コロナ禍の影響で、外出する際に不特定多数の人との接触を避けるため中古車の需要が高まっている。2021年1~6月の中古車(普通+小型)の登録台数は171万567台で対前年比104.3%となっている。
そんな中古車需要が伸びているなかで流通台数50台以上、予算二桁で購入できる掘り出しモノ的なオススメ中古車はあるのか? さっそく探していきたい!
S15型も中古スポーツ高騰の餌食に!? 最後のシルビアを中古で買うのは今でも遅くない?
文/萩原文博
写真/トヨタ、日産、ホンダ
【画像ギャラリー】予算2桁から購入できる、狙い目中古車たちを確認!
■4代目マツダデミオ(マツダ2):流通台数も多く、MT車が狙い目!
2014年~2019年に販売された4代目マツダデミオ。現在はマツダ2へと名称変更した
4代目デミオMTの内装は落ち着いている。普段乗りやMT車の練習にどうぞ
★4代目デミオの中古車情報はこちら!
現在、マツダ2へと名称変更した2014年~2019年に販売された4代目マツダデミオはオススメの中古車だ。フルスカイアクティブテクロノジーを搭載した5ナンバーサイズのコンパクトカーとして4代目デミオは2014年に登場。
スタイリングだけでなく、インテリアも先代モデルより、80mm前方に配置することでドライバーが自然に足を伸ばした位置にペダルがあるレイアウトを実現し、アクセルペダルにオルガンペダルを採用している。
搭載されているパワートレインは1.3L直列4気筒ガソリンエンジンと新開発の1.5L直列4気筒ディーゼルターボエンジの2種類。組み合わされるトランスミッションは6速ATを中心に、5速&6速MTを用意するなどマツダの人馬一体へのこだわりが散りばめられている。
先進の運転支援システムは、衝突被害軽減ブレーキである、スマート・シティ・ブレーキ・サポートなどはエントリーグレードを除いて全車標準装備するなど充実している。
デミオは毎年のように改良を重ねて、2016年、2017年の一部改良では運転支援システムの機能の充実を行い、2018年8月の一部改良では、1.3Lガソリンエンジンを1.5Lガソリンエンジンへと変更している。
現在、4代目デミオの中古車は1850台流通していて、平均価格は約101.4万円。中古車の価格帯は約33万~約178万円となっている。
100万円以下の中古車は940台。そして50万円以下の中古車も33台流通している。中古車のグレード構成は1.5Lディーゼルターボ搭載車が中心で、なかでもXDツーリングが最も多く、XDツーリングLパッケージ。そして1.3Lガソリンエンジンを、搭載した1.3Sが続く。
しかし、高年式車では1.5Lガソリン車の比率が高くなるなど年式によって構成比が異なる。AT車だけでなく、MT車の流通台数も多いので、MT車練習用として購入するもの良いだろう。
■先代ホンダフィットRS:約77万円から狙える前期型がお薦め!
