三菱 i-MiEV 「重厚な乗り心地と俊敏性の両立」のユーザーレビュー

重厚な乗り心地と俊敏性の両立

2022.1.3

総評

3ヶ月評価モニターに参加したのが切欠で購入しました。販売不振の中で何とか生き残って欲しいと提案しましたが、願いは叶いませんでした。メーカーの目指した軽自動車EVの普及は、次期NMKVの軽BEVで達成されることを願っています。
国産産EVのパイオニアとして、様々な制約やジレンマの中で、相当に煮詰められてきた結果の商品だと思います。ランニングコストの安さは、国産車随一の経済性。まさに非産油国のイノベーション。商品単体だけでは評価することができないバリュースケールが凄い。敬意を表して2代目を購入しました。

満足している点

160 N⋅mとトルクフルで、小排気量エンジンの唸り音、振動発生がないパワーユニット。床下バッテリー配置と後輪駆動による、重厚な乗り心地と俊敏な回頭性。経済性を重視する軽自動車の商品企画とは思えない唯一無二の独創的なキャラクター。

不満な点

タイヤサイズ、ショックアブソーバーの容量不足、部品交差からくる内装のカタカタ音、前世代的な安っぽさ。

デザイン

5

圧倒的なホイールベースを実現するためのMＲ式と特徴的なソラマメフォルムの融合が素敵！多くの方が共感し、今でも人気のデザインなのではないでしょうか。

走行性能

5

良好な前後重量配分、低重心、後輪駆動の組合せと、初速から力強くフラットなトルク性能のため、加速はスムーズで爽快。

ブレーキング時の姿勢も安定するので、ワインディングロードでも市街地でもコントロールが楽しく、高いドライビングプレジャーが味わえます。

オプションの空力パーツを追加することで80㎞/ｈ超の高速域で、安定性は格段に向上します。

乗り心地

4

振動発生源がないことで静粛性は高いですが、路面からのノイズは結構車内に入ってきます。ざらついた路面では顕著です。

積載性

4

後席が可倒式で、軽自動車としては充分な積載量だと思います。

燃費

5

冬場以外の3シーズンは8～9㎞／KWh程度。内燃機関の燃料代と比較すれば、経費は格安。

価格

-

中古車のため分かりません。

故障経験

レバー操作しても給電口が開かず、外出先で充電できずに困った経験がありました。現場にあった様々な道具を駆使して無理矢理リッドを開けて充電できたため、レッカーしなくとも無事に家に帰れました。

燃料給油に比べてEVは給電口の開閉が頻回です。
i-MIEVはベースのガソリン車と構造は殆ど同じであるため、耐久性には気を配る必要があります。バネが劣化しますので、定期点検・定期交換をお勧めします。