メルセデス・ベンツ GLAクラス 「実用的なメルセデスのエントリーSUV」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

工藤 貴宏
工藤 貴宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
3
走行性能
4
乗り心地
4
積載性
4
燃費
4
価格
3

実用的なメルセデスのエントリーSUV

2021.9.30

年式
2020年6月〜モデル
総評
パッケージングに優れて実用性が高く、乗り降りがしやすく、走りも軽快。初代でも目を見張るものがあったGLAの商品力は、2世代目になって大きく引き上げられている。昨今はコンパクトクロスオーバーSUVが流行しているが、国産車とはひと味違うクルマを所有したいという人とマッチングがいいだろう。
満足している点
単に流行のクロスオーバーSUVかと思いきや、ハッチバックのAクラスに対して居住性が高まり、荷室も広くなり、シート座面高を高めとしたことで乗り降りもしやすくなっている。すなわち、Aクラスの実用性拡張版モデルと言い換えてもいいだろう。走り好きには、421psを誇る本気のAMGモデル「メルセデスAMG GLA 45 S 4MATIC+」の存在も魅力。
不満な点
ミニバンやSUV非対応の機械式立体駐車場(全高1550mm制限)に入庫可能だった初代と異なり、2代目は入庫不可。生活圏内に該当する駐車場がある人は気を付けよう。また、Aクラスに比べるとレベルが高い後席居住性だが、当然ながら上位モデルのGLBまでは届かない。
デザイン

3

車体のベースとなっているのはメルセデス・ベンツの最小モデル「Aクラス」。2020年にデビューした2代目のエクステリアデザインは初代に比べるとAクラスとの差別化が大きく、全高も高くなってSUVらしさが強調されている。とはいえ兄貴分のGLBに比べると軽快な印象だ。
走行性能

4

SUVではあるが、SUVとしては全高を低めにしたパッケージングのクロスオーバーモデルなので運転感覚に背の高さは感じない。峠道なども軽快に走ることができる。動力性能を求めるなら、ベーシックグレードでガソリンエンジンの「GLA180」よりもディーゼルエンジンを積んだ「GLA200d」が魅力だ。
乗り心地

4

ストロークたっぷりのサスペンションのおかげで、乗り心地は良好。フロントシートは基本メカニズムを共用する「Aクラス」に比べると床に対しての着座位置も高くて視界も良好。床と着座位置との高低差が増したことで着座姿勢が理想に近づいているのも美点だ。
積載性

4

2代目のラゲッジスペースは初代モデル比でプラス14L、Aクラス比ではプラス65Lとなる435L。リヤシートは2:1:2の3分割で格納できるほか、140mmの前後スライドにより畳むことなく荷室の奥行きを拡大することもできる。車体クラスを考えると望外の積載性だ。
燃費

4

1.3Lのガソリンターボエンジンを積む「GLA180」のWLTCモード燃費は14.1km/L。2.0Lディーゼルターボエンジンを組み合わせる「GLA200d」は4WDで16.5km/L。ハイブリッドではない純粋なエンジン車としては立派な水準といえる。燃料代を気にするなら燃料単価も安い後者がおすすめ。
価格

3

アンダー500万円からのプライスは、何を基準とするかで判断が分かれる。国産車を基準に考えれば確かに高い。しかしプレミアムブランドの輸入車と考えれば手が届きやすいと言える。ちなみに兄貴分となる「GLB」との価格差は35万円(そう考えるとGLBは意外に安い)。これは悩ましいところだ。
工藤 貴宏
工藤 貴宏
自動車ジャーナリスト
1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
メルセデス・ベンツ GLAクラス 新型・現行モデル

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