スズキ スイフトスポーツ 「コスパの鬼」のユーザーレビュー

コスパの鬼

2023.1.6

総評

安い、速い、面白い。
三拍子揃った現代のEK9。

満足している点

・低回転から勢いよく立ち上がるターボパワー。
・リアの追従性の高さ。
・快適装備が一通り揃っているのに安い。本当に安い。

このクルマの素晴らしいところは軽量ハイパワーなのも勿論なこと、軽快で安定感のあるハンドリングです。
リアがしっかり仕事している感覚が気持ちいい。
２００万切りのクルマのハンドリングじゃありません。

不満な点

・ペダルレイアウトがいまいち。
・シートが窮屈。
・後方視界が悪い。
・シフトインジケーターが欲しい。

デザイン

3

インテリア
この価格の割には専用内装だし、赤パネルが気に入らなければ黒パネルに変更可能なのがいい。ここまでやるなら後部座席も赤ステッチにして統一感を出してほしかったと思う。
ハンドル本体のピアノブラックは見た目は良いものの、すぐ傷だらけになるので微妙。
全周皮貼りがよかった。

ペダルレイアウトが悪く、フットレストからクラッチペダルまでの足の運びが遠い。
また自分の場合はシートが小さすぎて全く体に合わなかった。というかシートが余りにも窮屈過ぎる。
標準体重の人でギリギリ快適に座れるくらい。
これなら前型zc32sと同じようなシートを載せれば良かったのではないか。
人が触れる箇所はお世辞にも良いとは言えない。
とはいえインテリアは値段の割に質感を高めることに成功しているとは思います。



エクステリア
専用バンパーがカッコいい。特に前後フェンダーのワイド感が個人的に好き。
フロント、サイド、リアスカートが分割式ならなおよかったと思う。
エクステリアデザインはホットハッチとして綺麗にまとまっている印象。派手すぎないのがいい。
そのかわりオモチャっぽい感じがしないでもない。

走行性能

4

2500回転で最大トルクが出るので街乗り〜高速まで乗りやすい。登坂車線などパワーが必要な場面で加速するときは意外とすぐレブるので、低〜中回転の強いトルクを活かした運転が必要だと感じた。

ハンドリングは急旋回しても、リアの追従性がめちゃくちゃ高く、一般道に限ってはアンダーステア感がほとんど無い。極端なタイトコーナーでなければFRのようにインベタで曲がれる。

スタビリティは高く、高速でのレーンチェンジはキビキビこなす。やや腰高感はあるものの安心感はある。

ブレーキは初期制動が強く、個人的には細かいコントロールが難しい。ペダルレイアウトの悪さも相まってヒールトゥはやり難い部類だと感じた。

乗り心地

4

純正モンローダンパーは意外と固め。ロール量は多めだが、不安を感じるほどではない。
静音性は普通くらい。純正17インチタイヤを履いている時はそれなりのロードノイズが聞こえるがうるさくはない。
純正コンチネンタルはかなり食ってくれる。
いいタイヤを付けてくれたスズキさんに感謝。

積載性

3

今どきのコンパクトカーにしてはやや少なめか。
しかし荷室が正方形なので四角い荷物が積みやすい。
１７インチタイヤが4本無理なく乗るので十分。
リアゲートとの段差が大きいので荷物の出し入れはちょっとしんどいかも。また後部座席を倒してもフルフラットにはならないので長物を積むには向かない。

燃費

4

街乗り14〜15。郊外を飛ばしても14を切らない。
回すより早めにシフトアップして低中回転トルクを使っていった方がキビキビ走れるし燃費も良い。

価格

4

コミコミで220〜230万くらいだった。
本体価格は衝撃の200万以下。安全装備をつけても200万ジャスト。ネガは多少あるけどこの内容なら破格。
ネガ自体はアフターパーツでいくらでも払拭できる。
同じ内容で他社が出したら本体だけで250〜300万はすると思う。

故障経験

外装のプラパーツが傷みやすいとのこと。
またスズキは塗装があまり強くないとも聞く。
心配な人はあまり洗車機にかけない方がいいかと。