スズキ スイフト 「セカンドカーとして最適」のユーザーレビュー

セカンドカーとして最適

2016.9.3

総評

日本製コンパクトの中では最も「コンパクトカーとして」「クルマとして」作られています。
このサイズのクルマに求められる基本がきっちりと磨かれている反面、普段求められない積載性や後席居住性は割り切られた設計です。


安価なコンパクトカーでも走行性能を大事にしたい方、「積載量<デザイン」の設計思想に共感できる方におすすめです。

具体的には以下のような方におすすめです。
・コンパクトカーの中古車や新古車を探している、または新車を買って乗りつぶす予定である（すぐに乗り換えない）
・普段１～２人で乗ることが多い
・年間走行距離が長めである
・高速道路も比較的よく乗る
・大きな物を運ぶとき、3人以上で長距離移動（旅行など）の際には他の所有車やレンタカーを使うことができる
・ドライビングポジションがうまく決まらなくて困ったことがある（シートを適正位置に合わせるとハンドルが遠すぎた、など）

逆に以下のような方には勧めにくいクルマです。
・走行性能はそこまで重視しない
・積載性を重視する
・後席に人が乗る機会が多い
・新車で買って5年以内に売る予定

満足している点

このクルマで特筆すべきは走行性能です。
エンジンパワーよりも足回りの方が勝っていて、運転していて楽しいクルマです。
ヴィッツ、フィット、デミオ、マーチ等、同じクラスの他のクルマにも良く乗るのですが、スイフトがこのクラスでは一番運転しやすいクルマだと思います。
また、クラスで唯一のテレスコピックステアリングを採用しており、小柄な人から大柄な人まで適切なドライビングポジションをとることが可能です。

主観になりますが、このクラスの中では生活感が希薄であり、オシャレな方かと思います。

不満な点

・人気があまりないので、リセールバリューが低いです。新車よりも中古がお買い得だと思います。
・インパネ中央部ナビ付近のプラスチックパネルの面積が他車に比べて広く、ややチープな印象を受けます。
・後席は乗り込みづらく狭いので、日常的に後席を使う方はフィットやノート、キューブあたりの方が使いやすいかと思います。
・リアクオーターウインドウがなく、リアウインドウが小さめなので、全体的に後方の視界が悪いです。
・個体差がありますが、シルバー系やブルー系に比べてブラック色の退色が激しい印象を受けます。

デザイン

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走行性能

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足回りのしっかり感が同クラスの中では一番強く、一般道速度域での直進安定性はピカイチです。
1.2リッターのエンジンはパワーがあるとは言えませんが、出来のいいCVTと相まって踏めばそこそこ加速してくれます。カーブも特に不安は感じません。

強いて言えば首都高などの速度の上げ下げを頻繁に行うような場面では、やや力不足を感じることがあります。

乗り心地

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同じクラスの中では静寂性は高めです。
乗り心地はやや硬めですが、普通のアスファルトの道路を走っている分には気になるところはありません。
ただでさえ広くない居住空間が前席に多めに割り振られている関係で、後席のスペースが不足しています（特に足元）。
ウインドウ面積も狭く、ドアも小さく、後席居住性は全体的に低めです。（逆に言えば、前席居住性はとても良いです）

積載性

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開口部が狭く、それに合わせてラゲッジボードでトランクが２段トランクに分けられています。
ちょっとした買い物の際には、高床になっている分かがまなくて良いので便利です。

後席はシングルフォールディングでたたむことができ、ラゲッジボードを外さなければフラット（※シートバックの傾斜あり、30°程度）になります。

また、トノカバーが標準でついてきます。このクラスでトノカバーが標準でついてくるのは他にはデミオ位です。不要論もありますが、プライバシーの保護や生活感の払拭に一役買ってくれます。


逆に大きなものの輸送には割り切りが必要です。
大き目のスーツケースだとラゲッボードを跳ね上げたり、トノカバーを外したりする必要があります。ラゲッジボードはやりようがあるのですが、外したトノカバーの行方は…車外か後席足元です。

燃費

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渋滞の少ない一般道で気を使った運転をすれば17km/l程度、なにも気にせず運転をすると14km/l前後です。
10km/lを下回ったことはありません。

価格

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故障経験

エアコンのルーバーがやや華奢で、力を入れて操作すると壊れることがあります。
経年によってオートエアコンの液晶がやや黄ばみます。（使用に影響はないレベルです）