メルセデス・ベンツ Gクラス 「各々のキャラクターがある3つのパワーユニットが魅力」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西川 昇吾
西川 昇吾(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
4
乗り心地
2
積載性
2
燃費
3
価格
3

各々のキャラクターがある3つのパワーユニットが魅力

2024.12.24

年式
2024年7月〜モデル
総評
普遍的なものが評価されていて、それが圧倒的ブランド力へと繋がっている。現行モデルに関して言えば、ディーゼル、V8ツインターボ、BEVと3種類のパワーユニットが用意されていて、それぞれに独自の世界観があるのが魅力的。V8やBEVに比べるとディーゼルは地味に感じてしまうかもしれないが、直6で優れた制御のATとの組み合わせで洗練された印象を受け、これもこれで良さがある。自身が求めるパワーユニットが選べるのが嬉しいポイントだ。
満足している点
第一に、変わらないブランド力と高いリセールバリューが優れている点だ。これもひとえに、クルマそのものの魅力があるからこそ。そして高いオフロード性能も満足度が高いポイント。また、パワーユニットごとにキャラクターがハッキリと分かれているのも、選ぶ楽しさがあると感じさせる。
不満な点
オンロードでの乗り心地と積載性をネックに感じる人もいると思うが、それはこのクルマの生い立ちやメカニズムを考えれば目をつぶらなければいけない部分。また、本格オフロードモデルの中では随一、価格帯が高いことなどが挙げられるが、それでも人気が高いのでウイークポイントとは言えないだろう。欲しい人にとっては不満点が少ないモデルだ。
デザイン

4

正直、もうデザインの良し悪しで語るクルマではないだろう。この不変のデザインが市場から支持されており、変わらないという点がこのクルマの魅力なのだ。とは言え、そうすると新しいバージョンを買ったユーザーは差別化できなくて満足度が下がってしまう。そのような側面を配慮しながら、基本的デザインは変更せずに灯火類で上手く現代的なエッセンスを入れているのはさすがといったところ。
走行性能

4

オフロード性能が高いことは、もはや多くの人が理解していることだろう。現状、ディーゼル、4.0LのV8ツインターボ、BEVと3つのパワーユニットが用意されている。もっともエントリーモデルとなるディーゼルでも不満が出ることはない。また、トランスミッションの制御がオフロードとオンロードでそれぞれ最適な制御へと変更され、どちらでもストレスフリーに走行できるのが素晴らしい。
乗り心地

2

これはラダーフレーム車全般に言えることだが、オンロードでの乗り心地に期待してはいけない。ラダーフレーム車としては比較的良好なほうだが、モノコックボディのSUV並みの乗り心地には及ばない。ゆさゆさと横揺れが残っている感触がするし、振動がモノコックボディと比べてすぐには収束しない印象だ。車種の本来の特性上、そのような点があることを理解してほしい。
積載性

2

積載性もラダーフレーム車特有の弱さがある。モノコックボディのSUV感覚で見ると、ボディサイズの割に積載性は優れていない。期待してラゲッジスペースを見てみると正直狭いと感じてしまうだろう。そのあたりは購入前に実際に見て欲しいポイントだ。
燃費

3

このクルマに燃費性能を求める人はそういないだろう。ただ、今回のマイナーチェンジで燃費性能的には向上した。ISG化し、エンジン搭載車もマイルドハイブリッド化したからだ。また細かな改良によって、Cd値が低減されたのもある。以前よりは不満が減ったかもしれない。
価格

3

現状、装備モリモリの実質的なファーストエディションとなっているのもあるが、ディーゼルでも2000万円クラス。正直高いと感じる声があるのは仕方がないだろう。ただ、リセールバリューが格段に良い事を考えると、大きく損をすることはない。問題はBEVだ。大きなバッテリー容量、そしてスペックを考えれば2500万円は妥当と言えるが、将来的なリセールバリューは読めない。
西川 昇吾
西川 昇吾
自動車ジャーナリスト
1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
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