メルセデス・ベンツ Cクラス セダン 「丁度いいサイズのFR」のユーザーレビュー

丁度いいサイズのFR

2020.6.24

総評

日本で気を使わずに取り回しできるギリギリのサイズ。ハンドリングも素晴らしく、安全機能面も申し分ありませんが、

とにかくクリープグローンが酷い！

停止直前に車内に響き渡る「ぎゅうぅぅぅ ぶっ」音！

カックンブレーキを強要！
静かに停止する事を許さないメルセデスの意地！

振動がペダル越しに伝わり、足裏に響く不快感。
赤信号の度に憂鬱。

ローターと純正パッドが織りなす不協和音。
恐らく素材＆構造の問題なので、
パッドの面取り鳴き止め等の対策は無駄です。



後日、

毎度毎度、腹が立っていたグローン音も、
シルベラミックパッドに交換後、全くしなくなりました。
制動力やタッチもさほど変わらずに、抜群の静粛性を手に入れられました。オススメです！

撥水加工フロントガラスに対するワイパーブレードのビビリも、ベロフのブレードに交換すると一切音がしなくなりました！


日本でのニーズにマッチする社外品がいくらでもあるので、気になるところは対策が可能ですが、
日本で車両を販売する前に解決できることが大半なので、メルセデスジャパンにはもう少し頑張って欲しいところです。

満足している点

・FRのハンドリング
・ディーゼルのトルク
・燃費の良さ

不満な点

・全てが台無しになるクリープグローンの酷さ
・前期と比較した際の内装のコストカット具合
・ワイパービビリの酷さ

デザイン

3

外装に関しては、
鼻が長めで、お尻が短めな車が好きな方にはオススメです。
少しタイヤが小さく見えるデザインとダミーマフラー・ダミーエアダクト類を考慮しても良くまとまっているデザインかと思います。

内装に関しては、
日本仕様の後期型はダッシュ・ドア周りのステッチがAMGモデルにしか採用されていないので全体的にチープなウレタン感がありますが、柔らかい素材なのでプラスチッキーではありません。他のクラスと比べなければ十分高級感はあります。

走行性能

4

パワー感に関しては、
コンフォートモード（通常時）での発進時、ディーゼルのトルクをかなり抑えめにコンピュータが制御している感があります。
踏んだ分だけ盛り上がっていく特性のようです。
踏めば100km/hまでは速いといった印象です。
スポーツモード以上にすると単純にアイドリング回転数が上がるので出だしが速くなります。

回頭性に関しては、時折ディーゼルエンジンの重みを感じますが、日常的な速度帯であれば素直に曲がってくれます。ここはFRだなぁと感じます。

サイズ感と相まって非常に扱いやすい車です。

乗り心地

3

エアサスの乗り心地は普通です。
バネサスと比べて特に感動もないです。
ロードノイズは大きめに室内に響きます。

また、車高を下げる設定（スポーツモード以上）にした場合も極端に硬くはなりませんし、見た目も良いので常に下げる設定で走っています。

積載性

4

一般的なセダンの容量で特に不満はありません。
大きめのクーラーボックスとロッド、バッカンなどを積み、釣り車としても使っていますが、
リアシートさえ倒せば何とでもなります。

燃費

3

エコランせずに、

市街地 11km

高速 25km〜

ぐらいです。

ディーゼルは短距離・市街地は得意ではありません。

価格

3

レザーEXパケ付き乗り出し価格650万を考えると、

FRということに拘りがなければ、
A、B、GLAクラス等の方が最新装備でお得感は高いです。

故障経験

・後部座席側のスライディングルーフブラインド不良

・コマンドシステムのフリーズ

・故障レベルのクリープグローン音