深く考えなければ満足!
まずベンツのスタンダードモデル。悪い車なワケがありません。ややアバンギャルドのスリーポインデットスターが大き過ぎる感じもします
2010.2.26
- 総評
- 深く考えなければ満足!
まずベンツのスタンダードモデル。悪い車なワケがありません。ややアバンギャルドのスリーポインデットスターが大き過ぎる感じもしますが、全体的に上手くまとまったエクステリアデザイン。国産では味わえない分厚く重いドア、そこからくる強固なボディ剛性。
「走る・曲がる・止まる」といった基本性能は非常に高レベルなモノを感じます。ドイツ車らしく固い足回りは確実に路面状況を運転者に伝え、癖のない思い通りのハンドリングを表現してくれます。この足回りにボディ剛性は日本車で体感する事は難しいと思える位に秀逸な完成度だと思います。そして、1800CCのエンジン、日本の道路事情を考えると必要以上の性能。パワーやトルク不足の場面に遭遇する事は皆無です。こういう上質な車に乗ると「国産にありがちな高排気量で中途半端な高級車って本当に無駄だな・・・」と痛感します。国産もいい加減「排気量に比例して車が高級になっていく図式を改めて欲しい」と本気で思います。
それでも価格はそれなりにしますが、国産にはない様々な安全装備や強固なボディ剛性を考えると、十分納得できる車だと思います。
- 満足している点
- 先代の「ひょうたんライト」から角ばったベンツらしい目つきに戻ったこと。全体的でも大人っぽく気品を感じさせるエクステリアデザイン。しかし嫌味を感じさせない雰囲気が良い。そして、ボディの大きさが気に入っています。横幅は177cm、縦幅が460cmほどと日本の道路事情に適した大きさ。モデルチェンジ毎に極端に大きく肥大化する国産車(レガシィやアコード)とは違い、好感が持てます。
上記に記した様に、強固なボディ剛性から来る運動性能はさすがドイツ車。固いが不快に感じる事はない絶妙な足回りのセッティング。そこからくる非常に素直なハンドリング。5ATでもう1速欲しい気もしますが、運転が楽しくなります。エンジンは1800CCでも十分過ぎる性能。「走る・曲がる・止まる」に関しては何ら不満に感じる事は無いハズです。
安全性能もさすがドイツ車。サイドエアバッグが標準なのをはじめ、国産ではあまり見かけない安全装備が多数。速度無制限のアウトバーンを走る国の車ですから、100km/hそこそこの日本とは設計思想そのものが違うと痛感します。それを一番感じ、同時に自分が一番気に入っているのは分厚く重いドア。開閉時の「ドムっ」という重厚な音と、与える安心感に慣れてしまうと国産の貧弱なドアには戻れせん。
- 不満な点
- 凄く冷静に考えるとややコストパフォーマンスが悪い気がします。諸経費を合わして乗り出し価格で550万程。よくこの書き込み等で「コストダウンを感じる」と指摘されていますが、スッキリしたエクステリアと同様にインテリアもスッキリしています。言われて、冷静に考えれば自分も納得です。個人的には、こういうシンプルで素っ気無い方が、大人っぽく飽きも来ないと思うので好みなのですが、最下級のAクラスと比べると、そんな驚くほど内装にクラス差を感じないません。Aクラスでも、ナビ等、必要なオプションを含めて乗り出し価格で350万位になりますが、内装全体の出来栄え等を総合的に評価すると、目に見える範囲内では200万の価格差を見つけ、かつ、実感する事は難しいと思います。
逆に言えば、「貧乏ベンツ」等と罵られているAクラスの完成度が意外に良く、実は非常にお買い得の車なのかも知れません。
それと、これは個人的で小さな事なのですが、マフラーがC200&250だと1本なこと。その1本が太く、メッキで中途半端に主張するマフラーなので、片方に偏っているとバランスが悪く見えてしまう。左右2本なら綺麗に見栄えするのだが・・・。
あとはベンツに限らず、外車乗りの宿命なのですがブレーキダストが凄いこと。50Kmほど走行すると前輪のホイールが黒ずんできます・・・。洗っては汚れ、洗っては汚れる・・・。これを国産車とは比較にならない程の短期間で繰り返す手間がかかること。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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