ＳＵＶブームのなかでパジェロが不人気になった要因は何ですか？ モデルチェンジしなかったからですか？

Answer 1

三菱車であったということが全てでしょうね。

1990年代にRVブームが到来しました。
その火付け役がこのパジェロでした。

実はパジェロの登場は比較的新しいのです。
トヨタのランドクルーザーは，1951年に販売開始されました。
当時は，完全にジープの代役でした。
ランクルでは無く，みんなジープ（トヨタ・ジープBJ)と呼んでいました。（笑）

パジェロが登場したのは，それから31年後の1982年です。
当時は，三菱からもジープが販売されていました。
まさにこの時代は，バブル経済へと突き進もうとしている時です。

パジェロは，ジープよりも頑丈さが売りとなり，パリダカに参戦しました。
その宣伝効果もあり，また日本経済が上向きの時であったため，
高額であったパジェロが売れてきたのです。

そして，パジェロが2代目にフルモデルチェンジしたのは1991年です。
バブル経済真っ只中でした。
2代目パジェロは，乗用車月間売り上げ台数ナンバーワンを取るほど
大ブレークとなったのです。

それまでは，クロスカントリーとして悪路用の４輪駆動車が，
街乗りだけのファッショナブルカーとして定着したのです。

この時に，日本ではRVブームが起きました。
パジェロジュニアや，RAV４，CR-Vなど，
今で言うSUV（当時はRVと呼んでいた）が大ヒットしたのです。

しかし，いつまでも好景気は続きません。
まず，バブル経済が泡となって破綻しました。

とたんに，大きく何ぴが悪い４駆は敬遠されるようになりました。
ブームが去ってしまったのです。
世の中は，車を家のように使えるミニバンへと移行していきました。

そこで三菱は暴挙に出たのです。
当時ハイテクを売りにしていた三菱は，
パジェロにもハイテクを追求しました。
1999年に登場した3代目は，なんと4輪マルチリンクサスペンションを
装備してきました。
そして，ラダーフレームをモノコックタイプにしてしまいました。

現行のランクルは，今でもリジットアクスルとラダーフレームを継承しています。
今のジムニーもそのままですね。

しかし，パジェロは，バブルが崩壊しているのに，
高額ハイテク車で勝負してきたのです。

案の定，3代目パジェロは全く人気がなくなりました。
おまけに三菱の不正が発覚し，三菱車全体が売れなくなりました。
三菱ブランド価値が凋落してしまうと，
高額で燃費の悪いパジェロは全く売れなくなりました。

2006年に現行の4代目へフルモデルチェンジしましたが，
全く人気は回復しませんでした。
世の中はミニバンとハイブリッド車ばかりになっていくのです。

というわけで，三菱車であったことがその最大の原因と思われます。
今売れているSUVは，ハリアー，CH-Rやヴェゼルといった
燃費の良いハイブリッドSUVか，
レクサスやランクルと行ったブランド車（リセール高額車）です。

パジェロだけに限らず，三菱車は全く人気がありません。
今の日産傘下ではその復活も難しいと言わざるを得ません。

質問者からのお礼コメント

回答を投稿してくださりありがとうございました。

Answer 2

20代男性、都市部でパジェロ(H8年式ディーゼルターボ)を所有しています。

現行も運転したことはありますが...
簡単に言えば「古臭いから」だと思います。
装備面も今の車からすればシンプルです。
エンジン始動もキーを回す、昔ながらのやり方ですね。
ファンは多いですが、ミーハーというか...
大して車に興味のない現代人にとっては興味の向かない車だと思います。

Answer 3

パジェロはクロスカントリーなのですが。
そこまでの性能を要求されなくなりました。
ランクル、プラドもクロスカントリーモデルなのですが、早々にプレミアム方向に振りました。
パジェロはその辺が後手に回った感があります。
性能的にはランクルにひけを取る事は無いのですが。