のん坊やさん
スバル インプレッサ スポーツ
グレード:スポーツ 1.6i-L アイサイト プラウドエディション_AWD(CVT_1.6)
2015年式
乗車形式:マイカー
ロングドライブも苦にならない、クラス以上の走りをするクルマです。
2016.7.6
- 総評
- 乗り始めて4ヵ月を経過して、長距離ドライブもしてきましたのでレビューを書きました。
過去にトヨタ、日産、ホンダ、マツダのクルマを所有してきまして、仕事上ではスズキ、三菱、ダイハツのほか、日野やいすゞにも乗りました。国産で乗ってない有名どころはスバルと光岡くらい?というくらいでしたが、40代半ばにして初めてスバル車のオーナーとなりました。
購入の一番のきっかけはEyeSightです。年を取れば取るほどにこの機能は魅力的だと思います。
いつまでもMTに拘るだとか、CVTなんてクソだ・・・なんて言っている方も多い世代の一人ですが、私に言わせれば「MTなんて面倒くさいし、ギアチェンジでガクガク走るのやめてくれないかなぁ」とか考えるような人間です。私の若い頃はMT車しか普及していなかったし、MT車のほうが安いからそれに乗っていましたが、AT車やCVT車がある今の時代にもう左手でガコガコやりながら半クラッチで足がガクガク・・・そんな拷問はもう受けたくありません。
それはあくまでも私の個人的な意見であり、古き良きものに拘るのも否定はしませんし、年寄りが頑固なのも仕方ないと思います。
ただ、私自身も年とともに反射神経や咄嗟の身のこなしが鈍ってきていることを痛感しています。
この先、道路はこれからの日本を背負っていく若い方々のものになっていくわけですが、その道路を運転技術が低下してきた年寄りが邪魔をしていては、これから経済を発展させて近い将来に私たちに社会保障や年金を授けてくださる皆様に申し訳も立たないわけです。(とか言いつつ、今はまだ辛うじて授ける側ですけどね)
そこで少しでも邪魔にならないようにEyeSightなのですよ!
●日立のEyeSightを買ったらスバルが付属されてきた
私はインプレッサ機能の付いたEyeSightを買ったと言っても過言ではありません。
レヴォーグやフォレスターも検討しましたが、あくまでもEyeSightが付いていることが前提で、これがなければスバル車は一切候補になりませんでした。
結果的に、EyeSightをありきとして、都内中心で行動する上で少しでもコンパクトなサイズのほうがいいと判断して、車種はインプレッサ、そして荷物の積み下ろしで傷が付きにくいであろうハッチバック(スポーツ)を選んだわけです。
●でもそうじゃなかった
しかし、買ってから分かりました。EyeSightだけではありませんでした。
私は今までスバルを過小評価していた・・・というか眼中に入れていなかっただけでした。
次世代水平対向BOXERエンジンによるフラットかつ、シンメトリカルAWDによる力強い走り。
他メーカーのクルマで味わったことのない乗り味の良さを感じました。
高級車にある快適さとはまた異なるものですが、急なカーブでもスーっと水平に切り込んでいくコーナリング性能であったり、4WD独特の後ろから押し出してくれるような、ちょっとFR感も混ざっているような心地よい加速感だったり・・・。
そうです。EyeSightがなくても良いクルマなのです!
