ルノー トゥインゴ 「ローパワーだからこそ愉しい♪」のユーザーレビュー

ローパワーだからこそ愉しい♪

2018.11.1

総評

豪華装備、圧倒的パワー、絶対スピードなどの『高級、高性能』を求めたり、
「ドイツ車こそ正義」みたいな偏見的価値観の人には
全く魅力を感じないだろうし、特に『ゼン』は取るに足らない存在でしょう。

実用的な大きさのボディに、非力だけど経済的でこれも実用的なエンジンとMTを積む単なるベーシックグレードのモデル…
その限りある性能を上手に使い切って意のままに走らせることがクルマ趣味の醍醐味だと
思える人のみ『ゼン』を駆る楽しさ、真価が理解できると思います。

やもすると日本の軽と同類に見られ近所の買い物車扱いされそうですが、
私は慣らし運転で2回に分けて500キロ余りの距離を難なく、
それも下道を、全く疲れ知らずで走破しました。
例えシトロエン２CVでもそれはあまり変わらないことです。
当然アベレージスピードこそ違えど…
それがフランス小型ベーシック車の快適性なんだと思います。

カングーやルーテシアもそうですが、本国でのベーシックグレードの
マニュアル車をインポートしてもらえるのは本当に嬉しくなります。
ラインナップから消えてしまわないうちに、フランスの何てことのない
簡素で緩～い車の楽しさを是非多くの人に味わってもらいたいものです。

満足している点

1Lノンターボだから当然スピードや豪快な加速など期待できないが、
天井知らずに（しかも静かでなめらかに）高回転まで回り切る心地よい3気筒エンジン。

それを長めのストロークのシフトノブで「ムニュッ、モニュッ」とのんびりリズムよく操作していると得も言えぬ高揚感、爽快感が得られる。

想像以上に小さい驚きの最小回転半径！
アルファロメオ156（比較対象）だったら絶対入っていかないような
入り組んだ狭い路地なんかも臆することなくスイスイと♬

昔のルノーのようにソフトではないけど、適度にロールしながら
路面を鷲掴みして踏ん張る奥の深い足回り。
山道の少し攻めた時でも、ただ街の交差点を曲がった時でも
同じように思わずにやけてしまう。
クルマのキャラクター的には、もう少し華奢なタイヤのほうがより好いんじゃないかと思うが…。

ボンネット内に重量物がないことの軽快感。
（フロントヘビーなハイパワーFF車との比較では余計に気持ちまで軽くなれる）

オートなんちゃら…ゼンはそんなお節介なデバイスが殆ど省かれていること。

そして、見慣れるほどに格好よく見えれくる、大人の男がギリ乗れる可愛いたたずまい。

不満な点

グローバル化され仕方ないことだろうが、もはやフランスルノー車とは思えない沈まない脚と張りのありすぎるシートの座り心地。
（乗り心地が悪いというわけでは決してない）

ホイールベースはそれほど短くないのに軽より窮屈なリアのニースペース。

乗り降り時だけじゃなく、ナビシートにいると特に気になる妙に高いフロアー。
床下全体が燃料タンクにでもなっているのか？

あと、よく言われる「左足の置き場所」のことだが、
ラテンの右ハンドルMT車に慣れてる私には　今さら特に不都合はない。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験