2020年11月
■2020年11月
ルノー・ジャポンは、コンパクトカーの「ルーテシア」を2020年10月15日にフルモデルチェンジ、同年11月6日より販売を開始する。
5代目となるルーテシアは先代のイメージを踏襲しながら、すべてのボディパネルは一新された。フロントマスクは最新のルノーモデルと共通のイメージでまとめられており、ボディラインもより洗練されている。ルノー・日産・三菱のアライアンスにより新開発されたモジュラープラットフォーム「CMF-B」を初採用し、先代モデルに対して高い剛性を確保しながら約50kgの軽量化を達成した。ボディサイズは先代に対してコンパクト化されており、全長4075㎜×全幅1725㎜×全高1470㎜、ホイールベース2585㎜。
インテリアはコンパクトカーの枠を超えた“知覚品質”と、スマートコクピットと呼ばれるドライバー中心に考えられたデザインを採り入れたという。並みのような曲線と水平基調のダッシュボードを採用し、ダッシュボード、ドアパネル、センターコンソールの側面まで、乗員の手が触れる部分には高品質なソフト素材を使用した(インテンス、インテンステックパック)。シートは形状が見直され、座面長を長く取り、包み込むような形状でサポート性を向上。工夫されたシートバックの形状によって後席の足元スペースにもゆとりが生まれている。荷室容量は先代の330Lからクラストップレベルの391Lに拡大。
メーターパネルは従来のアナログ式から7インチデジタルディスプレイに一新。エンジン回転数、速度はデジタルディスプレイで表示し、「ルノーマルチセンス」と連動してエンジンの出力特性や7速AT(7EDC)の自動変速特性、電動パワーステアリングのアシスト力といった運転モードや照明のカスタマイズが行える。また、センターに装着される7インチマルチメディアイージーリンクはスマートフォンをUSBポートに接続することで「Apple CarPlay」や「Android Auto」を介して、タッチスクリーン上でスマートフォンのアプリが利用できる。センターコンソールは人間工学に基づいて高い位置に配置(インテンス、インテンステックパック)。シフトレバーは短くなり、コンソール下部にはスマートフォンのワイヤレスチャージャーを装備(インテンステックパック)した。パーキングブレーキの電動化も行われている。
パワーユニットはルノー・日産・三菱のアライアンスにより開発された1.3リッター4気筒ターボ。最高出力96kW(131ps)/5000rpm、最大トルク240Nm/1600rpmを発生し、パドルシフトを備えたデュアルクラッチの7速AT(EDC)と組み合わされる。全車がFFとなり、WLTCモード燃費は17.0km/Lを実現している。
運転支援システムは充実しており、「ハイウェイ&トラフィックジャムアシスト」、「アダプティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)」、「レーンセンタリングアシスト(車線中央維持支援)」、「360°カメラ」、「オートハイ/ロービーム」、「パーキングセンサー(フロント、リヤ)」、歩行者・自転車検知機能を備えた「アクティブエマージェンシーブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)」、「ブラインドスポットワーニング」など、多彩な機能を備えている。
■2021年8月
ルノー・ジャポンは、ルーテシアに特別仕様車「インテンス プラス」を設定して、2021年8月20日に発売した。
「インテンス プラス」は「インテンス」をベースに、快適かつ上質なレザーシートと前席シートヒーター、高速道路などを走行する際、車線の中央を走行するようにハンドル操作をアシストするレーンセンタリングアシスト(車線中央維持支援)を追加装備した。
■2022年2月
ルノー・ジャポンは、ルーテシアに特別仕様車「ラ・パリジェンヌ」を設定して、2022年2月3日に70台限定で受注を開始した。
「ラ・パリジェンヌ」は「インテンス」をベースに、ボディーカラーは「ノワールエトワールM(黒)」を設定。専用ブラスカラーのフロントグリルフィニッシャーやフロントバンパーサイドインサート、ドアミラーストライプ、サイドプロテクションモールフィニッシャー、サイドフェンダーエンブレム、ホイール、リアバンパーフィニッシャー、シートパイピング、シートステッチ、ダッシュボードインサートを採用した。
また自動防げん式フレームレスルームミラーやアダプティブクルーズコントロール、レーンセンタリングアシストを組み合わせた先進運転支援システムも装備した。
同年4月1日には価格改定を実施した。
■2022年6月
ルノー・ジャポンは、「ルノー ルーテシア」にハイブリッドモデル「E-TECHハイブリッド」を2022年6月30日に追加、同日より販売を開始した。
新たに設定されたE-TECHハイブリッドは、同社の「アルカナ」にも採用されている輸入車では唯一となるフルハイブリッドシステム。1.6リッター4気筒エンジンに、メインモーター(駆動用Eモーター)とサブモーターのHSG(ハイボルテージスターター&ジェネレーター)、これらを繋ぐドッグクラッチを採用した「電子制御ドッグクラッチマルチモードAT」を組み合わせた、ルノー独自のハイブリッドシステムだ。
このシステムはルノーがF1で長年にわたり培ってきたものであり、低速から高速までの全域にわたって高効率となるようにエンジン(最高出力67kW(91ps)/最大トルク144Nm)と、メインモーター36kW(49ps)/205Nm、サブモーター15kW(20ps)/50Nmを最適に制御。ダイレクトかつスムーズな走りと、輸入車トップの低燃費(WLTCモード25.2km/L)をアピールポイントとしている。
E-TECHハイブリッドの専用装備として、必要に応じて車線を維持するようにハンドル操作をアシストする「レーンキープアシスト」を採用。また、シフトセレクターやリヤゲートにE-TECHロゴを装備したほか、シャークアンテナを採用した。パッケージオプションとして「レザーパック」(本革シート+前席シートヒーター)も用意されている。
同年10月1日には価格改定を実施した。