フォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン 「正真正銘7人乗りのゴルフ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西村 直人
西村 直人(著者の記事一覧
交通コメンテーター
評価

4

デザイン
4
走行性能
3
乗り心地
5
積載性
5
燃費
4
価格
3

正真正銘7人乗りのゴルフ

2022.1.17

年式
2016年1月〜モデル
総評
全長4500㎜クラスで3列シートを備え、しかも3列目シートそのものもしっかりと作り込まれた。サイズ的にゆとりある7名乗車とはいかないが、それでもこのサイズで多人数乗車ができ、さらに安全で快適な高速走行ができるミニバンは貴重。ゴルフの名を冠するだけあって、道具としての完成度はとても高い。
満足している点
ミニバンを購入候補としている場合は一度、試乗されることをお勧めする。5名以上での走行安定性能が高く、ゴルフトゥーランよりも背の高い国産ミニバン群と明らかに異なる。電動パノラマスライディングルーフ(ハイラインとRラインにオプション設定)はガラス面積が大きく、2列目シート以降での快適性が大きく高まる。
不満な点
かゆいところに手が届くよう作られた国産ミニバンとは違い、過剰な快適装備がない。ここが気になるようであれば潔く購入候補から外すべき。また、後部ドアはスライド式でないため、頻繁に3列目を使うのであればお勧めできない。あくまでも5名+荷物を通常の使い方として考えておくほうが無難だ。
デザイン

4

MPV(マルチパーパスビークル)をうたうフォルクスワーゲンの多人数乗車モデル。全高1670㎜とたっぷりとられているが、顔つきは凜々しく面構成がはっきりしたデザインであるため安感がある。7人乗りだが後部ドアは一般的なヒンジ式であることから、ゴルフに通ずる軽快感もある。
走行性能

3

直列4気筒1.5lターボと、直列4気筒2.0lディーゼルターボの2タイプ。駆動方式はすべてFF。トランスミッションは7速DCTだ。両エンジンとも150PSと最高出力は同じだが、最大トルクはディーゼルが340N・mとガソリンよりも36%も太い。車両重量はディーゼルが70kg重いが、走行性能は全般的にディーゼルが優勢。とくに高速道路では明確に違う。
乗り心地

5

ゴルフトゥーランはドイツなど欧州でタクシーに使われることが多い。以前、そのドイツでゴルフトゥーランのタクシーに350㎞ほど乗った経験がある。2列目シート乗車だったが上下動が少なくスムースに移動できた。腰のある足周りに加え、座面こそ小さめながらシートバックともに減衰特性に優れていてk東京→名古屋間の新幹線移動と同じくらい快適だった。
積載性

5

大人4人+人数分のスーツケースを積み込んだが、まだまだ積載できるスペースが残る。5:5の分割可倒式である3列目シートを倒せばフラットな床面が出現。さらい、もともと全高が高いため床面積は広くなくとも高さ方向にゆとりがありスーツケースなど重ねて積める荷物であれば驚くほどの収納能力を発揮する。
燃費

4

ガソリン、ディーゼルともに良好なWLTC値を示す。同じ状況で乗り比べたわけではないので正確性に欠けてしまうものの、過去の経験からして多人数乗車での実用燃費はトルク特性に優れるディーゼルが有利になるはずだ。一般道路での目安は11〜12㎞/l、高速道路では16〜7㎞/lで、ガソリンはそこから10〜15%程度落ちる。
価格

3

7人乗りのミニバン、しかも輸入車と考えればボトムグレードの326.7万円は決して高価ではない。先進安全技術はペダル踏み間違い抑制などがないため不安を感じる場面のあるが、この技術は日進月歩なのでいずれ採用されるだろう。
西村 直人
西村 直人
交通コメンテーター
WRカーやF1、MotoGPマシンのサーキット走行をこなし、4&2輪のアマチュアレースにも参戦。物流や環境に関する取材を多数。大型商用車の開発業務も担当。国土交通省「スマートウェイ検討委員会」、警察庁「UTMS懇談会」に出席。自動運転技術の研修会(公的/教育/民間)における講師を継続。警視庁の安全運転管理者法定講習における講師。近著は「2020年、人工知能は車を運転するのか」(インプレス刊)。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
フォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン 新型・現行モデル

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