スバル トラヴィック 「良い車には乗り続ける理由があります。ミニバンでありながら、運転の楽しさも味わえる稀有な存在です。さりげなく２４０ｋｍ表示のメーターがこの車の実力を現し」のユーザーレビュー

良い車には乗り続ける理由があります。ミニバンでありながら、運転の楽しさも味わえる稀有な存在です。さりげなく２４０ｋｍ表示のメーターがこの車の実力を現し

2010.1.1

総評

良い車には乗り続ける理由があります。ミニバンでありながら、運転の楽しさも味わえる稀有な存在です。さりげなく２４０ｋｍ表示のメーターがこの車の実力を現しています。そして自動車本来の目的に沿って作られた真面目な車です。コンパクトな車体ながら、３列目まで実用的に使える優れたパッケージング。その３列目を格納すれば下手なワゴンを凌ぐフラットなカーゴスペースが出現。流行りのスライドドアではありませんがドアの開口部も大きく開くため不便は感じないと思います。本当に日本の道路には‘ちょうどいい’サイズだと思います。最終型でも６年落ちですが、現行同クラスのミニバンと比較しても機能的には大きく劣るとは感じません。改めてこの車の基本設計の確かさを再認識しています。しかし、良くも悪くも一世代前のドイツ車です。ウィンドウ落ち・オルタネーター突然死・冷却水漏れ・オイル漏れ等、即走行に支障をきたすお約束の持病があります。また、プラ部品やゴム類の劣化は早いと感じます。国産車感覚で乗りっぱなしにする方には向きません。輸入車に強い整備工場を見つけておけば心強いです。個人でも最低限オイルの管理・バッテリー等日常点検は行った方が良いでしょう。この車のコンセプトはイザという時にあと２人乗れる７人乗りである点です。ユーザーも普段は３列目を格納して背の高い５人乗りワゴンとして重宝している方も多いと思います。使用目的がはっきりしていれば、使い勝手に優れた良い車であることは間違いありません。昨年の燃料高騰の折、シエンタやフリードといった燃費と空間効率に優れた小さなミニバンが売り上げを伸ばしたのも納得です。もう新車では買えませんが、もっと再評価されてもよい車だと思います。もともと販売数が少なかった（約１万３千台）こともあり、程度の良い中古車は減少傾向です。逆に価格的には今が底値かも。メンテの不安があるため今からあえてこの車を選ぶメリットはあまりないかもしれません。しかし、車好き運転好きな方ならば是非乗って欲しいです。輸入車入門としても悪くない選択です。次の車選びのハードルが高くなるのは間違いナシです。なかなか探すとないですよ　こういう車。目指せ１０年というわけではないですが、７年目、８年目とレポートを重ねていきたくなる車です。乗り続けるのも一つのエコと思い、致命的なトラブルがない限り乗りつぶすことになるでしょう。

