トヨタ ヤリスクロスハイブリッド 「走りは素晴らしい、ただ日本ユーザーを軽視しているところが残念」のユーザーレビュー

ライナック ライナックさん

トヨタ ヤリスクロスハイブリッド

グレード:ハイブリッド Z(CVT_1.5) 2020年式

乗車形式:試乗

評価

4

走行性能
5
乗り心地
5
燃費
5
デザイン
1
積載性
5
価格
2

走りは素晴らしい、ただ日本ユーザーを軽視しているところが残念

2020.9.14

総評
まず簡潔にまとめると
・内外装はともかく都市型SUVとしての動力性能を重視したい人におすすめ(ハリアーはでかくて高くて無理って人)
・この車は二人乗り用、後席はC-HR並み

です。


細かい問題点は不満に記載したが、正直安いかと言われたらオプション地獄のトヨタ、結果的に安くはならない。
最低グレードをそのまま買う一般人なんてそういない、実際の購入層が選ぶグレードはいつも最高か次点のグレードであることはトヨタ側が言ってる事実である。

具体例に挙げてみよう、都市型SUVを購入する層は「近代的装備」「高級感のある内外装」「見栄えする装備」
こういうのを求めてる傾向にあるため、選択するグレードとしては
・ハイブリッドZグレード2WD(258万4000円)
または
・ハイブリッドGグレード2WD(239万4000円)
が多い(ほぼこれ)とのこと

この時点で最低グレードと大きくズレる

で、ここからこういう層が選ぶグレードに
・パノラミックビューモニター(33000円)
・ブラインドスポットモニター&リアトラフィックオートブレーキ(49500円)
・ハンズフリーパワーバックドア(77000円)
・LEDフォグランプ(60000円前後、都市部なら眩しいだけなので不要だと思うが、なぜかつける人が多い)
・フロアマットベーシック(14300円)
・ETC2.0(34100円)
・LEDリアフォグ(10000円)
計:27万7900円


今や必須と言われてるドラレコやナビもついていない状態でこれである。(この二つを付けると最低でも+10万)
さらにリモコンスターターや内外装を変えたい場合はもっとかかるし、有名どころの外車によくついているヘッドアップディスプレイをつけるともう10万ほどプラスが必要。

さらに乗り心地を重視する方は4WD(+23万)を選択する模様。

そうするとGで300万弱、Zだと330万以上は行くことになる
(よく広告や評判に出てくる最低グレード価格の倍)

正直、この性能であれば300万近くしても違和感は無く、むしろお得といえる。
ただ、売り方やユーザー軽視の手抜きが如実に出ており、そこまでしてるのに価格面に反映されていないところが何故?何を考えているのだろう?と思ってしまう

ちなみにテレビ神奈川でやってるエンジンフォーザライフで岡崎五郎さんと藤島知子さんがレビューをやってたのを観たが忖度ポイントが酷く、それでいい所への着眼点がズレててげんなり

岡崎さんこの価格で至れり尽くせりな装備付きなのがこの車の売りでしょ、さらっと流しすぎだよ。そのくせ電動シートボタンのストローク?気にしたことすらないレベルのどこに億劫になるんだよw
藤島さん後席全然十分じゃないよ、日本の狭小駐車場であの開口部、観光地で隣に車がいるとそんなに開くことなんかできませんよー
満足している点
この車はとにかく走行性能が良い
・視認性が高め
・静粛性が高い
・ハイブリッドなので走り出しが非常にスムーズでフラット
・加速もちゃんとアクセルについてくる
不満な点
・内装は安っぽい・・・ではなく、間違いなく安い
→海外仕様でついてくるシフトブーツ無し、シフト自体も昔の商業車か?と思わせる代物、これはせめてハイブリッドモデルならもっと今風のものにすべきだったと思う
ダッシュボード付近のパネルも欧米向けだとまた材質が違うとか(ここは不確かな情報)
後はZグレードのシート、実際触ってみると質感よく運転もしやすかったが、評判通り色合いがよくない。ご老人の座布団みたいな例えられ方をされてるが、これも欧州仕様はもっと高級感あるものだった。
このあたりは日本ユーザーを軽視しているといわれても仕方ないし、実際にトヨタはそのつもりであろう。ユーザーはもっと怒っていい
・後席がものすごく狭い、エマージェンシーシートに近い。(C-HRと同レベル?)
→後席ドアが短く、シートがかなり前に張り出されてるので、扉前回にしても乗り降り時に靴があちこちに当たる。
いくら何でも荷室の広さに振りすぎ、C-HRの荷室広い版、ライズよりも後席が使えないです。(当然リクライニング機構もなし)
エマージェンシーシート程ではないが、日常使いが厳しい激狭後席を用意する意味は一体何?
デザイン

1

初めて見たときザクレロにしか見えませんでした。(好きな方はごめんなさい!)
ほかにもナマズだの言われてるようですが、原因はフェイクのエアインテークグリルの形状、これが大変よろしくない。もっと広く大きくすればよくなってたと思われる。(マカンはもっとすっきりしてるのに・・・)
後はお鼻のエンブレム付近、ここの形状も丸みを消せばもっとスポーツ感が出るのでは

後は内装、なんだかんだ必要オプションをそろえれば300万超える車。それでこの内装は流石に手を抜きすぎてる
走行性能

5

ライズはハンドル操作に対してのっぺり曲がる(反応が遅れる)が、これはちゃんと反応して曲がってくれる
街中走行しかできていないがが、速度もアクセルにキチンとついてくるし、ブレーキタッチや位置も申し分ない
ハイブリッド性能も流石トヨタ、スッと動くなめらかさがあり、エンジン始動時もあえて気にしないと気にならないレベル
またオプションのパノラミックビューモニターをつけておくと、リバーズ以外でも低速時に自動で切り替わってくれて至れり尽くせり
乗り心地

5

2WDかつ18インチという、アメ車か?と思うくらいでかいタイヤをはいていたモデルを試乗
意外や意外、このマイナスな2点を踏まえても発進時、段差超えの挙動は安定していた
勿論、普通に走っていても割と揺れる感じはしたが、SUVなら普通といえる程度で収まっており、静粛性も高かったので声を張らずに会話ができた
4WDの16インチグレードだと果たしてどこまで向上するのか興味がある
積載性

5

後席の居住性をなくしている分、広さは十二分
ただ床下収納用の蓋は重いものを乗せる設計にはなってないため、乗せる物の重さによってはパネルを外すことをお勧めする
燃費

5

サラっと流すモータージャーナリストが多いけど、これすごい燃費です
価格

2

コスパ良い!と見せかけて実は悪い
というのも、いつものオプション地獄で詳細は不満点に記載したが、いわゆるこのモデルを選ぶ層が選択するであろう最低限のオプションを選ぶと、Zグレードは2駆でも300万をこえる

燃費含めた走行性能は大変良いが、それ以外がぶっちゃげ酷いと言わざるを得ないため、果たしてこれはお値打ちなのか?

もうちょっと企業努力できる面が多い車種である
(RAV4もハリアーも、同様に目に見えるレベルで手抜きしてるのでヤリスクロスに限った話ではないか)

ちなみに都内の値引きは非常に渋く、10万いくかいかないかレベルでした。
中間とはいえ決算期でもあるのにこの余裕、やはり国内はトヨタの一人勝ちのようで、何が何でも売るという姿勢は全く見られなかった。
他の地域だと30万くらい出てるのでそこは羨ましい
故障経験

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