フォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン 「背の高いミニバンを卒業してもなおかつ荷物を多く積みたい方に」のユーザーレビュー

背の高いミニバンを卒業してもなおかつ荷物を多く積みたい方に

2022.8.15

総評

気になる点はいくつかありますが、それらを帳消しにする良さがあるため、とても長く付き合える車だと思います。

スライドドアの必要性を感じなくなった方
絶対的な広さはボックスタイプのミニバンにかなわないが、それなりに広さがほしい方
CVTのゆるやかな加速に不満がある方
など、背の高いミニバンを卒業してのなおかつ荷物を多く積めて走りも少し楽しみたい方には最高の１台だと思います。

満足している点

必要十分なトルク性能でよく走ります。
オーバーハングと最小回転半径が短めで運転がしやすいです。
セカンド・サードシートがフラットに格納できます。
背の高いミニバンほどではありませんが、思いのほか荷物がたくさん積めます。
７人乗車可能ですので、年に２～３回の頻度で役に立っています。
パワーテールゲート、シートヒーターはとても便利です。
ACCが低速度域でも動作します。

不満な点

Discover Proのカーナビの音声検索はGoogleMapの検索と比べてしまうと心もとないです。（Android AUTOが使えるので、長距離移動時はそちらを使うことも多いです）
アイドリングストップからアクセルオン時、やんわりアクセルを踏まないと「ガツン」とショックが出る場合があります。
ワイパー作動中、アイドリングストップからの復帰時にワイパーが一瞬停止することがあります。
天井やダッシュボード上の収納ボックスは何を入れるか悩みます。
アルミ製のルーフレールとウィンドウ周りのアルミモールが錆びやすく、白い斑点模様になります。

デザイン

4

今はやりのギラついた感じではなく、落ち着いていて良いと思います。

走行性能

4

1.4Lのターボ付きガソリンエンジンですが、フラットトルク（1,500-3,500rpm）でとても扱いやすく、どこからでもアクセルを開けるとスムーズに加速していきます。

7速DSGは下り坂などでギア選択がいまいちの時もありますが、変速時にトルクの谷をあまり感じることなく変速し、日常運転で困ることはありません。
購入時、ディーゼルエンジンも試乗しましたが、当時は6速だったので、2,500rpm辺りの2～3速へシフトアップするときのトルクの谷になじめず、ガソリンエンジンにしました。
2021年モデルからはディーゼルエンジンも7速になったので、この点は改善されているかもしれません。
登坂車線が付いた長い上り坂も快適に登ります。（スポーツモードにすれば尚、快適です。）
また、排気量が1.5L未満で、税金が少し安いのがうれしいです。

乗り心地

4

街中では少し硬さも感じされますが、高速道路での走行時は直進安定性が素晴らしく、どっしりしているので、運転に余裕があり快適に走れます。
トゥーランのタイヤは、60扁平のほかに55扁平、45扁平+DCC付きがありますが、60扁平のタイヤは街中での走行時も乗り心地もよく満足しています。

積載性

5

セカンド・サードシートがフラットに格納できるため、キャンプなど荷物が多い時に使い勝手が良いです。
他車も検討しましたが、セカンドシートとサードシートをたたんだ時に段差ができたり、セカンドシートを倒して荷物で押しつぶして何とかフラットにできる車種が大半で、フラットに畳めることは車種選択時のポイントになりました。

燃費

4

街中の走行のみで10Km/L弱、高速道路メインだと14Km/L、平均で12Km/L程度です。
C26､C27セレナの時は平均約10Km/Lでした。
トゥーランのほうが燃費が良くなったので、ハイオクガソリンになったことを考慮してもトゥーランの方が燃料代は安くなりました。

価格

3

初めて輸入車を購入しましたが、安全装備の充実などで、国産車でも同じような価格帯になってしまうので、輸入車購入の敷居は下がっているように感じます。
下取り価格は総じてあまり良くないと思いますので、気になる方はリセールの良い国産車の特定車種や、中古車を視野に検討されたほうが良いと思います。
ただ、トゥーランは使い勝手がとても良いため、リセールを気にせず乗り続けられると思います。

故障経験

2024/2/17　シフトチェンジ時にきしり音発生のためクラッチ盤を交換しました。（走行距離25,000Km）
2022/11/2　リコールの届出があり、対応していただきました。
国土交通省 リコールの届出について（フォルクスワーゲン　ゴルフトゥーラン 1.4/110kW　他）