スズキ スイフトスポーツ 「予想外のベタ褒め 思わず微笑んでしまう軽快さ」のユーザーレビュー

ワルめーら@Terry ワルめーら@Terryさん

スズキ スイフトスポーツ

グレード:-

乗車形式:マイカー

評価

5

走行性能
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乗り心地
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燃費
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デザイン
-
積載性
-
価格
-

予想外のベタ褒め 思わず微笑んでしまう軽快さ

2022.5.17

総評
総評は「満足している点」に集約させているつもりである。スイスポに対する評価の乖離が不思議だったけれど、合わない人には合わないとは思う。日常使いも普通にこなせるけれど、それが不満だと言う人もいるだろうし。
弱点もあるらしい(ギアのリンケージが弱い等)。

ともあれ、自然吸気で特にワインディングをアクセルペダルと連動しながら愉しみたいという向きにはお勧めであり、今のところ、相場は他の国産中古車に比べて低いので、街乗り用に購入するのもアリだろう。スイフトはスズキがとても大切にしているモデル(海外名イグニスこと初代スイフトが気の毒ではある)だし、販売店(スズキはディーラーよりも、業販店が中心)も多いので、アフターケアも充分である。

「買っちゃえスズキ!」と言いたくなるモデルの筆頭格だし、仮に初めてのクルマにインプを買うのであればスイスポを私は勧めたい。
今はEVシフトが生じつつあるので、ステップアップはしにくいとは思うけれど、いきなりターボ四駆(他の駆動系とは操舵が異なるので二駆に変えたときに乗りにくくなるのではないかと思う)に乗るよりは、スイスポのようなモデルを愉しむのが一番いいと思う。てことで、相場が急上昇しない程度にみんなで買って(笑)
満足している点
全方位的な優等生である。といって、毎回コンスタントに五教科で90点を取るような秀才でありながら、乗り味は退屈ではなく、こちらの感性を非常に刺激させてくれる操舵である。
その理由を考えてみた。

〇主体的に回す愉しみが存分に残されている
スペック的には大したことがないので(125馬力)、これは乗ってみないとわからないだろうと思う。日産の初代プリメーラ(オーテックバージョンを除く2リッターモデルで150馬力)とこの点は似ているように思えた。踏めばそれにリニアに反応してくれる。
踏めば踏むだけ速くなるという運転はあまり好きではないのだけれど、うーん、やはりいい。
宗旨替えする。現行からターボ化されているが、このリニア感がどう変化しているのかが気になるところである。そして、スイスポ地獄にはまっていく(笑)

〇クロスギア化
特に後期型になり、1速と2速の間が縮まり、1速から5速の間が近接になった。すべてのギアのクロス化である。世界同一品質と謳っていながらも、欧州仕様ではデビュー時から、既にそうなっていたようだが。
車重が1,060キロと歴代スイスポにしては重いものの、一般的には軽い部類に入るだろう。
シフトダウン時の回転落ちは皆無といってよく、おそらくは特にワインディングで楽しめるものだと思われる。日本や欧州で向いてるような気がする。

〇ニュートラルステア的(?)
一般的な前輪駆動はアンダーステア傾向にしつけられているが、どうもスイスポはそうではないようで、鼻っ面の入りが非常にいい。スポーツではないスイフトを乗っていたので、この点は特に印象的であった。これはいわゆるヒラヒラっとした走行に向いていることを暗喩しているように思える。だから、プレジャーを感じるのであろう。
足回りもいいし、踏むと元気のいい加速をする。しかしながら、NAで125馬力の最大出力を誇るに過ぎないので、アウトバーン的な走行をすることはない。きわめて日本的である。
ここで私は初代プリメーラの乗り味を思い出してしまうのだけれど、前輪駆動らしいアンダーステアは比較的少なく(というほど走り込んではいないので、勘で予想している)、スッと曲がるという点では異質な前輪駆動車だと思う。
もっとも初代プリメーラの場合は足回りの恩恵が強かったと思うし、スッと曲がるといっても、たとえば、S660に匹敵するかと言われれば、そこまでではないように思える。

