メルセデス・ベンツ Cクラス セダン 「良くも悪くもドイツ車です」のユーザーレビュー

良くも悪くもドイツ車です

2021.5.16

総評

かつて一度、家族共用のクルマとして候補にあがりながら、落選したCクラスですが、今回種々の事情によりリバイバル採用となりました。1000kmあまり乗った時点では、家族共用としての安心感ポイントが高く、好印象です。ただ、高速性能には文句のつけようがないものの、50系プリウスを5年間所有し、低速域でのきわめてなめらかな乗り心地をすでに経験してしまった立場からすると、国内生活道路での乗り味はお世辞にもよいとはいえません。
そういう意味では、よくも悪くもメルセデスです。

満足している点

内装とレーダーセーフティパッケージによる安全性能、くわえてメルセデスではお決まりの高速安定性です。

不満な点

基本的に低速域にかんしてはとても粗いアシです。もちろんダンピングは良好で、シャシー剛性もメルセデス基準ですから問題ありません。

デザイン

5

本当は、2014年モデル当時の黒木目調の内装が理想だったのですが、実際に入手したのはピアノブラック仕様です。デザインの本質は変わりませんので、とても満足しています。

走行性能

4

1.6Lターボと7速ATの組み合わせは、もっともコンベンショナルなものですが、全く不足を感じません。
ステアリングはクイックで、少しなれが必要です。一方で、着座がホイールベースのほぼ中間ということもあり、操舵感は良好です。

乗り心地

3

生活道路では粗い乗り心地（60km/hくらいまで）です。メルセデス独特の上から吊ったようなサス設定で、頭の揺れはそれほどでもありません。かなり揺れるものの不快一歩手前くらいでおさまります。80km/h以上になれば、速度とともにフラットさが増して不満はなくなります。
静粛性は、このクラスのクルマとしては標準的です。意外とタイヤによるノイズは抑えられていますが、国産高級車と比べ静かというレベルではありません。
（追記）
この粗い乗り心地には、純正のランフラットタイヤがかなり影響していました。ごく最近、車検でタイヤ残り山の指摘をうけたため、わが家の標準タイヤ、ADVAN dBに履き替えました。効果はてきめんで、依然として60km/hr程度までのダンピングは粗いものの、路面のアタリははるかにソフトになりました。また、当然ですが極めて良好な静粛性も加わり、乗り心地は相当改善されました。タイヤ交換まえは、ときに乗用が不快に感じることもありましたが、現在では乗り心地も含め50系プリウスを総合的に上回ると感じています（燃費以外は）。

積載性

-

積載性に期待はもてません。

燃費

3

時代的にごく標準的な燃費です。12km/Lくらいでしょう。

価格

-

故障経験