まさにパノラマツーリングです。
この車の素性は、車重・容姿ともスポーツ系ミドルクラスステーションワゴンそのもので、レガシーや、他社製のスポーツワゴンと
2010.11.22
- 総評
- まさにパノラマツーリングです。
この車の素性は、車重・容姿ともスポーツ系ミドルクラスステーションワゴンそのもので、レガシーや、他社製のスポーツワゴンと真っ向、比較対象とされている動力性能は、自分には必要十二分です。ハンドリングはマイルドですが、ゆったり走行をベースで、時にはやんちゃ走りもするという使用の範囲でなら十分な仕上がりです。
一方、多人数乗り車としても、1列目、2列目の足元をインプレッサ並みの余裕に調整すると、3列目は、2列目と遜色なく6人が快適に長距離ドライブ(一日300キロ以上)できるシートとなっており、これも他社製ミニバンと真っ向、比較できる、室内空間を持っています。
加え、視界はAピラーのたった、死角の少ないデザインで、正当派のセダンライクでもあります。
燃費は全てインフォメータの積算読みで、Iモード常用、エコ運転を意識した場合、通勤片道(平地)15キロ、所要時間50分、帰り25分程度の混み具合で8月は10.6キロで11月は11.2キロでした。高速・自動車専用道は、月1回400キロ程度利用しますが、その際、追い越し車線多用、高速、一般道の割合が9:1程度となりますが、燃費は12.6-13.4キロの範囲となります。
エクシーガは、車のジャンルにとらわれず、現在の自分の要求を全て一つのボディーで満たしてくれる良い車です。燃費についても気に入っています。
- 満足している点
- エクシーガの室内は、プラスチック成型の利点(ドアを内側にえぐりこんだデザイン)、強度を利用し、広さが売りのミニバンの空間体積そのものを乗用車であるステーションワゴンのボディーに詰め込むという、一見、だれも不可能と思うマジックを実現しています。
サイドウィンドウは、ドアの材質の固さ、そのデザインのシャープさからガラス面の延長をイメージさせ、もともと広いサイドウィンドウを更に大きく見せる、オープンエアな雰囲気を持つデザインとなっており、先の広さと併せ、エクシーガ空間ともいえる独特の車内空間となっています。
静粛性については、他レビュー等でも好評ではありますが、その音質は独特で、エンジン音などのメカニカルノイズ、風切り音はほとんど聞こえないレベルまで抑えられているのに対し、ロードインプレッションはそのまま伝えるという、いかにも走っている感のある静粛性を実現しています。
これらが一体となり、ツーリング時、これまで車内の窓から見ていた景色が、エクシーガを運転していると、景色の中を自分たちが移動しているという感覚を味わうことができます。
シアターレイアウトで、1列目3列目も自然に話すこともできるので、多人数でのツーリングほど楽しく、まさに「7シーターパノラマツーリング」です。
一見、ただのステーションワゴンにしか見えない車ですが、このオーソドックスさが、「実はこんな秘密の空間を持っている。」という、「羊の皮を被った狼」という言葉が好きな古いスバリストの私には長所に見えてしまいます。
また、エクシーガのXの字とヘッドライトの青ラインはレオーネ時代のスバル技術陣が誇りをこめて開発した車に、この車は実はスーパーなのだと、さりげに思いをアピールした手法と同じで、思わずニヤリとしてしまいます。(そういえば、最近のスバルもサンダーバードをモチーフにして秘密基地風のCMを流していますね!)
- 不満な点
- ○スピーカのツィータがオプションであることが疑問です。最初にDOPのオーディオを利用した際、音場がおなかのあたりにあり、一瞬壊れているのかと思ってしまいました。直ぐに発注し、現在、気にいった音場になっていますが、8千円程度の安い装備なので、標準装備とした方が良いと思います。
○3列目に座った時の印象ですが、例えIモード+嫁のやさしい運転であってもステーションワゴン的に運転をした場合は、加速感と、カーブ時の横Gはきつく感じます。
ミニバンは、その形状のため、大きなロールがあるので、自然とゆるやかなハンドルさばきとなるのですが、エクシーガについては、まんまステーションワゴンなので、後席に人を乗せる場合は、ハンドリングを相当意識しないと同乗者は疲れてしまうので、注意が必要です。(動力性能は多人数乗りの視点でいうと、トルクの盛り上がりのおだやかな、2000の方が良いかもしれません。)
○スバル車の足回りは、高速で真価を発揮し、猫足となるのですが、低速時の荒れた舗装路のオウトツはよく拾います。特に3列目シートは、タイヤの直上で、サスの反応がダイレクトに伝わります。コンコンという上下動で、酔うようなロールはありませんが、初めて乗る人はおどろくかもしれません。小さい時からスバルに乗っている息子は自分が運転しているようだといっていましたが、16インチタイヤに変えると些少は改善するのかもしれません。
○4名乗車で、荷室にも結構荷物を乗せて走った際、(いつもは荷物無しの一人運転です。)いつものようにIモードでエコ運転を意識した運転したのですが、当初11.6キロであった積算燃費計が、5キロ程度の走行の間に、11.1まで下がってしまいました。50-60キロの平地の定置走行なのに、タコメータは2000回転も回っていました。Iモード+アクセルワークだけでは、燃費の下がる条件が発生する場合があるようです。その際、マニュアルシフトに切り替え、積極的に高ギアとした結果、以後の帰り道の最終は11.2と少し盛り返しました。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験