スバル レオーネ のみんなの質問

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乗用車として世界初の量産4WD車は
何ですか?

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ベストアンサーに選ばれた回答

『乗用車』且つ『量産』ですよね。とすると、軍用や農作業用、また試作とか一品モノは除外になりますね。
それなら。

1966年のジェンセン・インターセプタ―の4WD版『FF』が、量産・販売された世界初の4WD乗用車とされています。
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/fd/Jensen_FF_Mark_II.jpg/560px-Jensen_FF_Mark_II.jpg

しかもこのFFは、Jeepの様なパートタイム4WDではなく、ファーガソン社のフルタイム4WDを最初から持ち(FFはFerguson Formula=『ファーガソン方式』という意味)、しかもダンロップ社の航空機用アンチロックブレーキ『マクサレット』(Maxaret)も備えていたという、量産乗用車世界初を2つも備えた革新的なクルマでした。

ジェンセンというのは、現在では既に倒産していることもあり日本ではあまり有名ではありませんが、ベントレーやアストンマーチンに匹敵する、英国の高級スポーツカーメーカーでした。(日本の輸入総代理店も、ベントレー同様コーンズでした。)

ジェンセン・インターセプタ―は英国王室御用達のシューティング・ブレイクであり(シューティング・ブレイクとは、英国貴族の伝統的スポーツ『キツネ狩り』で、後部に猟犬を乗せる様に設計されたワゴン型スポーツカーのこと)、4WDが装着されたのは、猟場となる森の中がある程度走れる走破性が必要だったということでしょう。

ただこのクルマ、『ベントレーやアストンに匹敵する高級車』ということもあり、インターセプターが6800台、その4WD版であるFFは320台しか製造されませんでした。
いくら量産とはいえ、これではせいぜい『一品モノではない』程度の生産規模です。
尚、余談ですが・・・このジェンセン・FFの駆動装置を設計したのは、後にF1チームのタイレルのチーフデザイナとなり、あの6輪車『タイレル・P34』を設計することになるデレク・ガードナーでした。

それとは別に。
4WDを量産乗用車に組み込んで最初に売りまくったのは、わが国のスバルです。
レオーネ以来、『オフロード車でない、普通の乗用車』の4WDモデルを世界に先駆けて作り続け、軽自動車にも組み込んで(これがスバル・レックス)、4WD乗用車の普及に貢献しました。(レックス4WDは、北関東以北では軽自動車のシェアで40%に迫るほど普及したこともありました。宮城や福島、岩手辺りでは、軽自動車2~3台に1台はレックスだったということです。)

しかし、残念なことに。
スバルにはアイデアも技術も資金もなく、4WDはJeep式の『パートタイム』でした。
これは、通常は2WD(スバルの場合は前輪駆動)で、必要な場合のみ4WDに切り替えて走行するというものであり、通常走行で4WDにすると『タイト・コーナー・ブレーキング現象』というものが起きてエンストしました。

そして『乗用車4WD物語』の最後に登場するのが、元ポルシェのレーシングマシンデザイナー、フェルディナント・ピエヒです。
ル・マン始め耐久レースで勝ちまくった伝説級の耐久マシン、ポルシェ917シリーズの設計者であり、フェルディナント・アレキサンダー・ポルシェのビジネス・パートナーの弁護士アントン・ピエヒを父に、ポルシェの長女ルイーゼ・ポルシェを母に持つという、天才エンジニアや経営者を多数輩出している『ポルシェ一族』の一人です。
彼はポルシェ社が株を公開して一族経営から離れた時にアウディに転職し、そこでフルタイム4WD機構『クワトロ・システム』の開発責任者となります。

クワトロ・システムに関しては、もう説明の必要はありませんね。
アウディはさすが『合理主義者』ドイツ人の会社と言うべきか、クワトロ・システムの開発過程で論文を大量に発表し、スバルや日産はじめ世界中の自動車メーカーがこの論文でフルタイム4WDを勉強して、やがて全世界の乗用車にフルタイム4WDシステムが装備されました。
今日では、アウディが無ければ(ピエヒがいなければ)乗用車の4WD化は10年遅れたとも言われています。
スバルに、ピエヒの様な知恵とアイデアがあったら、今頃アウディの地位にスバルがいたかもしれません。(スバルが、ラリーでの成功以降高級車路線に転向し、『和製アウディになりたいんじゃないか』などと言われているのは、そういう経緯があったからです。)

尚、最後にまた余談で終わりますが。
フェルディナント・ピエヒは、その後アウディのCEOとなり、アウディとVWの合体を強め、VW・アウディグループの総帥となりました。
今日、トヨタと唯一世界一の自動車メーカーの座を争っているVW-アウディグループは、ピエヒが作ったものです。
ピエヒは天才エンジニアであったと同時に、怪物経営者でもありました。天才と言われるエンジニアや経営者はそれぞれ沢山いますが(日本人にも、そう評価されているヒトは少なからずいますよね)、しかしエンジニアで経営者というのは、歴史上それこそフェルディナント・ポルシェ本人か、あとは一代でロータス社を興しF1で何度もワールドチャンピンになったコーリン・チャップマンぐらいしかいないでしょう。

コンピュータやゲーム機、音楽デバイスや携帯電話(スマフォ)などだけでなく、クルマの様な『一旦は完成された様に見えた枯れた技術の製品』さえ、天才が出て来てひっくり返した例が、現代の4WDというワケです。
現代のクルマは更に、EV化や自動運転など、『標準と思われている技術がひっくり返る』寸前の様に見えます。
次は何が起こるんでしょうね?

その他の回答 (2件)

  • もう出ていますが、アウディクワトロだと思います。

    そのクワトロは、フォルクスワーゲンのIltis(イルティス)からヒントを得てできたとテレビで言ってました

    イルティスはほとんど軍隊用でしたが
    9000台以上作られたので量産されたといっていいと思います

  • ミクステですね
    https://www.tdk.com/ja/tech-mag/knowledge/156#:~:text=%E3%82%AC%E3%82%BD%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%92%E6%90%AD%E8%BC%89%E3%81%99%E3%82%8B,%E6%90%AD%E8%BC%89%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82

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