911とは全く別物
採点は辛めですが、他の自分が乗った車との比較級では、最も満足度が高いクルマです。
初期型発売から7年を経過し、2013年にはフルチ
2012.6.17
- 総評
- 911とは全く別物
採点は辛めですが、他の自分が乗った車との比較級では、最も満足度が高いクルマです。
初期型発売から7年を経過し、2013年にはフルチェンジが見込まれている中、100万円以上の値引きが提示されたこともあり、996カレラから買い換えました。クルマの評価は個人の車歴によって変わるものだと思いますので、あくまでも主観にしかなりませんが、2代のフェアレディZ、ランチアデドラ、アルファロメオ156の2.5V6とGTA、996カレラといずれもマニュアルで所有した者として、箱根に持って行ってこれほど楽しい車にはこれまで乗ったことはありません。
主なオプションは、LSDとスポーツクロノPKG、コンフォートパッケージ(キセノン等)です。
ポルシェの新車の買い方としては、販売店在庫(もしくは販売店の未入庫オーダー品)を買うか、自分でオーダーを入れるかになると思います。当初はスピードイエローを考えていましたが、納車まで期間も長くかかり、値引きも期待できないことから諦めました。在庫品があれば、タイミングによっては好条件が引き出せることもあるかと思いますが、在庫品はほとんどが白か黒のPDKになります。当たり前ですが、ボディカラーやトランスミッションの違いでクルマの印象は全く変わりますので、こちらも十分に検討された方が良いと思います。インパクトを持たせたいならデカールやホイールペイントもお勧めですよ。純正品を選んでいる限り、かなり思い切ったことをやっても下品にはなりません。
GTカー化している911と比較すると、ケイマンSは純粋なスポーツカーです。いろいろな意味でカレラの代わりにはなりません。クルマに何を求めるかでしょうが、スポーツドライビングを重視する方であればカレラに乗る前に一度所有する価値はあると思います。
- 満足している点
- とにかく良く曲がります。また、320psは馬力としては驚くものではありませんが、レスポンスが良いのでストレスはありません。シャーシ性能は相当高く、それほど大きなきっかけを与えなくともきちんとコーナーを曲がっていきます。自分が運転する限り、996と比較するとコーナーリングの限界スピードは相当上がっています。
マイナーチェンジ後にフロントとリアブレーキランプの意匠が大きく変わりました。フロントはよりスパルタンな印象になり、リアのブレーキランプはLED化するだけではなくライトの形が変更されてよりボディのラインとマッチしたものになり、完成度が上がったと思います。
ゴルフバッグが二つ積めるというのは本当です。前後のトランクも容量があるので、旅行に行く際の荷物を積むのには困りません。
燃費は悪くありません。カタログスペック通りと考えていただいて結構です。
- 不満な点
- 直線を走っているともう少し馬力があっても良いように思いますが、日本には制限速度というものがあることを考えれば十分かもしれません。試乗したケイマン(Sではないノーマル)は、非力な印象でした。迷われている方は、両方を十分に比較して購入することをお勧めします。値段の差として考えるのではなく、違うクルマだと考えて検討された方が良いと思います。
デザインは、ボクスターに屋根を付けた経緯からか、ルーフのラインが弧を描いています。好き嫌いが分かれるところだと思いますが、あと5cmフロントガラスの高さがあれば、もう少し自然なラインになったのではないかと思います。
内装は、デザインはともかく、質感は1000万円近いクルマとしては物足りないでしょう。これは997カレラも同じですが。なお、シートが革かどうかは知らなければわかりません。
リアシートが無いので、脱いだジャケットを置く場所がありません。また、女性のセカンドバッグを置く場所はありません。着座位置によりますが、シートの後ろに15cmくらいのスペースが出来るので、薄っぺらなトートバッグならそこに置けます。但し、取り出しにはいちいちシートバックを倒さなければなりません。あと10cm室内スペースの前後にゆとりがあれば文句無しなのですが、如何せんシートバックのすぐ後ろがエンジンですので。。。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験