究極のマルチ性能
これまで同じドイツ車のSUVに乗ってましたが、我が家で多人数乗車のニーズが出てきたこと、時代が急速にエコに移行しており、無駄に大きく
2010.12.24
- 総評
- 究極のマルチ性能
これまで同じドイツ車のSUVに乗ってましたが、我が家で多人数乗車のニーズが出てきたこと、時代が急速にエコに移行しており、無駄に大きく重いクルマに違和感を持ち始めたこと等から、VWトゥーランに乗り換えました。
ドイツ車暦は20年近いですが、買い替えを検討するにあたっては国産ミニバンも候補に上げ、試乗もしました。しかし、やはり力のないエンジンや軽い走り、内外装の作りにどうしても馴染めず、最後には迷うことなくトゥーランに決めました。決め手はやはりミニバンの実用性と動力性能を兼ね備え、かつドイツ車特有の個性と燃費性能をも兼ね備えた究極のマルチ性能でした。
- 満足している点
- ◇TSIエンジンのトルクとパワー
1500回転付近からレッドゾーン直前まで、淀みなく加速を続けるのが気持ちいいです。
体感的なトルクはNAエンジンの3.0L並み?、パワーは2.5L並みで、どの回転域・速度域からでも力強く加速し、荷物満載、多人数乗車でもあまり変わりません。
◇DSGのスムーズなギアコントロールとダイレクト感
これまでのどのAT方式(トルコンAT、CVT)とも違う感じで、スリップのないダイレクトな感覚はMTを思い出します。いつシフトチェンジしたのかも分からないスムーズさで、力強いTSIエンジン音と相まって、どこまでも走り続けたくなる気分にさせてくれます。
◇絶妙なサスセッティングと高いシャシー剛性
これぞドイツ車の真骨頂! 伸び側・縮み側共にたっぷりしたサスストロークで路面追従性を確保しつつ、クルマの性格に合わせて硬さ・柔らかさを絶妙にマッチングさせています。コーナーではネットリとロールしつつもユリ戻しは殆ど発生しません。
◇高い燃費性能
過去のレビューで一昔前のハイブリット車並みとの投稿を拝見しましたが、走り方次第では本当にそうなるので驚きました。首都圏在住で慢性的な渋滞に悩まされる地域ですが、街中の買い物走りでも10km/L前後は走ってくれます。高速道路では右車線の流れで巡航していると15km/L前後、つい最近100キロ程の距離を空いている一般道で走った時には17km/Lを超える燃費を記録しました。
◇飽きのこないスッキリとした内装
チープとの意見もありますが、私はこのスッキリ感、シンプル感に好感を持っているので長所にしました。
◇スタイルの印象が見方によって変わる?
長所なのかも分かりませんが、他のどのクルマとも似ていない独特の雰囲気を醸し出しています。
- 不満な点
- ◇発進に慣れが必要?
慣れないと発進できない訳ではもちろんなく、DSGの特性で若干のクセがある印象です。
良く言われるギクシャク感は、7速DSGになってから随分と改善されてはおりますが、まだ完全ではありません。ATに分類されるミッションですが、その構造は間違いなくMTなので、本来クリープ現象が発生しないところを半クラッチで無理やり発生させているところに原因があるのでは?と考えています。トルクもあるので、発進時のラフなアクセル操作には注意が必要です。雪道等の滑りやすい状況ではEDBがある程度助けてくれると思いますが…(11モデルのTCSが羨ましい)
◇エンブレが効かない
指摘されている方も多いですが、その通りの印象です。
1.6tの車重に対して1400ccの排気量、かつ意外にもショートストロークのエンジンが原因ではないかと思われます。DSGの特性と思われている方も多いですが、構造上トルコンATよりエンブレが効く筈なので、単純に車重とエンジンのバランスによるものだと思います。
◇寒いと内装がギシギシ
個体差もあるとは思いますが、朝一の始動直後等、リアゲートの辺りからギシギシとうるさいです。三角表示板の収納スペースから発生しているようで、何らかの方法で遊びを無くせば消えると思います。
◇ナビの位置が低い
慣れの問題もありますが、慣れないと見ずらいのも如何なものか?と思います。
2010年のビックマイチェンのタイミングでさすがに変えるだろうと思いきや、何故かトゥーランだけは昔のままです。何か理由があるのだとは思いますが、見ずらい反面手には近い位置にあるので操作はし易いです。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験