2020年9月
■2020年9月
ポルシェは、「718スパイダー」に7速PDKモデルを追加設定して、2020年9月8日に発表した。
■2023年5月
ポルシェは、「718スパイダー」に「RS」を追加設定して、2023年5月10日に予約受注を開始した。
今回導入された「RS」は、既に発売されている「718ケイマン GT4 RS」と対をなすオープントップモデル。「911 GT3」から受け継いだ高回転の自然吸気エンジンを、ポルシェとして初めてオープンミッドシップに搭載したのが特徴だ。
フロントデザインは、「718ケイマンGT4 RS」とほぼ同様で、CFRP製のボンネットや「718ケイマンGT4 RS」よりわずかに短いフロントリップスポイラー、バンパー外端のサイドブレードなどを装備している。また、リアウイングの代わりにダックテイル型のティアオフエッジを備えて、高速走行時の安定性の向上を図っている。手動操作式のシングルレイヤー軽量ソフトトップは、ルーフ全体の重量が18.3kgと、718スパイダーのものよりも7.6kg、718ボクスターと比べると16.5kg軽いという。トップを完全に取り外すことで、さらに8kg軽量化することができる。
インテリアでは、12時の位置にイエローのマークを施したRSスポーツステアリングホイールや、軽量CFRP製のフルバケットシートを装備。シートカバーはブラックレザー製で、パーフォレーション加工を施したRace-Texシートセンターは、ブラックを背景としたコントラストカラー(アークティックグレーまたはカーマインレッド)となり、ヘッドレストにはコントラストカラーで「Spyder RS」ロゴを刺繍している。
パワートレーンも「718ケイマンGT4 RS」と共有しており、最高出力368kW(500PS)、最大トルク450Nmを発生する4.0リッター6気筒ボクサーエンジンを搭載。7速PDKトランスミッションを組み合わせることで、100km/hまで3.4秒で加速し、10.9秒で200km/hに到達すると公表されている。718スパイダーと比較すると、最高出力が59kW(80PS)増加し、0-100km/h加速は0.5秒速く、最高速度も300km/hから308km/hにアップしている。車両重量は1410kgで、PDK搭載の718スパイダーより40kg軽く、718ケイマンGT4 RSと比較しても5kg軽量となっている。
シャシーにも、718ケイマンGT4 RSと718スパイダーのコンポーネントを採用。スポーツチューニングを施したポルシェアクティブサスペンションマネージメントシステム(PASM)や、機械式リミテッドスリップディファレンシャル(LSD)を備えたポルシェ トルクベクトリング(PTV)、ボールジョイント式サスペンションベアリング、20インチ鍛造アルミホイールを装備した。また車高やキャンバー、トレッド、スタビライザーは、すべて個別に調整可能となっている。
その他、軽量な鍛造マグネシウムホイールやチタン製のスポーツエキゾーストシステムなどを含むヴァイザッハパッケージをオプションで設定した。
ボディカラーは、新色のバナジウムグレーメタリックをはじめ、スペシャルカラーのアークティックグレー、シャークブルー、ルビースターネオなど、4色のソリッドカラーと3色のメタリックカラーをラインナップしている。