先代フィットRSの中古車はホンダセンシングなしの前期型が77万円からと比較的安く購入できる
内装は赤の差し色がスポーティ。1.5Lエンジンは名機ZCを彷彿とさせ、吹け上がりが軽快
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コンパクトカーのMT車というとスズキスイフトスポーツが圧倒的な人気を誇っているが、2013年~2020年に販売された3代目ホンダフィットにはRSというスポーティモデルが設定されていた。現行モデルにRSが設定されていないのでスポットを当ててみた。
フィットRSは新開発されたプラットフォームに先代より約10%最高出力を向上させた1.5L直列4気筒直噴i-VTECエンジンを搭載。
組み合わされるトランスミッションは6速MTとパドルシフト付きCVTの2種類。2017年にマイナーチェンジを行い、内外装の変更に加えて、先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」を採用。さらにパワートレインにチューンを実施し、加速フィールの工場や燃費性能の向上を実現した。
現在、フィットRS/RSホンダセンシングの中古車は約140台流通していて、そのうち、6速MT車は71台と半数となっている。
中古車の価格帯は約77万~約228万円で、ホンダセンシングを装着したモデルは約18台。価格帯は約155万~約228万円とまだ高水準。ここはホンダセンシングなしの前期型をお薦めしたい。
■トヨタのプチバン、ポルテ:100万円以下のトヨタセーフティセンス装着車が狙い目
2代目ポルテ/スペイドは2020年9月をもってひっそりと生産終了した
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2012年~2020年まで販売された2代目ポルテ。プチバンと呼ばれたポルテは、助手席側に大開口ワイヤレス電動スライドドアを採用との高い車高をシナジー効果で、ひと室内空間と誰にでも優しい優れた乗降性を両立したクルマだ。
特にフロア地上高は300mm(2WD車)と低く設定され、小さいお子さんから脚の不自由なお年寄りまで誰もが乗りやすい仕様になっているのが特徴。
しかも助手席側は開口幅1020mm×開口高1250mmの大開口ワイヤレス電動スライドドアを採用し、フロントおよびリアシートへのアクセスが可能となっている。
2代目ポルテ。後席は固定式だが、助手席にロングスライド機構を設けることでワゴン的な使い方も可能。キャビン内部に26インチの自転車を積むことができた
パワートレインは、デビュー当初は1.3Lと1.5L直列4気筒+CVTが搭載されていたが、2015年7月の一部改良で1.5Lエンジンは燃焼効率を高めた新型に変更。同時に1.3Lエンジンが廃止された。
2016年6月の一部改良では、衝突被害軽減ブレーキのプリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラートなどがパッケージ化された安全装備のトヨタセーフティセンスCを全車に標準装備。
そして2019年の一部改良ではトヨタセーフティセンスのプリクラッシュセーフティを昼間の歩行者にも検知可能アップデートされている。
また、ポルテには上質感を演出したラフィネやアウトドアテイストを強めたグランパーなど様々なキャラクターの特別仕様車を設定しているのが特徴となっている。
現在、2012年~2020年まで販売された最終型のポルテの中古車は784台流通し、平均価格は約65万円となっている。中古車の価格帯は約16万~約160万円で、100万円以下が約700台。50万円以下でも約250台もの中古車が流通している。
そのうち予防安全パッケージ、トヨタセーフティセンス装着車は133台となっている。中古車のグレード構成は圧倒的に最上級グレードの1.5Gと1.5Fが多く、特別仕様車は少なめだ。予算100万円以下でもトヨタセーフティセンス装着車が狙えるので、積極的にこの装着したモデルを狙いたい。
■ホンダフリードスパイク:50万円以下が220台と豊富、1.5Lガソリン車が狙い目!
フリードスパイクは2010年~2016年に販売されたモデルで、コンパクトミニバンフリードの2列シート仕様だ
広いラゲッジスペースが特徴のフリードスパイク。マットなどを利用すれば車中泊も可能
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ハイトワゴン系のホンダフリードスパイク。このカテゴリーでは日産キューブが人気だったが、このフリードスパイクも実力の高いモデルだ。
フリードスパイクは2010年~2016年に販売されたモデルで、コンパクトミニバンフリードの2列シート仕様となっている。3列目シートがない分、広いラゲッジスペースが特徴で、マットなどを利用すれば、車中泊も可能となっている。
フリードスパイクは取り回ししやすい5ナンバーサイズのボディに、狭い場所でも乗り降りしやすい600mmの大開口を確保したリア両側スライドドアを採用。
また、低床フロアの実現により、後席の床面地上高は390mm(2WD車)という低さを実現している。