正直、私はスバル信者ではありませんし、スバルの何を知っているというマニアでもありません。
ただ、確信して言えることは、コストに見合う以上の価値を求めるなら、行きつく先はスバルになるのではないかということです。
私の目がEyeSightのように優れていたならば、もっと早くにこんな良いクルマに出会えていたかもしれません。(笑)
今は何より、私は今までで一番お得なクルマの買い物ができたと満足しております♪
- 満足している点
- ・EyeSight Ver.3
とくに全車速追従型クルーズコントロールには世話になりっぱなしです。
運転がラク過ぎてカルチャーショックを受けています。緊張感を失わないよう気を引き締めるのが大変なくらいです。
嫁さんが免許を持っていないので、助手席に座って気楽に旅行するのが憧れでしたが、それが半分叶ったような、そんな感じです。
・内装の質感
賛否両論のようですが、以前に乗っていたプレマシーやプリウスよりも高級感があります。まあ、過去に乗っていたエルグランドには敵いませんし、高級輸入車にも到底及びませんけど、車両価格を考慮したら素晴らしいと言えるレベルです。価格の近いアクセラやシャトルあたりと比べたら確実に出来は上だと思いますよ。また、プラウドエディションの場合、ステアリングとセレクトレバーが本革巻きになるので、一層に高級感を感じます。革が安っぽく見えるという方もいらっしゃるようですが、“この価格のクルマに本革”と思えば十分豪華な装備です。どこかの評論家の方々はコストパフォーマンスを一切無視して普通にダメ出ししていますが、同じCセグメントだからと庶民の懐事情など完全無視で高価なVWゴルフと比較するのは稚拙すぎます。
・外装のデザイン
はっきり言ってしまえばアクセラスポーツのほうが価格も安くてカッコよかったです。
でも、インプレッサスポーツのフロントフェイスは素晴らしいと思いますし、全体的にもコンパクトなボディーサイズをうまく生かしたデザインに仕上げられていると思います。
・ディーラーの営業さんと店長さんが良かった
とても親身になっていただける営業さんでした。購入の際に予算をオーバーしたため、色変更と装備を削って予算に合わせようとしましたが、「好きな色を諦めて欲しい装備を削ってまで我慢して乗ってもらいたくない」と、希望の装備をそのままにして店長決済ということで大きな値引きで対応してくださった店長さんにも感謝しています。
購入後のフォローもしっかりしていて安心できています。
呼ばれて約束の時間に出向いたら営業マンが居なかったディーラーとは雲泥の差でした。お陰で車幅の広すぎるカッコいいだけのクルマではなく、EyeSightの付いた安全な良いクルマを購入できたので、今となってはその営業マンにも感謝ですね。(笑)
・プラウドエディションならお得に装備が充実
1.6i-L EyeSightのプラウドエディションは、先ほどに書いた本革装備以外に、プッシュスタート&キーレスエントリー、ワイパーの凍結防止とドアミラーヒーターとフロントサイドウインドウの撥水の3つがセットで付いたクリアビューパック、ドアノブのメッキ加飾、リア・スタビライザーなどが付属され、アルミホイールも16インチが装着されます。とてもお買い得なグレードだと思います。
お買い得感がある分、他のグレードと比べて値引きがショボいらしいという噂もありますが、それは値引き交渉に失敗した人の言い訳です。誠意を持って商談に臨めば十分すぎる値引きをしてくれます。(私が実在する大幅値引きをしてもらった経験者です。)
- 不満な点
- ・ステアリング・コラム部の目隠しが適当すぎる
隙間が黒い布切れで目隠しされていて、それ自体の生地も安っぽい感じがするのですが、それが左右均等でなく曲がって着けられているというか、「ちょっとお前、それ適当に着けただけだろ」と突っ込みたくなるような素人仕事のような塩梅です。
・フロントが精悍すぎ
メッキ加飾やアクセサリーライナーなどの存在感ゆえに、フロントマスクのインパクトが強すぎて、サイドやリアの存在感が薄いです。バランスが悪いというか、フロントのデザインを頑張りすぎちゃったのかなぁ・・・といったところです。
サイドがメッキ加飾されているG4セダンのほうが、全体的なバランスは上ではないかと思います。
とりあえず、私はサイドとリアにメッキ加飾パーツを追加しています。
・ボルトを出し過ぎ
ドアストッパーやヒンジなど、ボルトが露出している場所が多いです。
新しいうちはピカピカしているからキレイにも見えるかもしれませんが、古くなったら見た目がかなり汚くなると思います。私は市販のカバーを取り付けて隠したりしています。
・赤は汚れが目立つ
前所有車は黒で汚れが目立ちやすく、洗車が大変でした。
赤なら黒ほど目立たないでしょ!と思って、今回はヴェネチアンレッド・パールとかいう聞き慣れない色を選びましたが、これが黒に負けないくらい汚れが目立ちます。何事に於いても負けないのは素晴らしいことですが、これだけは負けて欲しかったですね。
別途32,400円かかる特別塗装色だけあって、ワインレッドっぽい落ち着きある素敵な色ですが、洗車嫌いの方は外すべきかもしれません。
