2020年12月
■2020年12月
三菱自動車は、コンパクトハイトワゴンの「デリカD:2」を2020年12月24日にフルモデルチェンジ、同日より販売を開始した。
デリカD:2はスズキからOEM供給を受けて販売される「ソリオ」の兄弟モデル。ボディは荷室空間の拡大を目的に全長が80㎜延長されている。メッキガーニッシュのフロントグリル、ブラックアウト化されたヘッドランプの採用はソリオと共通のもので、エクステリアはエンブレムが異なる程度。全長は延びたものの、最小回転半径は先代と共通の4.8mとした。ボディカラーは新色「メロウディープレッドパール」をはじめ、モノトーンの全6色が用意されている。カスタムのボディカラーは、モノトーンに新色「グリッターバイオレットパール」を設定したほか、2トーンに「フレイムオレンジパールメタリック/ブラック2トーンルーフ」、「メロウディープレッドパール/ブラック2トーンルーフ」を採用するなど、モノトーン4色、2トーン3色の展開とした。
インテリアはネイビーとアイボリーを基調としたインパネ、光沢のあるライン柄とグレーミックス表皮を組み合わせたシートを採用した。カスタムのインテリアは、ボルドーとブラックを基調としたインパネ、鈍く輝くメタルのような表皮をシートに採用した。ボディサイズの拡大により後席ショルダールームや左右方向のヘッドクリアランスにはゆとりが増し、ラゲッジルームの奥行きは先代よりも100㎜長くなった。
パワーユニットはISG(モーター機能付き発電機)と専用リチウムイオンバッテリーを組み合わせた1.2リッター4気筒マイルドハイブリッドシステムを搭載する。最高出力67kW(91ps)/6000rpm、最大トルク118Nm/4400rpmを発生し、CVTとの組み合わせでWLTCモード19.6km/L(4WDは18.6km/L)の経済性を実現している。ソリオに設定されるガソリンエンジンはデリカD:2には設定されていない。
ボディやショックアブソーバーの改良により乗り心地の向上が図られたほか、空気を循環させるスリムサーキュレーター、予約ロック機能を追加したパワースライドドア、運転席&助手席シートヒーター、9インチHDディスプレイを採用したメモリーナビゲーション、電源ソケット(USBとアクセサリーソケット)をグレードに応じて設定。「ハイブリッドMZ」には見えない場所の視界をサポートする全方位カメラパッケージも用意されている。
予防安全技術「三菱e-Assist」の機能は強化され、全車速追従機能を追加したアダプティブクルーズコントロール、標識認識機能、ヘッドアップディスプレイを設定したほか、SRSカーテンエアバッグ、後席シートベルトの締め忘れを防ぐシートベルトリマインダーを全車に標準装備した。