼ばれる飛行機の翼をイメージしたフロントフェイスです。

 2007年のマイナーチェンジで3.6リッターエンジンに換装されると同時に、車名を「トライベッカ」に改名。フロントフェイスも一新されたのですが、個性は薄れてしまいます。

 そして、2014年に生産を終了し若干のブランクの後、2018年に前出のアセントが発売されました。

●トラヴィック

 現在、国内市場では2018年に販売を終了した「エクシーガ クロスオーバー7」を最後に、スバルは3列シート車を展開していませんが、エクシーガ以前に販売していた3列シート車が「トラヴィック」です。

 トラヴィックは2001年に発売されたヒンジドアの7人乗りミニバンで、オペルが開発した「ザフィーラ」のOEM車として、生産はGMのタイ工場でおこなわれました。

 搭載されたエンジンはGM製の2.2リッター直列4気筒DOHCで、後に1.8リッターを追加。トランスミッションは4速ATのみで駆動方式はFFです。

 シートアレンジなどミニバンとしての機能は標準的なものでしたが、欧州車ならではの優れた走行性能が高く評価されました。

 ヒットには至りませんでしたが、走りの良さが話題となった珍しいミニバンです。

 なお、ザフィーラも同時期に日本で販売されていましたが、トラヴィックのベースフレードの方が約100万円安く設定され、かなりお買い得とも評されました。

※ ※ ※

 スバルには幻のクルマが存在しています。それが、スバル360発売以前の1955年に完成した、1.5リッターエンジンを搭載する4ドアセダンの「P-1」です。

 P-1は20台作られましたが一般ユーザーには販売されず、14台は社内のテスト用となり、残りの6台は群馬県内のタクシー会社に納入され、1年ほど事業用車として走行テストがおこなわれました。

 1950年代はマイカーを購入できるユーザーは少なく、クルマの実用性をテストするにはタクシーが最適だったためです。

 このテストの結果、乗り心地の良さと、ボディや足まわりなどの耐久性が高く評価されます。

 P-1の量産化は当時の市場規模や生産性の問題から見送られましたが、スバル360の開発に大きく貢献することになりました。

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みんなのコメント

3件
  • 軽レトロカーブームの火付け役となった「サンバー ディアス・クラシック」とそれに続く「VIVIO ビストロ」。
    特に「VIVIO ビストロ」は、クラシカルなフロントグリルが VIVIOのイメージとピッタリ合っていて、後追いの「ミラ・ジーノ」がミニを模していたのと異なり、独自性があった。
  • アルシオーネがお洒落を通り越してアバンギャルドだったと思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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