なぜ同じトヨタ車なのに燃費に差があるのですか？

Question

アクアかポルテがほしいな～と思っていてサイトを見ていました。

アクア…燃費33.0～35.4km/L
ポルテ…燃費16.0～19.6km/L

なぜこんなに差があるのでしょう。

「アクアはハイブリッドだから」とかではなく、
アクアでこんなに走らせられる技術があるのだから、それをポルテにも採用すればいいのではないでしょうか。
たくさん走る車のほうがいいに決まってるじゃないですか。

車には全然詳しくありません。
わかりやすく教えていただけるとうれしいです。

回答よろしくお願いします。

Answer 1

燃費を向上させようとすれば、それだけコストもかかりますし、車体の大きさ(とくに高さ・幅)も抑え込まなければいけません。ハイブリッドシステムは場所も取りますので、搭載すれば室内空間は更に目減りします。
「もっと安くて広い車を」という需要に合わせて作った車がポルテで、それ故に燃費が犠牲になっているのです。

質問者からのお礼コメント

ふ～む…なるほど～。
燃費を向上させるにはそれなりのスペースが必要なのですね。
ポルテ広くていいなと思っていたのですが、あの広さを維持したまま燃費をアクア並にする技術はまだないのですね。

みなさん回答ありがとうございました。

Answer 2

一言で片付けてしまうと、「ハイブリッドだから」となってしまうのですが。

ガソリンエンジン車は、信号スタートなどでアクセルを踏むとエンジン音が大きくなりますでしょう。この時にエンジンにはガソリンが大量に噴射されてエンジン回転が高回転になっています。

ガソリンエンジンの特性として、加速するようなパワーが必要な時には回転数を上げないと十分なパワーが出てこないのです。この回数が多いほど、つまりは信号などでのGO/Stopが多いほど燃費が悪くなります。

対して、電車を例に取るとスタートする時にモーター音は大きくはなりません。ローカル線などのディーゼル車は除く。
これは、電気モーターはスイッチONでパワーの100％が出ますので電力はそんなに必要ないのです。逆に速度を上げるためには高回転まで回すのでたくさんの電力が必要になります。

ガソリンエンジン→スタート時に燃料が多く必要、高速はあまり燃料は必要ない
電気モーター→スタートからパワー100％、高速になるほど電力を必要とする

この両方の良いトコ取りをしたのがハイブリッド車で、スタートで電気モーターを使い、巡航になったらガソリンエンジンを使います。
つまり、一番燃料が必要な時にガソリンを使わなくて済むため、ガソリン車との燃費に大きな差が生じるのです。

その代わり、普通の車には載せなくても良い電動モーターとそれを駆動するための電池が余計に必要ですので、その分が「重く」「高価に」「複雑な機構」となります。
この"複雑な機構"になるために、トヨタ以外の他社がHVを増やせない理由でもあるのです。

普通の車に搭載されている、オーディオやワイパーなどを動かすバッテリーは2～3万円ですが、プリウスのモーター用バッテリーは10万円します。これが電気自動車になると、電池代だけで200万円はする…と言われています。

アクアのシステムをポルテにも積めば良いじゃ無いか…と思うのも当然でしょうね。
アクアは、プリウスがバカ売れしたためにハイブリッドシステムの減価償却が早まったので、高価なシステムが下のモデルであるヴィッツに採用できたものです。EUではヴィッツHV(海外名：ヤリス)で販売されます。

トヨタは、さらに下の1LクラスにもHVを準備しています。ジュネーブショーに出品された「FT-Bh」がそのコンセプトモデルとなります。市販時には1.2Lになるんじゃないかとも言われてはいますけれども。

アクアも2007年の東京モーターショーに、そのコンセプトモデルが出品されていました。だいたい4年後に市販化というスケジュールです。

Answer 3

アクアも実はカタログ燃費は飾りで通常は実現しない値で他の車より多少程度がいい位と思っている人も多いです。つまり
アクアの燃費を真に受けないでそれより安い，構造が単純で壊れにくく修理しやすい維持費のかからない車がいいと思っている
人もいます。ですから様々なメニューを用意してそれぞれに引かれる人に買ってもらうためにいろいろ作ってあるということです。
ただポルテの燃費は少し悪いことも確かですね。１５００CCのカローラやアリオンでさえ２０km/Lですので，これは
CVT車ですがポルテは相変わらずただのAT車だからでしょう。CVTとATでの好き嫌いや住み分けもあるのだと思います。

Answer 4

まず、あなたが挙げたアクアとポルテの燃費値ですが、それはカタログにそう書いてあるってだけの話で、実際にそれだけ出るわけではありません。
運転者や走る場所等の条件で大きく変わってきます。

そしてアクアの方が燃費が高い理由ですが、様々な燃費対策が施してあるからです。
エンジンだけでなく電気モーターを積み、エンジンが苦手な部分をモーターに補助させているのです。
これが「ハイブリッド」というシステムです。

もちろん、ポルテにも同じシステムを積めば燃費は大幅に上がるでしょう。
ですがトヨタのハイブリッドシステムは大型なため、ポルテのような小さい車に搭載するのは困難なのです。
その上でトヨタのハイブリッドシステムは複雑で高いので、搭載した車の価格を引き上げてしまいます。
ポルテで燃費が良くなったとしても、その分高くなったら売れるでしょうか？

ポルテの売りは何か？
もちろん燃費ではありません。
手ごろな価格であり、エンジンなどが小型なことによる取り回しの良さ、さらにエンジンルームを小さくすることで車内を広くしていることでしょう。

だからポルテは現在の「売り」である部分を重視し、それを犠牲にする燃費を大幅に向上させるようなシステムは導入しないのだと思います。