ポルシェ ケイマン 「間口が広く気難しい所がないリアルスポーツカーである。 これは○であると同時に×である。 何を求めるかにもよるが、ストイックにクルマと向き合っていく」のユーザーレビュー

間口が広く気難しい所がないリアルスポーツカーである。 これは○であると同時に×である。 何を求めるかにもよるが、ストイックにクルマと向き合っていく

2010.10.6

総評

間口が広く気難しい所がないリアルスポーツカーである。
これは○であると同時に×である。
何を求めるかにもよるが、ストイックにクルマと向き合っていく向きには、満足度は高い。しかし、クルマにそれ以上の何かを求める人には、何かが足りないと感じるかも。
機能重視で日常使いのできるロレックスサブマリーナのような存在かも。

ただ、どんな道でどんなスピードであってもポルシェに乗っている感に浸ることができるのは間違いない。

満足している点

なんと言っても、思い通りに走って止まり曲がる。軽いフロントと適度なボディサイズの恩恵で、舞うように曲がるハンドリングは、誰が乗ってもスポーツカーを体感できるはず。
誰でもというのは美点であって悪点でもあるが.....

ハンドリングだけではない。
エンジンはスイートとはお世辞にも言えないけれど、躊躇なく7000回転まできちんと仕事をして、メカニカルなエンジン音はドライバーにポルシェオーナーであることを実感させてくれる。

不満な点

やはり911の存在。ポルシェ＝911という世間の常識からはずれた存在であるが故のもどかしさ。「ケイマンは....」という説明をすることで自己嫌悪に陥ることもしばしば。
快適にどこでも行ける日常性が、スポーツカーとしての非日常性をスポイルしている。ともすれば、快適に速い足になってしまう。
トランクは望外に大きいけれど、あくまでもエマージェンシー。
この車に、スーパーの肉や野菜が入った袋は似合わない、似合ってはいけない。

デザイン

-

走行性能

-

乗り心地

-

積載性

-

燃費

-

価格

-

故障経験