特徴的なラゲッジスペースは、前後に180°回転させることでカーゴルームのフロア高を変えられる新発想の「反転フロアボード」を採用。左右を分割してあるので、荷物の大きさや量により使い分けることが可能。
さらに、小物の収納に便利なリアサイドポケットやタイヤハウスに設けたサイドライニングトレイ、荷物の固定に便利なタイダウンフックなどを設置している。また、ダイブダウン機能とゆったりとした座り心地を両立したリアシートを採用し、ダイブダウン時のフラットなフロアを実現している。
搭載しているパワートレインは、1.5L直列4気筒ガソリンエンジン+CVT。さらにIMAと呼ばれるハイブリッド搭載車も用意されている。
2014年にマイナーチェンジを行い、内外装の変更に加えてすべてのグレードに紫外線を99%カットするスーパーUVカット・フロントドアガラスと、スギ花粉やダニなどのアレルゲン物質をほぼ完全に抑制するアレルクリーンシートやプラズマクラスター技術を備えたフルオート・エアコン(Gを除く)を標準装備した。
現在、フリードスパイクガソリン車の中古車は460台流通していて、中古車の平均価格は約56万円。価格帯は約10万~約150万円となっている。そのうち、100万円以下のクルマが約410台。50万円以下でも220台流通している。
流通している中古車のグレード構成は1.5Gジャストセレクションが圧倒的で、次いで1.5Gエアロとなっている。
一方、ハイブリッド車は226台の 中古車が流通していて、平均価格は約74.5万円。価格帯は約26万~約238万円。この世代のハイブリッドは期待以上の燃費性能を発揮するわけではないので、1.5Lのガソリン車狙いでOK。
■2代目BMW1シリーズ:100万円以下の118dを狙いたい
2011年10月に日本に導入されたF20型 1シリーズ前期型。この頃はまだ駆動方式がFR
こちらは2015年5月のマイナーチェンジでフェイスリフトした後期型。少数流通している118dが狙い目
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もう1台、スポーツコンパクトカーとしてピックアップしたのが、2011年~2019年7月まで販売された2代目BMW1シリーズだ。現行モデルは駆動方式がFF(前輪駆動)となってしまったが、先代はクラス唯一のFR(後輪駆動)車で、格別なドライブフィールを味わうことができる。
搭載されているエンジンは1.5L直列3気筒ターボから3L直列6気筒ターボと豊富で、ガソリンエンジンだけでなく、ディーゼルエンジンもチョイスできる。そんな多彩なエンジンに組み合わされているトランスミッションは8速ATのみ。
現在、2代目1シリーズの中古車は890台流通していて、平均価格は約150万円。中古車の価格帯は約45万~約469万円と非常に幅広い。そのうち100万円以下の中古車は240台。50万円以下でも約12台流通している。
100万円以下の中古車に絞ると、1.5Lターボエンジンを搭載した116iが圧倒的に多いが、120iやディーゼルエンジンを搭載した118dもわずかながら流通しているので狙い目だ。
先ほど紹介したデミオやフィットRSと同じ予算で、BMW1シリーズに手が届くというのはまさに中古車購入の醍醐味といえる。
■スズキアルトターボRS:50万円を切る中古車も出回り始めた
アルトターボRSが搭載するR6A型658cc、直3インタークーラーターボは64ps/10.0kgm。トランスミッションは5AGSのみ
RSはひっそりと消えてしまった。ワークスとの棲み分けが上手くいかなかったことも消滅の遠因?
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最後は軽自動車から3台ピックアップした。まずは2015年~2018年まで販売されたスズキアルトターボRS。アルトターボRSは新開発のプラットフォームに、剛性を高めボディを採用。
さらに力強い加速を実現するために改良された、660cc直列3気筒ガソリンターボエンジンに、パドルシフトを装備したオートギヤシフト(AGS)を組み合わせたスポーティモデルだ。
専用チューニングのサスペンションやブレーキ、専用フロントシートなどを採用することで、高い走行性能としなやかな乗り心地を両立しながら、キビキビとした気持ちの良い走りが特徴。
約3年という短い販売期間だったが、中古車の流通台数は190台と豊富で、価格帯は約49.9万~約168万円と50万円を下回る中古車が出回り始めた。
2ペダルMTのオートギヤシフトを搭載しているので、AT限定免許でもスポーティな走りを楽しめるのが魅力だ。
■ホンダN-BOXスラッシュ:N-BOXより全高が100mm低い派生モデルは50万円以下から
N-BOXスラッシュは初代N-BOXのチョップドルーフ版とも言えるモデルで、N-BOXよりも110mm全高を下げている。なだらかなルーフラインが特徴的
ウェストラインよりも上を切り詰めているので、ウェストラインが高く塊感のあるデザインに
★ホンダN-BOXスラッシュの中古車情報はこちら!