満足している点

独オペルザフィーラのＯＥＭ車です。オーナーになって早６年、私なりに感じた点を挙げてみました。２００４年に新車販売は終了のため、これから中古車を検討される方の参考になれば幸いです。
①シート。メーカーオプションのスポーツシートですが、これだけでもこの車を買う価値があります。実際、長時間・長距離を走っても腰痛知らず、疲れ知らずです。調節幅が広く、確実に後頭部をガード出来るヘッドレスト、ランバーサポート、シートリフターなど電動ではありませんが、正しい姿勢で体を支える為の機能がちゃんと装備されています。国産車が見習うべき部分だと思います。
②約１０年前の設計でありながら、高張力鋼板を多用した安全ボディ。チルト＆テレスコピックステアリング。そして全席３点式シートベルトを装備。正しく安全に運転する為のアシスト装置が標準装備です。最後にＦＦ車でありながらトラクションコントロールも付いてます。（見えない部分にもコストをかけています）
③分厚いドアは頼もしい限り。なんとヒンジ部分は溶接です。閉める時のイイ音で高い車体剛性を実感できます。
④フル乗車しても安心して止まることが考えられているブレーキ。タッチ効き共に申し分ありません。
⑤輸入車には珍しい、財布に優しいレギュラーガス仕様です。
⑥トルクフルで扱い易いＺ２２エンジン。コンパクトな車体に２．２Ｌですからよく走ります。市街地から山道、そして高速道路での抜群の安定感。ステージを選びません。ストレスなく回り、運転が楽しくなるまさに名機です。
⑦夏場には重宝する本家ザフィーラに設定のない３列目エアコン。
⑧広いグラスエリアで視界は良好です。黒内装でも圧迫感は少ないと思います。
⑨地味ながらも端整な塊感のあるデザイン。（Ａピラーからフロントフェンダーにかけてのラインは技ありかと）スバルデザインのエアロもお気に入りです。
⑩使い易いＭＤデッキ。音も悪くありません。
⑪シンプルなインテリアと各操作系。メーター類も見易く配置されています。ウィンカー＆ワイパーレバーも後期型では日本仕様に変更済みです。
⑫法定点検等、ヤナセで整備するよりは安上がりです。
⑬シンプルゆえ自分でメンテ＆ドレスアップ出来る部分も残っていること。
⑭スバルとＧＭの提携で生まれた、ある意味奇跡の車。①～⑬を併せて所有する喜びがあります。

不満な点

①２列目シートの座面は気持ち短めです。特に前期型はリクライニング機構がないため、試乗時に要チェックです。
②サイドエアバックが装着できるグレードが限られていたこと。使いづらいサイドブレーキ（位置が低すぎ）また左ハンドル仕様ワイパーのままの為、運転席側の拭き残し面積が大きい。またコンパクトな車の割りには小回りは苦手です。
③分厚く重いドアは小さな子供には扱いづらく、半ドアになりがちです。
④輸入車全般にいえますがブレーキダストが酷い。
⑤高速道路では伸びる燃費（15km/L）だが、市街地での燃費がいまひとつ（7～8km/L）です。
⑥Ｎコントロール付き４ＡＴ　アイシンＡＷ製で信頼性抜群です。大きな不満はないのですが、このエンジンを５ＡＴ以上かＣＶＴ、もしくはＭＴで乗りたいと思うのは私だけではないはず。
⑦使い勝手は悪くないが、今時マニュアルエアコン。
⑧フロントガラスの歪み。ひどい物はクレーム扱いで交換となった例もあるようです。また前期型は熱反射ガラスの為、ＥＴＣ・レーダー探知機等の設置場所には注意が必要です。後期型は普通のＵＶカットガラスに変更になり、この問題が解決した反面、夏場の暑さが増してしまったのは残念です。
⑨視界の妨げとなる運転席側Ａピラー（死角が大きく特に右折時は気をつかいます）ＦＲＰ製のエアロは割れ易く、縁石や車止めには注意が必要です。
⑩１ＤＩＮしかないオーディオスペース（ナビの設置場所には悩みます）また、ＡＭラジオの感度もいまひとつです。
⑪収納スペースは必要最低限。内装のプラスチックは傷が付き易く、質感は昨今の軽自動車にも劣ります。塗装部分が劣化しべたつくトラブルもあるようです。
⑫スバル車なんだけど当然スバル車扱いされません。残念ですがディーラーよって対応に差があります。初期型で既に９年落ち。部品の供給はまだ大丈夫のようですが、国内に在庫が無い場合は修理に時間がかかる事例があります。中古車を購入される際は年式より程度優先で、加入できる車体ならばスバルの保障延長は必須です。
⑬バッテリー・電球・ワイパーゴムなど消耗品が日本の規格とは違います。ホームセンターで簡単にＤＩＹとはいきません。ドレスアップパーツの殆ども輸入品のため入手しづらく、かつ高価です。
⑭ＯＥＭ車の宿命で値落ちの激しさと下取りの悪さは覚悟すべきです。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験