- デザイン
-
4
- 走行性能
-
5
- 2リッタークラス以上のクルマと比較してしまえば発進時に若干のパワー不足は感じますが、走り出してしまえば1.6リッターエンジンとは思えない加速性能を発揮してくれます。仕事で排気量1.5リッターのトヨタ車に乗っていますが、それとは比較にならないくらいに気持ちの良い加速をしてくれます。
ミッションがCVTであることに賛否はあるようですが、過去にMT車とAT車に乗ってきた私としては、変速のショックの無い乗り心地には満足しています。
路面にしっかり接地した感覚を得ることができ、走りにパワフルさと安心感を与えてくれるシンメトリカルAWDもなかなかのものだと思います。以前に他社の4WD車に乗っていたこともありましたが、スバルの4WDには到底敵わないものだと改めて実感できました。
操作性については、ステアリングギア比が14.5:1というクイックな比率にセッティングされていることで、少しステアリングを回しただけでもよく曲がる印象です。街乗りで右左折を多用する場合でもステアリング操作が忙しくならず、ステアリングに遊びがあった時代からクルマを運転してきた私としては、今までで一番ゆとりを持って運転できるクルマだと思っています。
逆に運転慣れしていない方の場合、多少ふらつきやすいセッティングのようにも思えます。
車両サイズも全幅が1740mmと、3ナンバー車としてはより5ナンバーサイズに近く、細街路でも走りやすいのが有り難いです。
最近の3ナンバー車は欧州に向けたコンセプトで作られるものが多く、日本の道を走ることを前提にすれば、このクルマのサイズがまさにジャストフィットだと思います。(まあ、それなら5ナンバーか軽に乗れば?と言われてしまえば言い返すこともできませんけど・・・)
そして、特記すべきはEyeSight Ver.3の全車速追従型クルーズコントロールです。
この機能は高速道路のみならず主要な一般道でも実用性十分です。
最高の速度設定が114km/hなこともあり、高速道路でもついついスピードを出し過ぎてしまうこともなく、安全な速度での運転を心掛けることができるようになりました。
片道約490kmの高速道路を走行した際にも、追い越しとSAへの出入り以外にアクセルもブレーキも踏むことがなく、さすがにシート上で胡坐を搔くような真似はしませんでしたが、快適にロングドライブを楽しめました。
アクティブレーンキープは、このクルマの場合は車線中央維持ができないのでおまけ程度の機能にはなりますが、たまに車線からはみ出しそうになった場面には役に立ちます。
- 乗り心地
-
4
- サスペンションは、街乗りで走行している場合、硬くもなく、そして柔らかくもなく、ちょうどいい感じがしますが、地方の整備状態の悪い道路や橋梁のジョイントを通過する場合などに、激しく跳ねる感を受けることが時折あります。ここ数年で所有してきたマツダ車(プレマシー)やトヨタ車(プリウス)と比較するとやはり硬いように感じます。その分、車酔いしやすい人を乗せても酔うことが無くなったので、そこはとても助かっています。
静粛性は、高級車とは比較できないレベルですが、先にも書いたプレマシーよりはずっと静かです。
とくに私はそこそこの音量でオーディオを使用していますので、風切り音やロードノイズを感じることはほとんどありません。
アイドリングストップのお陰で停止中も静かですので、車両価格から考えれば頑張ったレベルに達しているかと思います。
インターネット上のサイトの評価などではインプレッサスポーツの静粛性はあまり高評価ではなかったので、静かなことを期待はしていなかったのですが、購入したのが現行モデルの最終型であることもあって、十分に対策を施されてきた結果が出ているのではないかとも思います。
振動については、アイドリングストップから発進する際のエンジン始動時に、小刻みな横揺れを感じることがあります。時々のことではありますが、そこそこ大きな振動です。これについては水平対向エンジンゆえの副産物と思っています。
それから、EyeSightの全車速追従型クルーズコントロール使用時には、半自動運転みたいな状況となりますので、助手席に座っているのに近い感覚になります。故に睡魔に襲われることもあります。緊張感を失わずに運転する努力は必要です。
- 積載性
-
5
- あんまり大荷物を載せることもないので困ることはありません。
普段の買い物や、数日間の旅行の荷物を載せるには十分な積載性があると思います。
何より、ハッチバックなので荷物の積み下ろしがしやすく、また、車体に余計な傷を付けにくいのが良いところだと思います。
- 燃費
-
3
- 都心周辺の街乗りでは2~3人乗車で9km~12km/L程度です。
高速道路の走行では2~3人乗車で13~15km/Lです。
走行燃費が良いというよりも、アイドリングストップによって燃費が抑えられている感じです。
4WDのガソリン車であることを考慮すれば、決して悪くないようにも思いますが、もう少し燃費が良いと有り難いですね。
- 価格
-
5
- 故障経験
- 所有して4ヵ月を過ぎた時点ですが、一切の故障や不具合はありません。