ルノー カングー 「ライフスタイルを豊かにする「遊びの空間」と呼べる一台」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

山本 シンヤ
山本 シンヤ(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
4
乗り心地
5
積載性
5
燃費
3
価格
3

ライフスタイルを豊かにする「遊びの空間」と呼べる一台

2022.2.12

年式
2009年9月〜モデル
総評
ミニバンは一般的には、クルマ好きからは「我慢のクルマ」と言われることが多いがカングーは逆で、むしろライフスタイルを豊かにする「遊びの空間」と呼べる一台だ。
満足している点
スペース効率の高いクルマだが、クルマ好きが思わずニヤッとする個性と走りを兼ね備えている事。
不満な点
安全・運転支援アイテムが未装着である事。日本のミニバンに慣れている人は簡素すぎる装備が気になるかも!?
デザイン

4

ゆるキャラ的な温かみとカジュアルで遊び心のある個性的なエクステリアは日本のバンとは一線を画する。ポップなボディカラーを選択できるのも嬉しい。インテリアは決して華美ではないが機能的で使い勝手に優れたユーティリティが特徴。グラスエリアが大きく開放感も高い室内空間も魅力の1つだ。
走行性能

4

1.2Lターボはダウンサイジングターボながらもドーピング的な力強さとは違い、排気量を上げたような自然なトルク感。フットワークはクルマの動きはゆったりでロールは大きいが、ワイドトレッドと背の高さを全く感じさせない絶妙なチューニングで穏やかなのに一体感が高い。見た目に似合わないハンドリングマシンである。
乗り心地

5

基本は商用車ベースなので乗り心地とは無縁かと思いきや、路面の凹凸を綺麗に心地よくいなす乗り心地で、日本のミニバンよりも快適な所も。古き良きフランス車“らしさ”をピュアに色濃く味わえる一台と言っていいかもしれない。
積載性

5

グラスエリアが大きく開放感も高い室内空間は特に横方向に余裕があり、リアシートには大人3人が“シッカリ”と座れる。また、ラゲッジはガンガン荷物を積みたくなるスペースを備えており、、セカンドシートを畳めばロードバイクなど大きくて嵩張るモノでも難なく飲み込んでしまう。
燃費

3

1.2Lターボは1.6L-NA時代よりも良くなっているが、燃費は10km/L前後。ボディサイズを考えると悪くはないが、ハイオク仕様なので負担は大きい。最終仕様のみの1.6Lディーゼルターボは高速では市街地で15km/L前後、高速では20km/Lを超える。
価格

3

すでに本国では新型が発表されているので、現行モデルは新車で購入できず……。ちなみに新車時は250〜260万だったが、高年式車はほぼ新車並みのプライスで流通している。
山本 シンヤ
山本 シンヤ
自動車ジャーナリスト
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるべく「自動車研究家」として活動を行なう。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員ワールド・カー・アワード選考委員
ルノー カングー 新型・現行モデル

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