ある意味最強の高速クルーザー
後期(957)のカイエンターボですが、早くも初回車検を迎えました。
主に長距離移動に使用してますが、今のところ大きなトラ
2010.7.9
- 総評
- ある意味最強の高速クルーザー
後期(957)のカイエンターボですが、早くも初回車検を迎えました。
主に長距離移動に使用してますが、今のところ大きなトラブルはありません。
200kgも軽量化され8速A/Tになった新型は非常に気になりますが、
スタイルが洗練され過ぎて大人しくなってしまったし、
“ターボ”はエンジンも大きな変更を受けていないので、もうしばらく乗り続けます!!
(…ってか買えましぇん)
☆ 以下、国内では法定外速度域を想定させる話も一部含みますので、参考程度にお願い致します。
他にも63AMGや997も家族が所有しているので乗る機会がありますが、
高速道路の走行(首○高などの都市高速除く)に関しては、
視点も高くエンジンパワー(500ps)もあるので他の2台を圧倒して“楽に速く”走れます。
もちろん絶対的な速さでは他の2台に敵いませんが…
今まで、国産スポーツカー(FD・32GT-R・30ソアラ・ランエボ・S2000など)から
BM・MB AMGなどを乗り継ぎましたが、これほど心拍数も上がらず
“超”高速走行が楽に出来る車は初めてです。
キツめの高速コーナーも何事もなく駆け抜けます。
(但し、OPの“PDCC”-アクティブスタビ- は絶対必要!!)
逆にこれほどスピード感のない車も珍しく、
整備された直線道路を100km/h以下で巡航走行をしている限りでは、非常に退屈な車でもあります。
他のドライバーからもこんな巨漢が速いとは思われないようで、
面白いように右車線が空くウチの他の2台とは異なり、
右車線をなかなか譲ってもらえかなかったり(当然前車をアオったりはしません!)、
うしろ姿は国籍不明車のため結構アオられたりもします(涙)
- 満足している点
- ・怒涛の加速力&有り余るパワー
車重2.5トンもあるのに、スポーツカーのごとく加速します。
特にスポーツモードにすると、これまた激変します!
よく『カイエンは“ターボ”のパワーは必要ない』と雑誌で目にしますが、
ドッカンターボではなく非常に滑らかにブーストもかかり、パワーにも余裕があるので、
高速走行は再加速も含めそれほどアクセルを踏む必要もなく、本当に楽チンです。
但し、本格オフローダーとしての一面もあり、ノーマルモードでは基本2速発進で、
アクセルの初期レスポンスはちょっと鈍くモッサリしてます。
(悪路で微速でのコントロールができるように、ワザと初期レスポンスを鈍くしてあるようです)
・脅威の高速コーナーリング
タイトコーナーは車高の高いSUVなのでさすがに得意ではありませんが、
それでもありえないスピードで曲がっていきます。
高速コーナーの安定感は他の車ではなかなか味わえません。
エアサス車であれば、“PDCC”は絶対に欲しい装備です。
・革張り内装なら不満なし!?
カイエンは内装が酷評されており、他グレードのダッシュボード廻りが
シボシボなのは確かにイケてませんが、
“ターボ”はダッシュ・ドアも革張りでルーフはアルカンターラ、
メーターのマルチインフォメーションもカラーなので、それほど不満はありません。
・迫力のある顔つき
好き嫌いあるようですが、ひと目で“カイエンターボ”(ボンネット見なければGTS!?)と
分かるフロントマスクは、威圧感のある悪顔でキライじゃありません。
- 不満な点
- ・ちょっと頼りないブレーキ
ポルシェは全般的に軽いタッチでもよく止まるブレーキを持っていますが、
重量級のこの車は残念ながら997と同じようには止まりません。
(でも、そこはポルシェで、ペダルを強めに踏めばちゃんと止まります!)
ただ、初期制動が強すぎるAMGの6ポッドに比べれば、ブレーキフィーリングは全然上です。
(当時日本仕様でOP設定は無かったが、“PCCB”-カーボンブレーキ- はこの車格には必要かも?)
・横幅デカすぎ
見た目を小さく見せるポルシェ特有のデザインのため、
最近の車では珍しく、見た目より乗るとデカく感じる車です。
狭い都内の道や駐車場ではちょっと苦労します。
・燃費は仕方なし!?
『タンクに穴が開いているか?』と感じてしまうほどに、
パフォーマンスと引き替えに100Lタンクはアっという間に空になります。
満タンで諭吉1枚ではとても足りないので、
田舎で給油するとGSのオッちゃんがかなりビビリます。
ちなみに“ガス”だけではなく、“オイル”も2スト・ロータリーのように消費します。
(1000km / 1L の消費は許容範囲内らしいです)
その他、感度の悪いレインセンサーや全く意味の無いドアミラー下のコーナーカメラ、デカイくせに写す範囲の狭いドアミラー、田舎みちで対向車にパッシングされるくせにそれほど明るくもないキセノンライト、ストッパーが無いため素早くペダルを離すと“パコン”と音のするブレーキペダルなど細かい不満もありますが、全てそのパフォーマンスと引き替えに我慢出来ます。
ただ、今のところ大きなトラブルはないものの、V6カイエン×2の新車価格&軽自動車が買えてしまうようなクソ高いOP価格と共に並んで高いと思うPCでの整備費用(オイル交換だけでも2~3万)を考えると、壊れにくくなったとはいえ、消耗品だけでもやっぱり維持費はそれなりに掛かります。
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