スズキのマイルドハイブリッドとスバルのハイブリッドと日産のSハイブリッドの違いを教えて下さい。

Answer 1

【簡易ハイブリッド】

◆S-HYBRID
日産セレナに搭載されたS-HYBRIDは、エンジン始動のついでに若干の駆動力を発揮します。
http://www.nissan-global.com/JP/TECHNOLOGY/OVERVIEW/shybrid.html
アイドリングストップ機能をほんの僅か強化しただけの名前だけのハイブリッドです。
限りなくアイドリングストップ車に近い存在です。
使っているECOモーターは、2.4馬力でトルク53.6Nmを発揮します。
スタートの瞬間だけですが、モータートルクでエンジンを助けます。

◆Sエネチャージ・マイルドハイブリッド
スズキのSエネチャージもマイルドハイブリッドも同じ構成で、S-HYBRIDと同様にエンジン始動時のついでに僅かな時間だけ駆動力を発揮します。
http://www.suzuki.co.jp/car/technology/s-enecharge/
S-HYBRIDと違うのは、巡航走行中の自然減速をモーターで補う事でエンジン回転数を保つ事ができる点です。
エンジン回転数を維持する事で、エンジンの燃費効率が下がる事を抑えます。
エンジン始動とモーター駆動で使われるのが強化されたオルタネータのISGです。
Sハイブリッドでは2.2馬力でトルク40Nmを、マイルドハイブリッドでは3.1馬力でトルク50Nmを発揮します。

【ストロングハイブリッド】

◆パラレル型ハイブリッド
スバルXVハイブリッド、ホンダFIT3ハイブリッド等のi-DCD、日産エクストレイルハイブリッド等に搭載されています。
http://www.subaru.jp/about/technology/spirit/driving/hybrid02.html
http://www.honda.co.jp/tech/auto/i-dcd/topic3/
http://www2.nissan.co.jp/SP/X-TRAIL/HYBRID/POINT/USP/hybrid_1.html
エンジン出力とトランスミッションの間にモーターを配置し、それぞれを断続制御することで、モーター走行・エンジン出力を実現します。(i-DCDはモーターをエンジンと逆のDCT軸に置いています。)
モーターは発電と駆動の両方に利用されます。
発電と駆動は同時に行う必要は無いので、モーターは1つで実現できます。
そのため、モーター重量を抑えて効率的な動作が可能です。
ただし、切り替え制御に高い精度が必要となり、制御が良く無いと切り替えショック等の弊害があります。
完全に負荷が切り替わるので、無駄な負荷を省く効果もあります。
構造はシンプルですが、とにかく制御が難しいという点があります。
基本的にエンジン走行をモーターでアシストするか、モーターのみの走行となります。
欧州のハイブリッドの殆どはこの方式を採用しています。(Porsche Cayenne hybrid、BMW ActiveHybrid,330e,225xe、Audi A6/A8 hybrid,A3 e-tron、Mercedes S300h,E400h,C350e、VW GOLF GTE等)
XVハイブリッドはこの種のハイブリッドモデルでは最もモーターが小さい設計です。
モーター出力13.6馬力でトルク65Nmですから、スタートでのエンジン補助が主体となります。

(feelfeelwindowさんへ)

Answer 2

違いは特に有りません。

どれも、回生ブレーキエネルギーを加速の補助に使う発想です。

どの程度、燃費改善の効果が有るかどうかの違いは有りますが、大した効果の違いは無いので、燃費の改善効果はそれなりです。

燃費の余り良くない車をハイブリッドで燃費を良くするには、大量に電池を持ったストロングハイブリッドでないと成り立ちません。

回生エネルギーでは不足で、燃費が最良な2000rpm付近で充電して大きな電池で蓄電して、大きな出力のモーターでアシストしないと燃費は良くなりません。
いわゆる、プリウスで有り、フィットです。

マイルドハイブリッドで大きな効果を上げるには、ソコソコの出力のモーターを使い、元々の燃費が良い車の発進等の燃費の悪い部分の燃費改善をする場合には効果が有ります。

今後、欧州で普及する４８Ｖマイルドハイブリッドは、燃費の良いダウンサイジングターボの燃費を更に良くする事が出来ます。

マツダが今後採用するマイルドハイブリッドは、燃費の良い次世代スカイアクティブの燃費を更に良くする事が出来ます。

アシストモーターの出力は５ｋｗ以上は必要で、発進時時に必要なパワーの殆どをモーターで補う必要が有ります。