メルセデス・ベンツ Cクラス セダン 「まだ、分からん！ 平均購買年齢が、全世界で平均50歳を超えていた、といわれた旧型Ｃクラス。 　バックグラウンド・ユーザーと、新しい若いユーザーを同時に」のユーザーレビュー

まだ、分からん！ 平均購買年齢が、全世界で平均50歳を超えていた、といわれた旧型Ｃクラス。 　バックグラウンド・ユーザーと、新しい若いユーザーを同時に

2007.8.12

総評

まだ、分からん！
平均購買年齢が、全世界で平均50歳を超えていた、といわれた旧型Ｃクラス。
　バックグラウンド・ユーザーと、新しい若いユーザーを同時に取り込むマーケット戦略に迫られたのか、新型Ｗ204は、セダンでは異例の、クーペ顔（アヴァンギャルド）と、Ｓクラスからの流れを汲む端整な顔を持つ、「エレガンス」の2本立てという奇策でやってきました。
　また、「スポーティ」という言葉を使いたくなかったのか、「アジリティ（俊敏性）」が、車作りのキーとなっています。

満足している点

素直。
　ハンドリングも、エンジンも、電制スロットルの味付けも。
　軽いドアをあけて、軽いステアリングを、切り込んであげれば、ノーズは、すいーっと入り込んでいきます。ステア・レシオ、速いんです。これは、ＢＭＷ3シリーズ以上。つい最近まで、ラック＆ピニオンに四苦八苦していた姿は、すでにありません。
　少し、フロント・サスにキャスターがつけられたのか、ある場面では、ワンダリングすることも。
　旧型Ｗ203のもっちり感はそこにはなく、サラリとした風に吹かれているような車です。
　4シリンダー＋スーパーチャージャーは、従来型からのキャリーオーバーですが、動力性能は充分。また、謳われている５２：４８という前後重量配分も、最も実現されやすいでしょう。
　ＢＭＷのような、筋肉質ではなく、ＡＵＤＩＡ４よりも、しっとり。
　内装の質感や、スタイリングの好き好きは、読者の方々に任せるとして、完成度が高いことは事実です。
　とくに奥様方は乗りやすいでしょうね。
　数年乗れば、メルセデスのよさは、分からないのが常ですから。

不満な点

短所も分からん。
　アジリティとか、小難しいことは抜きにして、メルセデスは、やっぱり中庸。
　筆者には、なんとなくボヤーンとした車として感じます。
　ただし、昔のＣのように耐用年数30年とかでつくられてはいません。「最善か無か」、とか、「シャシーはエンジンより速い」とか、そういった、メルセデスを語る上でのシンボル（あるいは自らに課したくびき）を脱ぎ捨てている車です。

デザイン

-

走行性能

-

乗り心地

-

積載性

-

燃費

-

価格

-

故障経験