自動車の外見、デザインはとても重要なものだと思うのですが、出来上がったデザインに対してある一人の方が（けっこう偉い人）「ここのこういうデザインがかっこ悪いからこうかえて！

Question

」と言われてデザインを少し変更しようとしています。（その人は特にデザイナーの経験が豊富とか言う人でもないです）言ってる人がお偉いさんなので、その変更に疑問を持ちつつも皆さん変更しようとしています。

でもデザインをたった一人の方の主観で変えてもいいものなのでしょうか？

ある程度統計的データーにもとずいて作りこまれたデザインを一人の方の意見で変更してしまうことに疑問を感じています。

皆さんはどう思われますでしょうか？
詳しい方がいらっしゃましたらおしえてください。
よろしくお願いします。

Answer 1

聞くところに依ると、四輪車メーカーでは割りとよく有ることだそうです。

三菱自動車が８２～９０年に販売した「スタリオン」という車があります。
トヨタのセリカをカクカクの直線にしてしまったような中途半端なデザインでした。
ところが、その初めのデザインは、実に素晴らしい格好良いものだったそうで、正に宇宙船かと思うくらいに未来的なデザインだったとの由。
（担当したデザイナー氏から直接聞いた話です。）
それを偉い人が、ああでも無いこうでも無いとケチを付け、最後は三菱自動車としての立場にそぐわないとかいう訳の分からない理由で、当初デザインを葬ったそうです。
（私が話を聞いた人は、後に会社の体質に呆れて退社したということです。）

彼はデザインを最大限優先する（当時私が勤めていた）某二輪メーカーを羨ましがっていました。
設計者がＧＫさんのデザインにケチを付けて良いのは、法令の制約と機能的な制約、レーサーだとレギュレーションと戦闘能力などの場合だけで、外観はスケッチと全く同じにするのが原則です。
（それはそれで大変だったけれどね。）

三菱自動車は、大三菱グループの中で自動車も作っているぞと言えるだけの立場を確保していれば良く、トヨタや他のメーカーと張り合っていく必要は無い、グルー内の販売台数だけで充分な生産量を見込めるので売れる車作りを目指すことは必要としない・・という様なことを言われたそうです。
（そりゃぁ、やる気も無くすわな。）

スズキさんちは（バイクの場合）設計者が、自分の都合で勝手に外観を変えてしまっても何の問題も生じないと聞きます。（これも同社の設計者から直接聞いた話。）

Answer 2

カウンタックをデザインしたマルチェロ・ガンディーニが、ランボルギーニのディアブロをデザインしたときに自分が思う方向性と違うデザインに変更され、それでディアブロが完成したのですが、それが気に入らなくて、本来ディアブロにするべきだったデザインで出来たのが1991年に登場したチゼータV16Tです。

チゼータV16Tはディアブロと違い、エッジがシャープで、カウンタックのような尖った感じを引き継いでいます。

Answer 3

よくある話ですね。

＞ある程度統計的データーにもとずいて作りこまれたデザイン

これは聞いたことないですが、もしそうなら「変更がマイナスになることがデータから言える」と、そういう説明をすべきだと思いますね。

Answer 4

その人が会社の経営判断をする立場の人ならば、デザイン変更で売れなくなってもその人の責任なので問題ないと言うか、仕方が無い事です。

デザインだけでなく、どんな商品をラインナップするかとか、どの地域に進出するかなど、経営的に大きな判断は他にもたくさんあります。経営陣は常にそう言う判断を行っています。

Answer 5

＞デザインをたった一人の方の主観で変えてもいいものなのでしょうか？

エキセントリックなセンスを持つものが、既存のデザインが気に入らなくて今の立場まで頑張って上り詰めたのかもしれない。

否定する理由がない。

そもそも、他人と同じこと、同じセンスで革新的なヒット作は出ない。

みんなで、なんてのはデザインにとってはセンスの平均化、凡庸化に過ぎないのだから退屈だ。

＞疑問を持ちつつも皆さん変更しようとしています

不満があるなら自分がオーナーになって作るしか無いよ。

または、指揮者を納得させた上で自分のセンスを発揮する超すげ～デザインをするかだ。

Answer 6

まず、現状のデザインになった根拠（統計的に判断したことなど）を偉い人に説明してみて、それでもその人が変えたいと言うのであれば、それはその人による経営的な判断なのだから仕方ないと思います。