スズキ スイフトスポーツ 「誰でも手が届く等身大スポーツ！」のユーザーレビュー

誰でも手が届く等身大スポーツ！

2023.1.10

総評

燃費至上主義でハイブリッドや電気自動車がもてはやされるこの令和の時代にあって、内燃機関オンリーかつ機械式サイドブレーキを装備しててお求めやすい価格のスポーツできるクルマと言ったら、もはや新車ではこれしかないんじゃないかという説があるくらい「サイコーニ　チョウドイイ　スズキ！（古いな。。。）」なクルマです。１台で日常ユースからサーキットまでこなしたい人、運転する愉しさを求める人にはうってつけだと思います。
細かい部分では足りないと感じる部分は多々ありますが、それをどうするか考えるのも含めて楽しめるといいですね。こんな面白いクルマ、乗らずに放っておくのはもったいないですよ！！

満足している点

速い、安い、楽しいの三拍子が揃った、令和時代のボーイズレーサー。そのクセに必要十分な実用性も備え、都内の狭く入り組んだ住宅地もスイスイ走れる小回りは、駐車場事情やら家族の事情やらで複数台を所有できないスポーツカー乗りの最後の味方です。
都内の街乗り燃費でリッター１０キロ、高速も使えばカタログ値すら超えるリッター１８キロ台の燃費を叩き出してくる経済性の良さも美点です。

不満な点

純正ブレーキのカックンっぷり、何故か付属していない後部座席灯、メーカーオプションすら設定のないＬＳＤ、あと７００回転上まで回ってほしいエンジン、６，０００より上で急激にブーストダウンするＣＰＵ制御、サーキット走行ではリッター５キロ未満という意外に悪い燃費（燃料タンクが４０リットルしかないのでみるみる針が・・・）、、、と、足りないと感じる部分を挙げればキリがないですが、それをチューニングでなんとかするのもまたこのクルマの楽しさかもしれません。

デザイン

5

フロントの顔のやる気っぷりと、プジョー２０５やランチアデルタを彷彿とさせるリアのハッチ周りのデザインがお気に入りです。

走行性能

4

９０年代スポーツハッチから比べるとちょっと出力面では見劣りしますが、操作に忠実な足回りと低回転域から盛り上がるトルクのおかげで、気がつくと結構な速さで走っているというタイプの乗り味です。高回転まで回してテンションが上がる昔のＶＴＥＣ搭載ハッチバックとは違って淡々とした雰囲気ですが、こちらの方が安定してラップを刻むのには向いている気がします。

乗り心地

3

自分のクルマ遍歴の中で乗り心地をあまり気にしたことがなく。。。まぁでも、脚が固すぎてギャップで飛んでいくこともなければ、サーキットではロールを出しながらも操作に応じて素直な挙動をしてくれるし、雪道でもフツーに走ってくれるし、何より同乗する家族からも文句は出ないので、純正脚はホントによくできていると思います（サーキットに主眼を置くとちょっと物足りないですが。。。）。

積載性

3

畳んだベビーカーをフラットにして積めるトランクの広さは、軽自動車から乗り換えた元ＲＸー７乗りからしたらまさに神です。家族４人で２〜３泊くらいの旅行には充分に行けます。
後部座席を倒せば箱入りのホイール４本と組む前のタイヤ４本が載ります。このサイズでこれだけ載れば多分十分でしょう。

燃費

5

フルタイム4WDの軽自動車よりも燃費がいいスポーツできるクルマというだけで燃費は合格どころか優良という評価でよいかと。
ただし、燃料タンクの容量が少ないので、それほど燃費の良くない（通常時の１／３以下まで落ちます）サーキット走行ではみるみる針がＥ方向へ。。。走行直前に満タンにしておくか、携行缶を持っていくことをお勧めします。

価格

4

いや、今の時代にこの内容でこの価格がどうこう言ったらダメですよ。それくらいコスパは素晴らしいです。他社の同格車種だったらプラス５０万〜って感じですからね。

故障経験

運転席のオートパワーウインドウが突然何かに引っかかってセーフ機能が働いて、中途から上がらなくなったこと（ディーラーでバラして清掃してもらい回復）。あとは、どうやっても冬場や雨の後に水が溜まる左マフラー（これは左マフラーがタイコから遠いうえ、出口がパイプより高い位置にあるという構造上の問題説が有力）。