自動車メーカーが年間の走行距離が短いユーザーのためにハイブリッド車と同等の装備をつけたガソリン車を販売しないのは何故ですか？

Answer 1

ガソリン車が売れると困るからです。

アメリカ発祥で欧州でも遵守されているCAFE規制のせいです。CAFE（Corporate Average Fuel Economy）とは「企業平均燃費」のことで，車種毎でなく，企業としての平均燃費（厳密に言えば温暖化ガス排出量）が追求され，基準をクリアできない企業は罰金が課せられます。現在のCAFE規制をクリアしている自動車企業は，日本のトヨタとアメリカのテスラしか存在しません。

トヨタがクリアしている理由はハイブリッドが売れまくっているからです。故に，GRスープラとかGRヤリスといった燃費がめちゃくちゃ悪い車も販売できるのです。他のハイブリッドカーが平均燃費を上げてくれています。

しかし，ガソリン車が売れまくれば，当然平均燃費は下がってしまうので，CAFE規制をクリアすることが難しくなります。日産が新型ノートにハイブリッド車しか設定していない理由の一つにこの規制があるわけです。ガソリン車を魅力的にすればするほど自分の首を絞めることになりますから，当然，魅力的なガソリン車を出すことは難しくなり，消費者ニーズを考慮してガソリン車を残したとしても，豪華装備をつけるなどして魅力的なモデルにすることはできないのです。

企業は利益を求めると同時に，社会環境に貢献する役割も担っています。現代社会が温暖化防止に努め，温暖化ガス排出を低減しようとしている現在，燃費の悪い車を開発販売できるほど企業に余力が残っていないとも言えます。

Answer 2

ハイブリッド車と同等の装備をつけたガソリン車を販売しないのは何故ですか？

価格が高騰