なるほど、これがポルシェか。
アルファロメオGT(セレスピード)より乗り換えて1ヶ月。
GTに不満があったわけではなく、大変気に入っていたのですが、
2012.3.27
- 総評
- なるほど、これがポルシェか。
アルファロメオGT(セレスピード)より乗り換えて1ヶ月。
GTに不満があったわけではなく、大変気に入っていたのですが、
ふとMTに乗りたくなってしまい、衝動買いです。
ただ20,000kmの中古です(購入した車両は単体で購入すると100万もするターボホイール等も装着していて、新車価格だと950万に及びます)。
購入車両は乗出しで550万程でした。
ポルシェ自慢の3.4L水平対向6気筒はイグニションを入れた瞬間に、
重厚感溢れる質感のサウンドと共に目を覚まし、只者でないことを誰でも認識できます。
295馬力に35kgmという数値だけでも十分にスポーツカーに相応しいスペックですが、6MT車は車重が1340kgしかなく、パワーウェイトレシオは4.5という結構インパクトのある数値です。
もちろん速いです。
アクセルワークに気を付けないと、予期せぬ加速に襲われることも。
高速の制限速度はこの車にとっては完全に低速域。
(最高速280km/hに迫る車ですから当然なんですが。)
気を抜くと凄まじい速度に達しているので、ドライバーには自制心が求められます。
4000回転を超えてからのサウンドは何とも表現し難い良い音。
官能的なアルファのそれと比べると異質で、機械的なのにもの凄く気持ちの良いサウンド。
ボディ剛性は凄まじく高く、10m走っただけで分かります。
荒れた路面でもボディはミシリとも言いません。
この車で最も驚くのはコーナーリング性能。
首都高のタイトコーナーを平然と信じられない安定感とスピードで駆け抜けていきます。
(前に走っている国産スポーツカーが直線ではいきり立ってそこそこスピードを出しているのに、コーナー前でブレーキングする風景が何とも微笑ましい。)
ノーマルモードのサスで十分なのですが、PASMをONにするとその運動性能は更に高まります。
どんなタイトなコーナーがどれだけ続いたとしても、スイスイと涼しい顔で行けてしまいそう。
ただ、ノーマルでも十分に硬いサスはPASMをONにすると更に明確に硬くなりますので、日常使いはノーマルで事足ります。
アルファGTも良い車だと思っていましたが、
この車を所有すると、考えが変わってしまいます。
言葉にすると陳腐になってしまいそうですが、ポルシェというメーカーが人々を魅了し続ける理由は乗ってみないと分からないでしょうね。
あらゆる基本性能のレベルが高すぎます。
燃費は高速8km、一般道6km。
性能を考えれば悪くはないでしょう。
- 満足している点
- 上記で述べたことに加え、スタイル。
前車のアルファGTのようなイタリアンセクシーなデザインとは違ったエロさがあります。
前・横・後ろ・斜め、どの角度から見てもデザインに全く破綻がないのはアルファGTと共通する点です。
また、この車はとても目立ちます。
信号待ちの時は2度見・3度見されることは日常茶飯事です。
「めっちゃ(すげー)カッコ良い!」と横断歩道を渡る若い歩行者が興奮している風景を、
納車後たった1ヶ月間で何度も目の当たりにしました。
年配の方や車に興味の無さそうな若い女性からの視線も凄まじく熱いです。
特に僕の車体は白であるため、余計にその存在感が際立つように感じられます。
(ケイマンに乗りたいけど、あまり目立ちたくない人は黒やシルバーを選択するのが良いでしょう。)
アルファGTもかなり目立つ車でしたが、白のケイマンはその比ではありません。
あと、20代前半の若い女性を助手席に乗せる機会が多いのですが、評判はすこぶる良いです。
モテツールとしてだけでも十分に購入する価値はあるかと(その場合「S」である必要はなくベースグレードで十分だと思いますが)。
私のような30代前半でポルシェに乗ってることが結構珍しいのか、女性の食いつきが凄く、勝手にホイホイ寄ってきます。
- 不満な点
- ・内装のセンターコンソールがチープ過ぎます。プラスチック丸出し。新車で乗り出し1000万もする車なのに少々残念。
・ミッドシップのため、ボンネット内はラゲッジスペースとなりますが、開口部が狭く、深さがやたらあるという変わった形です。これが正直あまり使い勝手が宜しくない。
・格式高いポルシェの車に乗ってる以上、ダサい服装で運転してはいけません。
とにかく良く見られるので(つまりドライバーも見られている)、身だしなみにも御注意願いたい。
ちょっと良いスーツ姿で乗ると相当にキマると思います。
・ポルシェを新車で購入する場合、キセノンヘッドライトやオートエアコン、シートヒーターといったものが全てオプション扱いとなります。つまり素の状態では満足する装備には程遠いため、必要なものを付けていくとビックリ価格になるということです。
ケイマンも例外ではなく、ケイマンSの場合、乗り出しで1000万程度になることも珍しくないそう。この価格帯になると年収1000万程度しかない私のような庶民では手が出ませんので、同じような所得の方は是非中古でオプションの充実した程度良好な車両を探すことをお薦めします。
- デザイン
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- 走行性能
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- 故障経験