乗ってびっくりなクルマ
外観があまり好みではなかったため、ひやかし半分でスバルのディーラーに行ったのですが、
乗ってびっくりのいいクルマでした。
その
2010.4.16
- 総評
- 乗ってびっくりなクルマ
外観があまり好みではなかったため、ひやかし半分でスバルのディーラーに行ったのですが、
乗ってびっくりのいいクルマでした。
その良さを一言で表現すると、外観に比べて運転すると非常に小さく感じるクルマ、となります。
これはキャビンが狭いという意味ではなくて、運転時の視界や操作感やクルマの挙動が通常の
ステーションワゴン(前車がそうでした)に非常に近く、ひとまわり小さなクルマのような
一体感を感じられるということです。
購入にあたり、ロールーフミニバンを何台も試乗しましたが、同様の感覚をもったのは
このクルマとストリームでした。ちなみにオデッセイも方向性の似たクルマですが、
エクシーガとは逆で、外観に比べて運転時の視界も操作感も実際より大きなクルマに感じました。
レビューにある言葉で書くと、ハンドリングが軽快であったり、低重心であったり、
足回りがしっかりしていたり、見切りが良かったり、ということになるのだと思いますが、
そういうクルマの基本をしっかり考えて作られている点がいちばん気に入りました。
室内は普通の乗用車とほぼ同じレイアウトで、スライドドアやウォークスルーなどの
ミニバンとしての便利な装備は残念ながらほとんどありません。
が、高速のとくに風雨時の安定性がすばらしかったり、シートが良くできていたり、
ツーリングカー的な部分が地味に良く考えられていて、どこまでも遠くへ行きたくなるクルマです。
- 満足している点
- 1. サスペンション
なんといってもストロークと粘りのある足回りがすばらしい。
大きなストロークのおかげで、街中・高速・悪路のいずれにおいても乗り心地は非常にフラット。
以前に比べ家族がクルマで良く寝るようになりました(笑)
またこのクルマに乗ってはじめて、多くのミニバンはストロークが不足しているのを感じました。
あたりがやわらかい分クルマの動きはゆっくりですが、良く粘るサスペンションと
低重心設計により、ワインディングなども楽しく運転できます。
2. エンジン・トランスミッション
SOHCとはいえ、水平対向エンジンは良く回り、パワーも十分。
CVTは自然な加速と良く効くエンジンブレーキがMTに近い味付け。
SIドライブとパドルシフトで、ワインディング・高速・街中どこでも楽しく走れます。
(この2つは2L車になんで付けないのか不思議です)
3. 室内空間
シアターレイアウトと室内の静粛性は当初思っていたよりも重要でした。
とくに高速を使って長距離を移動する際に、会話もしやすく閉息感もありません。
4. シート
腰のところのサポート感のあるシートは良くできています。
長距離移動でも疲れないと家族にも評判。
5. 見切り
前後の視界・ドライビングポジションが、通常のステーションワゴンとほぼ同じで、妻も
運転しやすいようです。ただしこのせいでシートレイアウトがかなり制約を受けていそうです。
- 不満な点
- 1. デザイン
外観がもっとかっこよければ売れるのに。スバルらしいところなんでしょうけど。
素直にストリーム、オデッセイやプレマシーの方がカッコイイと思います。
2. ミニバンとしての便利機能
ミニバンとしてはスバル初のクルマなのでまだまだ改善の余地がありそうです。
例えば3列目を倒したときに荷台はフラットになる方がいいですね。
人によっては、スライドドアとかウォークスルーとかがある方が良いのかもしれません。
3. 燃費
2.5Lエンジン、4WD、1.5tの車重と、燃費には悪い要素ばかりなので仕方がないですが、
街乗り燃費はそれほどのびない。街乗り 7-9, 高速で 12-14 といったところ。
4. 低速トルク
水平対向エンジンで仕方のないのかも知れませんが、低速トルクはいまひとつ。
2000回転以下で走ろうと思うと、アップダウンの多い地元では流れに乗れないことも。
エンジンを回せば問題ないのですが、その分燃費が悪くなります。
ツーリングは得意なクルマですが、街中はそれに比べると若干苦手なかんじがします。
5. オプション
安全に関するオプションくらは抱き合わせなしで選べるようにしてほしいですね。
VDCの標準装備は評価できますが、カーテンエアバッグの抱き合わせ販売は企業の理念を疑います。
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