続いては、キングオブ軽自動車のホンダN-BOXの派生モデルとして、2014年~2020年にかけて販売されたN-BOXスラッシュ。
N-BOXスラッシュは、N-BOXのハコ型スタイルを踏襲しながらルーフを100mm低くし、これをベースに、リアに向かってルーフラインを絞り、ウィンドウラインは逆にせり上げることで、クーペスタイルを演出したモデル。
リアドアもスライドからヒンジ式へと変更されている。内外装を5種類のトータルコーディネイトで演出したスタイルも特徴となっている。
さらに、より安心感をもたらす「電子制御パーキングブレーキ」や、パワーステアリングのアシスト力を切り替えられる「モード切替ステアリング」などを新たに採用し、N-BOXのプレミアムモデルという位置づけだった。
N-BOXスラッシュはデビュー時に8種類のインテリアを設定。最もポップで個性的だったのがダイナースタイルで、純正でここまで突き抜けているのも珍しい
現在、N-BOXスラッシュの中古車は410台流通していて、平均価格は約113.5万円。中古車の価格帯は約49.8万~約170万円とようやく50万円を切るモデルが登場。予算を100万円以下と絞ると140台がヒットする。
グレード構成は自然吸気エンジンを搭載したG Lインテリアカラーパッケージが多く、初期モデルのG Aパッケージが続いている。案外ターボエンジン搭載車は少ないので、自然吸気エンジン車を狙うのがベストだ。
■初代ダイハツコペン:50万円以下、アクティブトップのATが多い
初代ダイハツコペンは最高出力64psを発生する660cc直列4気筒ターボエンジンを搭載。組み合わされるトランスミッションは5速MTと4速AT
電動開閉式のアクティブトップを採用。さながら小さな高級スポーツカー
★初代コペンの中古車情報はこちら!
最後に紹介するのは2002年~2012年に販売された軽オープンカーの初代ダイハツコペン。最高出力64psを発生する660cc直列4気筒ターボエンジンを搭載。組み合わされるトランスミッションは5速MTと4速ATとなっている。
ルーフは樹脂製のディタッチャブルトップに加えて、電動開閉式のアクティブトップを採用。また、本革シートを採用するなど小さな高級オープンカーだった。
MOMO製ステアリングやレカロ製シート採用のグレードを用意するなど力が入っていた
現在、初代コペンの中古車の流通台数は630台。平均価格は約76.6万円。中古車の価格帯は約23万~約300万円と新車時価格を上回る価格を付けた中古車も流通している。
そのうち100万円以下の中古車は480台、50万円以下は109台流通している。グレード構成はアクティブトップのAT車が最も多く、次いでアクティブトップのMT車が続く。全体的にAT車のほうが多いが、高年式の特別仕様車、アルティメットエディションSなどではMT車の比率が高くなるのが特徴だ。
中古車購入の楽しみは限られた予算のなかで、最も自分の使いやライフスタイルに合ったクルマを選べること。二桁万円ならば、輸入車のなかでも人気のミニも手が届く。
ただし、中古車選びには見極める目を養わないと、とんでもない失敗をしてしまうことがある。したがってクルマ選びとともに販売店選びにも力を注ぐ必要があることは知っていてもらいたい。
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