3か月、2800kmほど走行しましたが、充電インフラの整った横浜市内の移動であれば電池容量の小さいMタイプでも使えます。長距離はガソリン車か電車を使う
2012.4.28
- 総評
- 3か月、2800kmほど走行しましたが、充電インフラの整った横浜市内の移動であれば電池容量の小さいMタイプでも使えます。長距離はガソリン車か電車を使うのが良いでしょう。電力消費率は9.6km/kWhです。
マンション住まいで自宅に充電設備がないのですが、4kmほど離れたガソリンスタンドで急速充電することで、なんとかなっています。
車としては非常に良くできており、静粛性、発進のスムーズさ、乗り心地は高級車のレベルです。
心配なのは電池の寿命です。急速充放電に強く、サイクル寿命も長い東芝製SCiBを搭載しているので、急速充電を繰り返しても大丈夫だと思ってはいますが、実績はありませんので不安です。電池は5年の保証があるのと、メンテナンス付きリース契約ですので問題があっても、なんとかしてくれるかな、と思っています。
- 満足している点
- ●静粛性、乗り心地
騒音以前にエンジンの振動が伝わってきませんし、ATの変速による加速感の変化もなくスムーズに加速します。車重が重くボディ剛性も高いためか、乗り心地は軽自動車とは思えないほどどっしりしたもので、走行は快適です。
●操縦性
高速道路では120km/h程度までしか出ませんが、直進安定性が良く、少々の横風でもリラックスして運転できます。
一方で、曲がりくねった道では旋回を始めると4輪が踏ん張り、ミッドシップカーのような曲がり方をします。重心も低いので不安感がありません。アンダーステアは少なく、それでいて後輪が滑る気配もなくコーナリングするので気持ちがいいです。
●急速充電時間が短い
電池容量が10.5kWhと小さいMは、残量20%から80%充電まで12分前後で終了します。残量が50%だと6-7分です。このぐらいなら、充電が苦痛ではありません。
●走行費用が安い
今のところ、無料で使える充電設備が多く、家庭の電力を使用しても2.6円/kmです(1kWh 23円、8.7km/kWhとして)、燃費の良いガソリン車の7.5円/km(150円/L,燃費20km/Lとして)より大幅に安いです。
●保有期間が4年でよい
補助金を受け取る際に必要な最低保有期間が、軽自動車のため4年でいいです。普通車のリーフは6年ですので、電池の寿命が不安な中、有利です。補助金も横浜市だと国、県、併せて126万円も出ます(H23年度)。車両価格の半分近くです。
- 不満な点
- ●航続距離が予想以上に短い
80%の充電状態だと航続距離は60-70kmです。充電スポットがたくさんある横浜市内であれば不自由しませんが、遠出の場合は下調べが必要です。東名高速のサービスエリア間の走行もぎりぎりですので、遠出に使いたい人は電池容量の大きいGをお勧めします。
●一部のスイッチが使いにくい
リアデフォッガーやシートヒーターのスイッチが運転席から見えにくいところに配置されていて、運転中に操作できません。
●急速充電器が使いにくい
i-MiEVの問題ではありませんが、急速充電器の使い勝手の悪さは大問題です。コネクタは何種類かありますが、東名高速などで使われている最も普及しているタイプの設計が悪く、うまく接続できなかったり、外せなかったりします。力ずくで無理な操作をされるためか、しばしば故障しています。操作パネルの操作も洗練されていません。
●シートがやや不満
硬めのシートで腰も痛くなりにくく、軽自動車としては悪くないシートですが、トヨタiQやスマートのような、もう少ししっかりした快適なシートが欲しい。乗り味が高級車並みなので、座り味にも期待してしまいます。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験