メルセデス・ベンツ SLK 「私はメルセデスベンツというメーカーを理解していなかった」のユーザーレビュー

daidoji daidojiさん

メルセデス・ベンツ SLK

グレード:SLK200 MT_RHD(MT_1.8) 2014年式

乗車形式:マイカー

評価

5

走行性能
-
乗り心地
-
燃費
-
デザイン
-
積載性
-
価格
-

私はメルセデスベンツというメーカーを理解していなかった

2015.8.5

総評
ピュアにスポーツを求めるなら、止めた方が良い。
スポーツな気分を楽しむのなら、良い選択だと思う。

メルセデス・ベンツと言うメーカーへの認識が変わった車。
高級車ばかり作っているのかと思ったら、
スポーツカーというものをしっかり分かっているじゃないかと感心した。
しかも、6MTを用意するなんて、素晴らしい。

欠点を補って余りある楽しさがある。
満足している点
2座のFRで6MT。そして屋根が開く。目立つ。格好良い。
良くも悪くも、快適にスポーツ気分を満喫できる車。

2座に割り切っているおかげで、良くも悪くも余計なものがない。
人も荷物も乗せられない代わりに、
コンパクトというスポーツカーにはかけがえのないものを得ている。
何よりも、ドライビングポジションがとても良い。
後輪車軸の上に座っているかのような、後ろよりもポジション。
走らせてみれば後輪を軸に旋回しているような、
なかなか他では味わえない爽快な楽しさがある。

ロングノーズ。車体の半分をボンネットが占めているんじゃないかと
錯覚するような鼻の長さ。
見切りは悪い。でもそれが良い。
ロングノーズ・ショートデッキ。
古典的でオーソドックスなスポーツカーの形をしている。
でもそれが良い。

6MT。これがこの車を選んだ最大の決め手。
メルセデスでマニュアルって言うのが良い。
低回転からトルクが出ているからエンストしにくい。
坂道発進もヒルホールド機能がサポートしてくれて、
サイドブレーキに手をかける必要がない。
(と言うか、パーキングブレーキはエレクトリックだから、
そもそもサイドブレーキというものが存在しない)

ステアリングが軽い。良くも悪くも、軽すぎる。
ただ路面からのインフォメーションが伝わってこないわけでは、けっしてない。

ボディ剛性は高い。オープンカーは剛性が低い、なんて意識が消えてしまう程に。
開けても閉めても変わらずに素晴らしい。
だから、ステアリングなどの操作に対して遅れが出ない。

音は良い。
冷えているときにエンジンをかけたとき、
マフラーの近くで聞いてみると、
ゴロゴロと唸るような音がする。私はこれも結構好き。
温まると消えてしまうのが残念。
低回転時では大人しく控えめな音。
高回転まで回すと、化ける。
さすがにNAの様な甲高い音はでないものの、
しかし無意味にエンジンを回したくなるような刺激的な音を放ってくれる。
エンジンが、車が右足の微妙な動きに機敏に反応するようになる。
まるで路面に張り付いているかのように、安定感が増す。
それは、間違いなく、楽しい。

屋根を開けても窓を開けなければ風の巻込みは少ない。
冬でも外出する程度の防寒対策をしていれば、
氷点下までなら屋根を開けて走れると思う。

快適性は悪くない。
V60に比べると幾分劣るような気はするけれど、
スポーツカーだと思えば、十分過ぎるほど快適。

そして、目立つ。
赤いボディカラーというのもあるかもしれないけれど。
とにかく目立つ。
ガン見されるレベルで目立つ。
スピードを出せば、さすがはドイツ車。
200km/hまで出しても、エンジンはここからが美味しいところだぜ、
なんてそそのかしてくる感じがする。
そこで初めて180km/hにリミッターがないことを気づかせてくれる。

実はルーフが軽い、らしい。
ルーフのフレームはマグネシウム。
パネルはポリカーボネート(CDとかと同じ材質)。
不満な点
インパネのボタンの操作のしにくさ。
特段問題があるわけではない。
しかし、VOLVOのそれと比べると、明らかに悪いと言わざるを得ない。
ただ、それはVOLVOが優れているだけなのかもしれない。
運転中に操作しようと思ったときに、
視線を奪われている時間の長さという点では、
明らかにVOLVOよりも長くなってしまう。
そういう観点から、ボタンの操作性が悪い。

スピードリミッター機能は割と危険。
スピードリミッターを設定すると、
設定速度以下でも必要な加速をしてくれない。
合流しようとアクセルを踏み込んでも、
危険なくらいに加速しなくてヒヤリとした事が。
スピードリミッター機能は危険だと言っても良い程に不要な機能だと思っている。

MTだと、事実上カップホルダーにドリンクが置けない。
シフト操作の邪魔になるから、これは小物入れ程度と割りきるしかない。

タイヤサイズが前後異形な上に非常に薄いからタイヤ代が高くなりそうで心配。

ナビが生活道路のような狭い道を通るようなルートを
平然と提示してくる点。
全幅が1845mmもあることを考えれば生活道路は避けたい。

全高が低いせいか、周りの車から見落とされているような気がする。
そのタイミングで出てくるか?って思うようなタイミングで
飛び出してくることが度々。
ただ、昼間でもライトを付けるようにしたらそれも減ったけれど、
省エネの観点からは昼間はライトを付けたくないところ。
でも安全には代えられない。

