三菱 i-MiEV 「無くしてしまうには惜しいクルマ」のユーザーレビュー

無くしてしまうには惜しいクルマ

2021.2.11

総評

軽自動車の「小排気量で頑張って力を出す」為の音・振動がモーター故それが無く、静粛性・走りやすさは現在でも充分なレベルにあると思います。この辺りはモーターの特性がうまくマッチしているように思います。
購入した２0１6.12～モデルでは前席シートヒーター、パドル式回生セレクター、充電中の空調機能の使用可能化、シート変更、ヘッドライトのLED仕様（Mｸﾞﾚｰﾄﾞ）など標準装備が充実し、地道な改良が実施されていただけに、Mグレード廃止は非常に勿体ない選択だったと思います。繰返し放充電に強いSCｉＢ搭載という部分を含めて。バッテリーの劣化の心配がないというのはこのクルマの大きな魅力のひとつですね。

満足している点

静かで、落ち着きがあって、スムーズな走り(軽自動車の中では)。

不満な点

一充電での航続可能距離の短さ。（Mグレード　10.5ｋWh）

デザイン

4

卵のような丸っこさと綺麗な弧を描くサイドウィンドウ。傍から見ていた時より、購入してからじっくりと見るようになってから各部の良さが伝わってきます。（フロントスポイラー等のカスタマイズで自分の好みにしていく楽しみもありつつ）

走行性能

4

重たいバッテリーを床下に積んでいる訳ですが、逆にその車重からくる落ち着き感と、モーターならではのスムーズな加速が気持ち良いです。加えて、ドライバーとして感じる部分では後輪駆動によるハンドリングの気持ち良さ。スーっと曲がっていく感じが良いですね。普通に市街地を走るのには十分で、「これが１０年前に登場していたとは…」と感心してしまうほど良い方向に纏まっていると思います。(2016.12～モデルでの感想)

乗り心地

4

走行性能のコメントと被りますが、車重からくる落ち着きと、モーターのスムーズさが気持ち良いです。標準で付いているタイヤもクルマの性格に合っているんだと思います。加えて2016.１２～変更されたシートが良いです。以前の物より少し当たりが柔らかく感じて長時間乗ってもお尻が痛くなりません(ディーラー所有の代車と比較して)。

積載性

3

軽自動車枠で４人乗りとなると、積載量は当然限られてきます。自分にとってはそれほど重要項目ではないのでこれで充分です。

燃費

2

Mグレードなので一充電あたりの走行距離は約１２０ｋｍですが、一般道を走るのにはそこまで気を使いません。ですが、高速道路を走るとなると電力消費と次の充電ポイントにかなり気を使います。また、エアコン使用による電力消費にも気を使いますね。極寒の中で電欠してしまうとかなりまずいです。
できるなら、今後、もっと充電箇所・機数が増えてくれることを願っています。
充電の順番待ちとなるとかなりの時間、足止めを喰らう事になります。

価格

3

総評で書いた標準装備の充実などを考えれば、当時のMグレードの価格は割とお買い得だったかと…。
2018.4～以降の300万円オーバーとなると割高に感じますね。

故障経験