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ハイパワーなSUVやローパワーでも楽しい車がある? 非スポーツカーでも優れた走りの車3選

掲載 更新 12
ハイパワーなSUVやローパワーでも楽しい車がある? 非スポーツカーでも優れた走りの車3選

■非スポーツカーでも優れた走りの現行モデルを振り返る

 高性能なエンジンを搭載し、優れた足まわりとブレーキを装備するクルマといえばスポーツカーです。クルマ好きを自称する人なら、一度は所有したいと思うことでしょう。

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 一方で、スポーツカーは走行性能を重視するあまり、2ドアであったり2シーターであったりと、普段使いには適さない面があるのは否めません。

 また、スポーツカーというと外観も見るからに速そうなデザインのモデルが多く、それを好まない人も少なからず存在します。

 そこで、普段使いにも最適で走りが優れた非スポーツカーを、現行モデルのなかから3車種ピックアップして紹介します。

●日産「フーガ 370GT」

 現在、日産のラージクラスセダンとしてラインナップされている「フーガ」は、「セドリック/グロリア」の後継車として2004年に誕生しました。

 優れたサスペンションセッティングや、滑らかなボディラインと上質なインテリアは、それまでの日産車とは一線を画すとまでいわれました。

 そして、2009年には現行モデルの2代目が登場。外観はグラマラスかつ流麗なシルエットが特徴で、2015年のマイナーチェンジではフロントフェイスとリアまわりのデザインを一新すると同時に、安全運転支援システムが装備され、2019年には安全性能の向上が図られました。

 搭載されるパワーユニットは最高出力225馬力の2.5リッターV型6気筒エンジン、306馬力の3.5リッターV型6気筒エンジン+68馬力のモーターで、システム最高出力364馬力とハイパワーなハイブリッド、そして3.7リッターV型6気筒エンジンです。

 この3.7リッターエンジンは「Z34型 フェアレディZ」と同型の「VQ37VHR型」で、最高出力は333馬力とフェアレディZよりも3馬力デチューンされていますが十分すぎるパワーといえ、優れたアクセルレスポンスが特徴となっています。

 さらに、7000rpmで最高出力を発生する高回転型エンジンで、ラグジュアリーなセダンながらタコメーターのレッドゾーンは異例の7500rpmに設定されています。

 また、上位グレードの「370GT タイプS」では、スポーツチューンドサスペンション、20インチタイヤ、4輪アルミ製対向ピストンブレーキキャリパー、4輪アクティブステアなどを採用しており、高いコーナリング性能を誇ります。

 なお、2022年6月から新型フェアレディZがデリバリーされる予定で、エンジンは3リッターV型6気筒ツインターボの「VR30DDTT型」を搭載することから、貴重な大排気量自然吸気エンジンのVQ37VHR型は、フーガで最後となりそうです。

 フーガの価格(消費税込、以下同様)は、最上級の「HYBRID VIP」が723万981円、「370GT タイプS」が595万5400円、エントリーモデルの「250GT」が502万7000円です。

●トヨタ「RAV4 PHV」

 トヨタは2019年4月に、5代目となる現行モデルの「RAV4」を発売しました。3代目を最後に国内市場からは一旦姿を消しましたが3年ぶりに復活を果たし、以来、好調なセールスを記録しています。

 外観はSUVらしい力強さと洗練された都会的な雰囲気を融合したデザインで、フロントフェイスはオフロード車をイメージさせる「アドベンチャー」と、より都会的な「G/X」グレードの2タイプのデザインに分かれています。

 パワーユニットは最高出力171馬力の2リッター直列4気筒「ダイナミックフォースエンジン」と、システム最高出力218馬力(2WD)を発揮する2.5リッター直列4気筒エンジン+モーターのハイブリッドで、2020年6月にはプラグインハイブリッドの「RAV4 PHV」がラインナップされました。

 このRAV4 PHVのパワーユニットは最高出力177馬力の2.5リッター直列4気筒ダイナミックフォースエンジンに、フロントに182馬力のモーター、リアに54馬力のモーターを搭載した「E-Four」で、システム最高出力は306馬力を誇り、スポーツカーも顔負けの走行性能を獲得しています。

 これほどの大パワーながら、EV走行可能距離はWLTCモードで95km、ハイブリッド走行での燃費は22.2km/Lと、優れた経済性も大いに魅力的なモデルです。

 RAV4 PHVの価格は469万円から539万円で、3グレードが展開されています。

●スズキ「スイフト RS」

 スズキ「スイフトスポーツ」は国内でも屈指のホットハッチで、大いに魅力的な存在ですが、さらに安価でドライビングプレジャーあふれるモデルとして「スイフト RS」が挙げられます。

 外観はスポイラー形状の前後バンパーやサイドステップ、ルーフスポイラーが装着され、フロントグリルにRS専用の赤いストライプが入れられており、スポーティなモデルであることを強調。

 搭載するエンジンは最高出力91馬力の1.2リッター直列4気筒で、トランスミッションは5速MTとCVTが設定されています。

 エンジンパワーは140馬力のスイフトスポーツと比べると大きく見劣りしますが、RSはスズキが誇る軽量化技術によってわずか870kg(MT車)の車重を実現し、十分な走行性能を発揮。むしろ使い切れるパワーによる走る楽しさは格別です。

 また、RSのサスペンションは欧州仕様に準じたチューニングが施され、軽量なボディながら4輪ディスクブレーキが装着されるなど、シャシ性能が高められているのも注目に値します。

 スイフト RSの価格は178万2000円から199万6500円で、マイルドハイブリッドの「スイフトハイブリッド RS」も販売されています。

※ ※ ※

 最後に紹介したスイフト RSのような軽量かつMTを設定するモデルは、ほかにトヨタ「ヤリス」くらいで、本当に数少なくなってしまいました。

 昭和の時代には装備が簡素で軽量なモデルはたくさんありましたが、令和の今、車重を1トン未満に抑えるのは装備の面で難しく、スイフトやヤリスはかなり頑張っているといえるでしょう。

 しかし、もはやMT車というだけでニーズはほとんどなく、今後増えるのは難しい状況です。

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みんなのコメント

12件
  • フーガ、スイフト、クラウン、ロードスターかな。いつも近所の通学路をアホみたいにぶっ飛ばしているのは。本人は優れた走りを楽しんでいるのかもしれないけど、勘弁してほしいね。
  • 軽トラ「選ばれないのは、2シーターだったからか…。」
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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