事実上停止していないと屋根の開閉が出来ない。
そして開閉時間がやや長いため、
信号で停止中に操作するならば、タイミングを見極めないと大変。

アクセルのレスポンスがリニアではない。
低回転時は余計な制御が入っているのか、
明らかにエンジンの反応が遅くて、変。
少しアクセルを踏み込むと、はっきりとムラを感じる。
初めゆっくりと回り始めたエンジンが、急に回り出して、
アクセルを一定にしているにもかかわらず、
ガクンと変なショックが出る。
シフトダウン時に回転を合わせようとアクセルを吹かしたときに、
エンジンの反応が遅い。
クラッチを切ってアクセルを床まで踏み込んでいるのに、
明らかにエンジンの反応が遅く、ゆったりと回転が上がっていく感じ。
早くシフトダウンしたくても、狙ったところまで回転が上がるまで、
アクセルを踏み込んだまま待ちが必要な感じ。
それもこれも燃費重視の制御のせいなのだろうか?
スポーツモードとか、ECOモードオフスイッチとか用意してくれて、
余計な制御をオフに出来たら良いのに。

パーツ代が高い。
事故ってフロントバンパーとヘッドライトを破損。
バンパー交換で、部品代、塗装、工賃込みでおよそ30万円。
ヘッドライトも部品代と工賃込みでおよそ30万円。
高い。ちなみに相手方のエスティマのリアバンパーは
工賃込みでも10万円以下という安さだった。
車両保険の加入は必須だと思うものの、
車両本体価格が低くないものだから、保険料も高くなってしまう。

エコカー減税非対象車。

BMWのZ4の方が格好良い。

内装の質感は低い。
少なくとも、V60よりはっきり低いと感じる。

例え独身でも、これ一台では厳しいと言わざるを得ない実用性の低さ。
特に荷物が乗らない。
しかし、この車に実用性を求めてしまうと、
大切なものが失われてしまいそうだからしかたがない。
だから、もう一台車が必要になる。

目立つ。目立つから、変な格好して乗れない。
変な運転も出来ない。

駐車スペースに気を遣う。
特に、ドアを開けると、割とスペースを使うから、
狭い駐車場に止めるのは諦めた方がいいかも。

雨漏りする。オープンカーの宿命と言ってしまえばそれまでだけれど……。
新車時からの雨漏り。
運転席側のAピラーと屋根の接合部から、
染み出すようにジワリジワリと雨漏りする。
停止状態ではほぼ漏らず、
おそらくは走行時に発生した歪みから入り込んだ水が
漏れてきているのかなと。
なので、ディーラーに言った所で「再現しませんねぇ……」
と言う対応。
雨漏りなどは覚悟の上とは言うものの、
しかし毎度強い雨の度に漏るのは嫌かも。
しかも長時間のドライブとなればなおさら。
とりあえず、車内にタオルをいくつか常備する必要がある。
雨漏りのほか、オープン時の突然の雨や、鳥の糞やら、
汚れる要素はたくさんあるから。
まぁ、それを覚悟して乗る車ではあるのだけれど。
デザイン

-

走行性能

-

1.8Lターボ。
公道を制限速度の範囲内で走る分には過不足のないパワーとトルク。
むしろ、控えめだからこそ、制限速度の範囲内であっても
存分にエンジンが回せるとも言える。
とはいえ、きっちり回せば体がシートに押し付けられる程度には
加速してくれる。

6MTのシフトは気持ちよく入るけれど、
インプレッサWRX STIのそれと比べると
ストロークは長い気がする。

オルガン式ペダルは長時間のドライブでアクセルを踏みつづけても、
足の負担が少ない様に感じる。
半面、ヒール・アンド・トゥをするときには、
アクセルを煽りにくい気がする。慣れの問題かな?
乗り心地

-

私の車歴の中で一番柔らかいサスペンション。
インプレッサ WRX STI spec.cとは比べるまでもなく、
VOLVO V60よりも柔らかいような気がする。
一般道から高速まで柔らかさは変わらないけれど、
どの速度域であっても安定性は高い。
高速コーナーだってもちろんビシッと安定している。
この柔らかさで?と思ってしまうほどに。

静粛性は、まぁまぁ。
V60の方が静かな気がする。
と言うのも、エンジンやら排気音の侵入が幾分大きい。
それを楽しむ車だといってしまえばそれまでだけど。
ただ、アイドリングストップした時はもちろん静か。
積載性

-

諦めた方が良い。
1,2人でちょっとした国内旅行程度の荷物なら、
頑張って荷物減らして、工夫すれば乗らなくもないかもしれない。
屋根を開けるとトランクスペースはもちろん狭くなるし、
屋根を開けた状態だと荷物を取り出し難くなる。
あと、構造上、屋根の開閉時にトランク内部に
埃やらゴミやらが入りやすいのはしかたがない。
燃費

-

もちろんハイオク。
アイドリングストップしてくれるおかげで、
街中を大人しく走って入れば10km/lは越えてくれる。
高速は10代後半くらいの燃費だった。
別に大人しく走っていたわけじゃないんだけど。
空気抵抗が少ないのかしら?
価格

-

故障経験
まだない。
ただ、充実の保証体制を考えれば、
壊れにくさに対するメーカーの自信の現れなのだろうと思っている

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