ルノー カングー 「生活に寄り添う車」のユーザーレビュー

生活に寄り添う車

2015.8.26

総評

不思議な車です。
いろいろな欠点もありますが、そんなことどうでもよくなります。
見てほっこり、乗って楽しい、気持ちいい、洗ってかわいい、いじって面白い
趣味と生活を楽しめて、お財布にもやさしい。

ここまで生活に寄り添う車、人生を楽しくしてくれる車は
カングー以外にはありません。

満足している点

少し厳しいコメントをしてきましたが、トータルでは大変気に入っています。
国産ミニバンの威圧感のある外観に対してカングーのこのスタイル
ぼんやりと眺めているだけでほっこり癒されます。
ぶさかわですが、チャーミングで愛着がわきます。
あまり見かけない希少性にも満足しています。どこにいてもばれちゃいますが・・・。

音、視界、ハンドルフィール、サスペンション、エンジン、シートなどなど
五感を満足させてくれる気持ちのいい乗り味です。

不満な点

運転席周りの収納やカップホルダーなど、細やかな心配りがありません。
商用車ベースとはいえ、もう少しなんとかしてほしい気がします。
交換頻度が高いワイパーは国産と同じタイプにしてほしいですね。
純正の油脂類は高価過ぎです。

デザイン

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走行性能

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国産車は発進時にアクセルを踏んだ時ダッシュ力があるように感じますが
これは、Stop ＆ Go　が多い日本の道路事情に合わせた味付けがしてあるためと聞いたことがあります。
対してカングーは、特にそのような設定がしてあるようには感じられません。
エンジンの回転も伸びるタイプではなく、ローのギヤ比も低く感じますが、
セカンドに入ってしまえば、ターボの恩恵もあり、速くはありませんが、気持ちよく加速していきます。
ただ、アイドリング＋αの回転域では、排気量に見合ったトルクしかありませんので、
自走式駐車場など、傾斜の強い坂道などでは場合によって半クラッチが必要になります。

加速を楽しむ車ではありませんが、
中速域では積極的にアクセルを踏むことでそこそこの加速をします。
高速域は法定速度前後であればストレスなく巡航することができます。

コーナリングはボディサイズからは考えられない安定感があります。
国産ミニバンとは一味違います。山岳ロードの下りは特に気持ちよく走れます。

ブレーキは低速域では少し踏んだだけでカックン気味に効くのでやや気を使います。
中速域では踏み初めのカックンは無くなりますが、低速と同様の踏み力だと少し空走感があります。踏み込めば十分効くのですが、低速域とのギャップがあり少し慣れが必要です。

乗り心地

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ストローク感のあるゆったりとした乗り心地です。多少ピッチングもある柔らかめな乗り味です。が、悪路になるとリヤが少しばたばたごつごつします。しなやかで減衰性の高いアブソーバに変えるといいかもしれません。
シートは柔らかめですが疲れません。少し通気性が悪い気がします。前車よりお尻と腿のあたりが蒸れます。ウレタンというより、厚めのスポンジの上に座っている感覚を感じます。
前席の静粛性に不満はありませんが、後席に座るとリヤゲート付近、ホイールハウス付近からの騒音、マフラーの排気音が目立ちます。リヤトレイを付けていないためかもしれません。
コーナリングでは特段の安心感があります。ハンドリング、ロール、グリップ感など、車から受けるフィードバックが高い次元でバランスしているのでしょう。

積載性

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趣味のクラフトイベント出店のため荷物をつくことがちょくちょくありますが、積載容量に不満はありません。あえて言うならば、リヤシートを格納したときに完全にフラットにならないことです。あとわずかなのに、大変惜しいです。
フロントのオーバーヘッドコンソールは大きめの荷物が入り重宝しています。
リヤのルーフボックスですが、コンテナBOXの3段積みができないなど、背の高い荷物が当たるため大変邪魔です。必要としていないので外そうかと思います。
運転席周りは、もう少し国産車を見習ってほしいものです。使えない、使いづらい収納ばかりです。
まずはカップホルダーをなんとかしないと・・・。

燃費

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自宅周辺のちょこちょこ乗り、一般道、市街地などの日常使用でリッター12程度です。
先日の奥飛騨山岳ドライブでは、高速を一切使っていませんが、15.6でした。
スリップロスがないのと、エンジンブレーキを多用したのが要因かもしれません。
エコモードとアイドリングストップはほとんど使用していません。
前車が6キロ台でしたので、コンスタントに12程度伸びるようで大満足です。

価格

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故障経験

今のところ故障はありません。