スズキ スイフトスポーツ 「これをホットハッチといわずなんと言おう」のユーザーレビュー

mabots mabotsさん

スズキ スイフトスポーツ

グレード:スイフトスポーツ(MT_1.4) 2017年式

乗車形式:試乗

評価

5

走行性能
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乗り心地
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燃費
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デザイン
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積載性
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価格
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これをホットハッチといわずなんと言おう

2020.1.21

総評
3代目 (ZC32S) と比較し、エンジンがターボ化され軽量化と相まって一段クラスアップしたスイスポ。3代目では高回転までまわすと回転に応じてぐっと加速する高回転型 NA のフィールだったが、4代目 (ZC34S) は 2000rpm も回せばほぼ最大トルクを立ち上がりから瞬時に発揮。VW の TFSI に近いわりと最近のターボ車に生まれ変わった。6速は適切にクロスしたミッションとなっており、低回転から立ち上がるターボとの組み合わせで回転が上がるまで待ったり組み立てることはなく、どんな状況でもかっ飛んでいける。ノーマル同士でいうと 86 / BRZ と同じくらい速く走るのではないだろうか。

MT の操作感はシャカシャカと軽快かつ正確に入る輸入車風のフィールで、ゴム感・グニャ感は皆無。とくに 1-2 速がよくできておりサクサクとストレスなく入る。低速からトルクがあるため半クラッチの許容度が高くエンストしづらい。坂道発進などでもあまり高回転で繋がなくてもすっと繋がる。ヒルホールドアシストが MT にはついていないが、これならなくても気にならないだろう。これが MT の教習車だったら MT 比率が上がるかもしれないくらいの楽さである・・。ガチガチの車だと乗るための気合が必要だが、スイスポは、MT も気難しさがなく、取り回しもよいので気軽にサッと乗って街乗りでも愉しく遊び尽くし・使い倒せる確信を得られるだろう。

足廻りも良くできている。初期の減衰のカドは取りつつもショックは一発で収め、かつ、そこそこ強力な旋回 G を加えても踏ん張りだすのが速いため、ストリートをキビキビ走らせたくらいでは、あまりロール感を感じることもない。リアはトーションビームとなっていて、リアスタビもはいっているがバタつくこと無く路面を捉える。スポーツタイプのダンパーを採用した仏車のようなフィールで、先のダンパーの特性もありロングツーリングでも体力を削られることもなく、高級感を感じる乗り味に仕上がっている。

久々だが文句なしの★5だ。
満足している点
・エンジンフードを開ければコストを抑えた作りになっていることは明確だが、必要なパーツには必要なコストが適切に割り当てられている。例えばフロント厚いベンチレーテッドディスクブレーキとリアのベンチではないがディスクブレーキ、標準スポーツシートのサイドサポート、ノーマルの4穴から5穴になったホイール、割といい感じのブリッピング音のスポーツマフラーなど。完成度も高いので、純正でもいきなり走りを楽しめる。
・軽量な車体と相まって純正でも十分な制動力を誇るブレーキ。ヒールアンドトゥを多様しなければ純正の制動力は動力性能に対して適切なレベルが奢られており、日本車の標準レベルを遥かに上回る。
・エンジンは低速トルクがあるだけでなく、レスポンスも良い。電動スロットルのレスポンスも遅れはほとんど気にならなかった。4500rpm でパワー頭打ちかとおもわせつつも、小排気量ターボにありがちなガクッとパワー落ちせずに 5500rpm まで回る。
・荷室容量は VDL で 300 L 以下だが、底の深さがそこそこ有り、6:4 分割のシートと合わせて割と荷物が搭載できる。ファミリー使用をする場合は旅先のレンタカーでスイフトを借りて荷室容量をチェックすると良いかもしれない。
不満な点
・やや電動っぽくインフォメーションに欠けるステアリングフィール。もう少しどっしり・しっとりさせたほうが足の仕上がりとマッチするのではないか
・一番下げてもシートポジションが妙に高い。シートレールを交換したくなるかもしれない。
・メーカー純正オプションで走りに関連するアイテムが存在しない。例えば、純正ダンパーを生かしたダウンサスや耐久性の高いフロント LSD 、ヒールアンドトゥしやすいように初期タッチを調整したブレーキパッドなどがあるとユーザーとしてはありがたいだろう。
・上記と関連して、フェンダーとタイヤの隙間が気になる。しかし、純正の足の仕上がりが非常に良いためサスペンションを新車からいじるのは気が引ける。
・LSD がフロントにはいっていない。フロントの駆動系に対して動力が勝っているため、良く言えばじゃじゃ馬ともいうが、本当にハードに走らせると、本来のトラクションをフロントに載せきれていなくもどかしさを感じる。しかし、フロント駆動が過剰になった時の EPS の制御は VW よりも良くできているかもしれない。社外の LSD だとメンテナンスや音などが気になる向きもあるので、純正で LSD を選べるようにしてもらいたい。
・なぜ AT にはヒルホールドアシストが付き、MT にはつかないのか・・? 謎の構成。
・自動追従、自動ブレーキもつくが、最新のコンパクト (例えばヤリス) と比べるとモデルイヤーが古い分見劣りする。スイスポに価値を感じるならばそこまで重要な観点ではないとは思うが。
デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験

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