〇速い(ある程度は)
以上を踏まえるとかなり速い。が、特に怒涛の加速を見せるインプ乗りからすれば、意外な伏兵が現れたという気が強く、いい意味で意表を突かれた。とはいえ、スペックに際立ったこともないので、積極的にアクセルを踏みながら加速するという単純な作業で感性が刺激されるのだ。高速でも速いといえば速いけれども、試してはいないけれど、伸びしろが高いのはインプの方である(こちらも加速力重視なので、ドイツ車のようにかなりの高速域でも単純に速さを求めるのは存外に難しいけれども)。が、加速感が鈍化した感覚は私が試した範囲では無かったので、やはり速いし俊敏であることは間違えなかろう。
運転はその日の気分やコンディションにも左右される。特にフルタイム四駆に乗っている身からすれば、若干ながら、フラッとするような気配もしたのだけれど、これはタイヤの問題かもしれない。ただ、特性上、そのためにハイグリップのタイヤを履かせたり、でかい羽根を付けるのはどうなのだろう。高速域では有効だとは思うが、この点は乗っていくうちに
好みの焦点が定まってくるものと思われる。四駆慣れしているので、二輪駆動の標準の動きが分からなくなっているのかもしれない。
ただ、車重が軽いのと、標準のスイフトとは剛性が違うような気もしており(気のせいかも)、チューンの余地は存分に残されている気がする。125馬力で収まるってことはまずないだろう。余裕をもたせてあると思う。これは断言する。
もっとも、この年式のモデルで豊富に社外パーツがあるかどうかが肝とはなるけれども。
私はこの代のスイフトに新車当時に斬新さを感じていたので、この点は性能や感性云々にして、買い求めたくちである。

〇フツーに快適でもある
私は別にどうでもいいのだけれど、ご覧のとおりのハッチバックスタイルだし、開発陣もはなからゴルフバックを収納することをメートル原器にはしていなかったようで、この点が中途半端な積載性と言われてしまう所以ではあるものの、積載性の良好さを求めるのであれば、同クラスであれば、ラクティス辺りがいいのではないかと思う。元気に加速してくれるので、ついつい回転を挙げてしまいがちだけれども、クロスギアの恩恵もあり、低回転で走ることも可能である。そんなに気遣う必要もない。常に加速しなければという圧迫は与えられない。まさに欧州でのカーライフ的な構えを見せてくれる。
シフトフィールはGD以降のインプがかちっとしたフィールであるのに対して、自然と目的のギアに入る感じであり、不思議である。あいまいであったり、ふにゃふにゃしているというわけではない。ただ、これはいくらでも変更できるけれども、インプとミートポイントが異なり、発進時によくエンストしてしまった(インプだと500回転以下でも繋げる。ミスることもあるけれど)。他のマニュアル車もたまに乗るけれども、
うっかりエンスト以外ではさすがに頻繁に起こさないので、この点は慣れであろう。
が、もしかしたら大トルクマシンから乗り換えたために、生じえたことかもしれない。昔、乗っていたAE92トレノを思い出した。低速トルクがないと言われたマシンであるが、そのときの感覚にもしかしたら似ているのかもしれない。

〇「安かろう、ゆえに、そこそこ」ではなく、「安くて、しかもすごい」
価格もスズキらしく非常に安価に抑えられているが、「安かろう、ゆえに、そこそこ」というクルマでは無かったことに驚いたのであった。
ただし、豪華さや豪壮さを求めるのであれば、質感評価は低くなるだろう。安っぽさはないと私は思うけれども。
といって、レカロシートが備わっているとはいえ、乗るのに一苦労というクルマでもないので、その点がお気軽でもあるし、スポーツという名称をロータス等のライトウエイトと同義にとらえるのであれば、落胆することであろう。
足回りも素晴らしいが、気軽な足車として使用することも可能である。
両刀使いという点でスイーパー的な感じも私にはするので、和製激安アウディRSとでも呼ぼうか(四駆の設定がそもそも無いけれど・笑)。

現段階ではそんなところで、所詮は印象批評なので、さらっと読み飛ばしていただきたい。
なお、コスパは中古車相場が値上がりしている中では比較的求めやすい価格にまだ留まっているので買うなら今だと思う。爆上がりはしないとは思うけれど、今よりも価格は上昇するとは思う(初代はそういう意味では狙い目かもしれないけれど)。私が購入した個体は7万キロのワンオーナー車であったが、少なくともネット市場で見つけるのはもう困難になってきている。
ともあれ、縷々述べてきたように、スペックでは表しがたい要素が多々あるのも、チャンスである。
1JZみたいに主張しなくていいんだよ、いいんだよぉぉ(1JZ搭載車がいっとき欲しかった私・笑)。
31スイスポを購入して感性ドライブを愉しみましょう!
私は通勤メインに使用しますが、インプと交互にドライブもしていく予定ですよ!
不満な点
テンパータイヤが無く、パンク修理キットのみになっている点。私はJAFに入っているので大丈夫(笑)

それと、標準スイフトとの互換性がないことだろうか。標準スイフトではテンパータイヤが付いているけれども、取り回しの問題でスイスポでは敢えて省略した。なので、基本的にはマフラーの流用はできない(まったく不可能ではないと思う)。

また、ホイールもスイスポは五穴になるので、これまた四穴の標準スイフトとの流用は不能である。あとは、ハイオク指定である点くらいかな。個人的にはハイオクでいいと思うけれど。

あとはエンジンルームを固定させておくステーがちゃちかったり、給油口の蓋の閉まりがいまいちだったりするような気もするのだけれど、これはスズキ全体に言えることかもしれないし、スイフトを二台乗り継いできた私の印象かもしれない。
デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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