メルセデス・ベンツ Cクラス セダン 「モデル末期でもその魅力は色あせず」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

伊達 軍曹
伊達 軍曹(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
5
乗り心地
5
積載性
4
燃費
4
価格
4

モデル末期でもその魅力は色あせず

2021.3.17

年式
2014年7月〜モデル
総評
ヨーロッパでは次期型のオーダーがすでに始まっているのはやや気になるポイントですが、欧州でもデリバリーは2021年半ばの予定です。モデル末期であることに間違いはありませんが、まだまだ「買い控え」をするには及ばない、クラストップレベルの実力を備えた一台です。
満足している点
安定感と重厚感、そしてスポーツ性が同居している乗り味や、内外装の仕立ての良さはお見事です。そして2020年2月以降は、AMGモデル以外の通常Cクラス全グレードも安全運転支援システム「レーダーセーフティパッケージ」が標準装備となったのはうれしいポイントです。
不満な点
お世辞ではなくすべてのレベルが非常に高いため、「欠点」というのを見つけにくい車です。強いて言うなら「モデル末期であること」「値段がちょっと高いこと」ぐらいでしょうか。
デザイン

4

2018年7月のビッグマイナーチェンジで前後バンパーやヘッドライト、フロントグリルなどのデザインを変更し、よりダイナミックな印象に。インテリアも、フル液晶メーターになった「コックピットディスプレイ」によってさらにモダンになりました。本国では次期型の受注が始まっていますが、まだまだ古さを感じさせません。
走行性能

5

ビッグマイナーチェンジで6500箇所にも及ぶポイントが改良され、売れ筋グレード「C200」のパワーユニットは、従来の2Lターボから1.5Lターボ+マイルドハイブリッドに。発進時のレスポンスは非常に良好で、9速ATの変速もスムーズに。その他のパワーユニットを搭載するすべてのグレードを含めて「さすが」というニュアンスの走りを披露します。
乗り心地

5

日本仕様はビッグマイナーチェンジの際にランフラットタイヤが廃止され、乗り心地は良好に。オプションのエアサスペンション「AIR BODY CONTROLサスペンション」搭載車では、さらにフラットで快適な乗り心地が堪能できます。
積載性

4

セダンでもトランク容量は445Lと十分以上で、ステーションワゴンであれば当然ながら積載性は抜群。特にステーションワゴンの場合は、よほど大きくて長いものを積みたいという人以外は、積載性能に不満は出ないでしょう。
燃費

4

WLTCモード燃費は、1.6LターボのC180が12.7km/Lで、1.5Lターボ+マイルドハイブリッドのC200が13.6km/L。このサイズの車としてはおおむね標準的といえます。
価格

4

もっともベーシックなC180でも車両価格は489万円で、C200ローレウスエディションは613万円。当然ながら安い車ではないわけですが、クオリティの高さとブランド力から考えるなら、「妥当な線」といえます。
伊達 軍曹
伊達 軍曹
自動車ジャーナリスト
外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌の編集長を務めたのち、フリーランスの執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、さまざまなメディアに多数の記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。
メルセデス・ベンツ Cクラス セダン 新型・現行モデル

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