FJクルーザー純正鉄ホイール（7J-17 インセット+30）をアウトセット-15に改造したい 流用加工、自己責任承知の上で質問します。装着タイヤは7.50-17

Question

１、ビードストッパーを残してイン側30ミリ(25ミリかも）のカットは可能
２、ディスク部の剥がしによるオフセット変更は不可能(移動幅分の余裕がない
→バルブ穴埋めと穴あけ直しは必要だけど反転して取付は可能
１、若しくは２、の加工をしてくれる業者を教えてほしいです。
鎌ヶ谷=×、ナカテツ＝×でした。

補足

+30ではなくインセット+15でした。

Answer 1

少し長くなりますが最後までお付き合いいただけましたら幸いです。ご存じのことばかりであったり、失礼な内容ありましたら申し訳ありません。

まず、ご確認なのですが、「17×7.0+30」を「17×7.0-15」にしたいということは、現状よりも45mm外側にツラ出しするという解釈で間違いないですか？ それを前提にお話を進めますね。

◆スペーサー使用の場合

45mmツラ出しする場合、シンプルに45mmのワイドトレッドスペーサー(以下、ワイトレ)を取り付ければ解決ではあるのですが、実はスチールホイールにワイトレは装着不可の場合が多いのですよね。スチールホイールのハブ取付面が平ではないため、アルミ合金のワイトレから生えているハブボルトが折れて車輪が脱落するリスクがあります。FJクルーザーの純正スチールホイールのハブ取付面を見ると、大丈夫そうな気もしますが、他人の人生を巻き込む大事故になる恐れありますので避けたほうがよいですね。

◆ホイールのアウトセット加工

スチールホイールのアウトセット加工はさらに危険で、それで公道を走るのは反社会的行為になります。自己責任で済むお話ではない犯罪レベルなので、そこに加担する業者は皆無だと思います。というのも、明らかに安全で非合法ではないアルミホイールのハブ穴拡大加工ですら拒否される業者さんが増えました。業者さんも保身が強いのですね。また、ホイールの剛性もインセットよりアウトセットの方が弱くなります。

◆キングピンオフセット

昔はクロカン系はリジットサスペンションで、インセット20mm以下〜ゼロセット車種もありました。最近はインセットを大きくしており、ランクルの200や300ではインセット60mmにもなっています。その方がサスペンション剛性を高めやすいからなのですね。その点、FJクルーザーは一世代前でインセット30mmで設計されています。

また、FJクルーザーは前後ダブルウィッシュボーンサスペンションなので、リジットサスペンションとは異なり、インセットの大幅な縮小はサスペンションの負荷になります。特にステアリング機構のある前輪は顕著です。停止時にステアリングを切っタイヤの接地面につく円形の跡が、キングピン軸の位置で、これを基本にサスペンションが設計されています。インセットを大幅に小さくすると、このキングピン軸が内側に移動してしまいます。これにより段差でステアリングへのキックバックが強くなり、ワダチでハンドルが取られやすくなる等の症状が表れます。アライメントも狂いやすくなり、最悪の場合、ブレーキ性能にも影響し、タイロッド等も衝撃で損傷しやすくなります。しかも、今回は45mmもインセットを縮小してアウトセットになるわけなので、アライメントも絶えず狂った状態になります。

◆どうすればよいか？

オフロード系の車両は丈夫にできているので、ある程度インセットを縮小できますが、それでも25mm以下の縮小に留めることですね。純正インセット30mmですから+5〜30mmの範囲ではないでしょうか。となると、45mmヅラ出しするには以下のスペックになります。

純 正) 7.0J+30(±0mm)
候補1) 8.5J+4(+45.05mm)
候補2) 9.0J+10(+45.4mm)

純正ホイールを活用したいところですが、45mmツラ出しするには、社外ホイールへの交換のみの選択になりますね。実際にFJクルーザーのマッチングでは、リム幅は8.5インチなどが多いと思います。

長くなり失礼いたしました。文中失礼ありましたら申し訳ありません。また、ご不明な点などありましたら追加でご質問いただけましたら幸いです。